ログインしてさらにmixiを楽しもう

コメントを投稿して情報交換!
更新通知を受け取って、最新情報をゲット!

洋楽名盤・新譜 レビューコミュのクリーム「フレッシュ・クリーム」「ライブ クリーム Vol.2」

  • mixiチェック
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
Cream「Flesh Cream」1966年12月UK
クリーム「フレッシュ・クリーム」
 
 
A)
1.I Feel Free/アイ・フィール・フリー
2.N.S.U/エヌ・エス・ユー
3.Sleepy Time Time/スリーピー・タイム
4.Dreaming/ドリーミング
5.Sweet Wine/スウィート・ワイン
6.Spoonful/スプーンフル
---
B)
7.Cat's Squirrel/猫とリス
8.Four Until Late/フォー・アンティル・レイト
9.Rollin' And Tumblin'/ローリン・アンド・タンブリン
10.I'm So Glad/アイム・ソー・グラッド
11.Toad/いやな奴
12.The Coffee Song/コーヒー・ソング
13.Whapping Paper/包装紙
 
==============================
 
Cream「Live Cream, Vol. 2 [Live]」1972年3月UK
クリーム「ライブ クリーム Vol.2」
 
A)
1. Deserted Cities of the Heart
2. White Room
3. Politician
4. Tales of Brave Ulysses
---
B)
5. Sunshine of Your Love
6. Steppin' Out
  
 
ERIC CLAPTON エリック・クラプトン(ギター、ヴォーカル)
JACK BRUCE ジャック・ブルース(ベース・ギター、ヴォーカル)
GINGER BAKER ジンジャー・ベイカー(ドラムス)
  
 
クリームというバンドが伝説的な存在になっている要素は、具体的に考えてみるといくつかの理由に分けられると思われます。
 
・メンバーの豪華さ
・デビューの仕方の演出
・ブルースロックを脱皮させ、白人独自のロックへの第一歩を踏み出したこと
・世相を反映したサイケデリックロック、フリージャズ的ロック
・ライブとインプロヴィゼーション
 
簡単に言えば、こんな感じでしょうか。
 
ジンジャー・ベイカーはクリームの前のグレアム・ボンド・オーガニゼーションを結成する前はジャズバンドを渡り歩いていました。
 
ジャック・ブルースは、前にレビューしたブルースブレイカーズでクラプトンと出会う前はスコットランドでクラシックを学んでいましたが、60年代半ばの世の流れに感化されたのか、ロンドンへ出てブルース・コーポレイテッドに加入、そこでチャーリー・ワッツの後釜としてきたジンジャー・ベイカーと出会いました。
 
クリームの独自の音楽性は、これら多様なバックボーンを基礎にして、サイケデリックな方向性とブルースの延長とインプロヴィゼーションで作り上げられていった訳です。
 
 
グレアム・ボンド時代からジャック・ブルースとジンジャー・ベイカーは犬猿の仲で、クリーム結成をジンジャー・ベイカーがクラプトンに持ちかけた時、クラプトンから出されたジャック・ブルースが一緒なら、という条件に頭を抱えた、という話は有名で、始めから超絶テクの3人によるなれ合いのない緊張感は、お互いをライバルととらえて競い合うことにつながり、そこから生まれる大音量化と超絶プレイの応酬から歴史的な演奏が生まれていったのですから面白い所です。
 
  
1967月3日にウィンザーで行われたナショナルジャズ&ブルースフェスティバルで、後に「ジーザス・クライスト・スーパースター」、「トミー」、「サタデーナイト・フィーバー」、「グリース」などの制作で名をなすマネージャーのロバート・スティグウッドのリードで、3ヶ月のリハーサルと曲制作を経て、完成されたバンドとして登場。

おりしもブルースブレイカーズのアルバムがチャートで一位を獲得しており、スーパーバンドの初陣を期待する聴衆の想像を超える登場を果たしました。マーシャルのアンプをステージに山のように積み上げて、壮絶な大音量で。
ジャズのセッション・サウンドのようにフリーなインプロヴィゼーションで、実験的でサイケで、ブルースロックから一歩も二歩も踏み出そうという精神が又、60年代末の社会的精神にも沿っていたのだと言えるのでしょう。またそれを為し得たのは、ブルースのこの上ない名手であるクラプトンとこの2人でなければならなかったのかもしれません。
 
ウィンザーで大音響が鳴り響いたとき、ブルースと新しいロックが電気とテクニックで合体し、それを世相が後押しする、ツェッペリンへと繋がるハードロックが生まれていった瞬間でした。
 
  
時代の精神とブルースロックを追求する彼らの先には、ヤードバードと呼ばれたチャーリー・パーカーやフリージャズの道を開拓したジョン・コルトレーンらの取り組んだセッション・サウンドがありました。スタジオでの曲作りとしての試み、とライブのセッションで行われる試み、前者の中心になったのはジャック・ブルースと2ndからプロデュースに加わり後にマウンテンを結成する故フェリックス・パッパラルディで、後者はクラプトンを中心とした3人の応酬でした。かれらはそれほど器用ではなかったのか、スタジオワークとライブの音楽的な方向性は、どんどんかけ離れていったように見えます。まあビートルズはライブをしなくなったのだし、そのへんは何とも言えないところですが。
  
 
  
私的には、ブルースロックとサイケな試みの配分が、まだブルースロックよりで好きなのが、この1st「フレッシュ・クリーム」です。4枚のスタジオアルバムの中では一番好きです。2nd以降のちょっと重たい感じが無く、まさにフレッシュな感じで、黒人音楽的な雰囲気がまだ強い感じです。
 
一曲目はアナログ盤にはないシングルI Feel Free、デビューシングル「包装紙」が入り、その他ウィリー・ディクソン、ロバート・ジョンソン、マディ・ウォーターズのブルース曲のカヴァー、当初オランダ盤のみに収録されていた「コーヒー・ソング」、3rdのC面D面でライブ演奏が収録される「Spoonful」と「Toad」までが入っている充実ぶり?です。
 
 
クリームに関しては、いきなり一般的に代表作とされる2ndや3rdを聴いてしまうと、ポップなシングル曲のSunshine Of Your LoveやWhite Roomばかりに耳がいってしまい、その他の曲の良さが分かりづらいのでは、と思ってしまいます。やはり1stから聴き、次にはLive Cream vol.2か、3rdのC面の”Cross Road”を聴くのが、かれらの魅力を理解するのによいのではないかと勝手に思ったりします。
  
3rdの”Cross Road”は録音にのこるクラプトンの演奏の最高峰の一つでしょう。いうことはありません。が、ロバート・ジョンソンのカバーをハードに演奏し直しているとはいえ、オリジナルではないので、アルバムとしてはここでは1stを挙げました。
 
 
Live Cream 2に関しては、これはバランスがとれた収録になってます。
ここで1stを挙げてしまったので、代表的なヒット曲も入っているこれも挙げておかないとということで。一曲目の「荒れ果てた街」から最高です。3人のプレイがとにかく圧巻。2曲目の「White room」もいいですが、とくに一旦ボーカルパートが終わって、1秒程度のためと聴衆の歓声があがった後で、「まだまだここから!」とでも言わんばかりにインストの演奏が入る箇所など最高です。最終曲のStepping outでもインストバトルが壮絶で、クリームのライブの魅力が全開です。
 
クリームのライブということでは、先ほども挙げた3rdアルバム「クリームの素晴らしき世界/Wheels of fire」のライブ面が緊張感がみなぎっていて、さすがオフィシャルなアルバムに収録されるだけはあり最高です。
 
渋くてストイックな男のロック、ブルースロックがハードロックに飛翔する境目にその役割を担い、ヴェトナム戦争反戦運動とフラワームーブメントの長く熱い夏に背中を押され、全てが必然のように噛み合った伝説のバンドにしてホワイトブルースの最高峰、クリーム、やはり最高です。
 
 

コメント(7)

Stepping out は当時は「HIDEWAY]フレディ・キング作と表記されてました
これ、彼に印税渡したいからだったそうです。

でも 事情知らない私は これがハイダウエイという曲だと思い込み
元祖のフレディ・キング聞いて びっくりしました

約15分のインスト、当時びっくりしましたよ

このイントロのキレの凄さ、大好きです
正直エンディングあたりは長過ぎですが
そういうことなんですね、知りませんでした。
たしかに表記がまちまちで、気になってました。

延々と感じるままに予定もなく引き続けること自体が、自由を求めた時代の精神そのものだったのかなあ、と思うと、長いものにも意味や貴重な思いを感じてしまうのですが、正直長いなコレ、とおもうこともありますね、やっぱり。
ん?
R太郎さんくらい いろんなこと知ってる人でも知らなかった?
知ってるだろうけどと 好きなエピソードなんで あえて書いたから 気悪くしたかな と少し気にしてました
このアルバム、1曲目から大好きで聴きまくりでした
LPの帯に「NHKテレビで放送した云々」と書かれてましたが、残念なことに私は見逃してました
その悔しさもあり、目をつぶり、映像を想像しながら聴いてました
だから、これ取り上げてくれて 嬉しかった


また、フレディ・キング、この印税のおかげで生活が助かったみたいです
クラプトンたちのブルースマンへのリスペクトからの いい意味での余計なお世話の ちょっといい話ですよね

「ブルースブラザース2000」に出演したブルースマンたちも、前作の「ブルース・ブラザース」のおかげで、ブルースファンが増えた御礼で出演したって人多いみたいです

こういう話、大好きなんです
いえいえ、知らないこと色々ありますよ。
こういうお話どんどん入れて頂ければと。

近年のクラプトンはブルース回帰で、まさにブルースの伝道師化してますね。
理想的な形でキャリアを活かして。B.B.Kingとの競演もありましたし。
クリーム再結成は奇跡でしたね・・・・
来日公演やってほしいです
実現したら、相当盛り上がるでしょうね。TVのニュースでも扱われそう。年齢層高いファンにインタビューする画が浮かぶ(笑) あ、でもクラプトン人気で幅広いかな。
クラプトンてギターもうまいんだねとかいうこまったちゃんが大挙して押し寄せる
悪寒・・・・・・

ログインすると、みんなのコメントがもっと見れるよ

mixiユーザー
ログインしてコメントしよう!

洋楽名盤・新譜 レビュー 更新情報

洋楽名盤・新譜 レビューのメンバーはこんなコミュニティにも参加しています

星印の数は、共通して参加しているメンバーが多いほど増えます。

人気コミュニティランキング