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洋楽名盤・新譜 レビューコミュのトラフィック「ミスターファンタジー」

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Traffic「MR. FANTASY」
トラフィック「ミスターファンタジー」

Original Release: Dec.1967/UK
(Remaster CD)UK Edition Oct.1999/UK
 
UK Original Tracks [Stereo]
Side A
01. Heaven Is In Your Mind
02. Berkshire Poppies
03. House For Everyone
04. No Face No Name No Number
05. Dear Mr.Fantasy

Side B
06. Dealer
07. Utterly Simple
08. Coloured Rain
09. Hope I Never Find Me There
10. Giving To You

US Original Tracks [Mono]
Side A
01. Paper Sun
02. Dealer
03. Coloured Rain
04. Hole In My Shoe
05. No Face No Name No Number
06. Heaven Is In Your Mind

Side B
07. House for Everyone
08. Berkshire Poppies
09. Giving To You
10. Smiling Phases
11. Dear Mr. Fantasy
12. We're A Fade, You Missed This

Steve Winwood (vo,g,org,p,b), Jim Capaldi (dr,perc,vo), Chris Wood (fl,sax,vo), Dave Mason (vo,g,b,sitar,perc)
 
  
スティーブ・ウィンウッドのボーカルに出会ってから今まで好きなボーカリストの3本の指から彼がはずれたことがないのだが、入ったのがソロになってからの「Arc of a diver」だったので本当はどちらかというと後期のトラフィックの方が好みなのだが、それでもいくつかのすばらしいシングルとアルバムははずせない。特にこのトラフィックとしてのファーストアルバムはずっしりと中身の充実した名盤だ。
 
トラフィック以前のウィンウッドについては、スペンサー・デイビス・グループでの16歳の早熟な天才ぶりが有名だが、グループ自体の音として、スモールフェイセズや初期のストーンズと同様にかなりストレートで屈託のないR&Bの白人版コピー的な部分が、それほど自分の好みではないのだが、それでも「Keep on running」は好きなシングルだ。
 
 
時は折しもフラワームーブメントまっただ中、サイケの嵐の中、ビートルズがラバー・ソウルやサージェント・ペパーズを出した頃だ。早熟の天才ともてはやされながらの、商業的なシングル中心の雇われボーカリストとしての立場から抜けだし、ウィンウッドがトラフィックを結成するメンバーとバークシャー郊外のコテージでの田舎の共同生活野中で、自由に純粋に良い音楽を追究しよう、という試みから生まれたのが本アルバムだ。
 
 
そんな訳で、ウィンウッドのR&B路線、ブルーアイドソウル的な部分、を前面に出すわけではなく、R&Bやブルーズは下地としつつも、ジャズ、トラッドフォーク調、トラディショナルなヨーロッパ民謡調の旋律、どこか田舎の生活を反映した牧歌的な雰囲気、さらにはバロック的なクラシックの雰囲気を加えた実験的な音を模索しており、アルバム全体としてこのファーストでは、デイブ・メイスンによるラーガ・ロック的な面やサイケな趣向が凝らされたトータルコンセプト的なアルバムになっている。
 
 
このアルバムがそれだけではないすばらしさを湛えているゆえんは、曲の良さにあるだろう。代表曲は「Mr.fantasy」だ。ゆったりとしたイントロからの冒頭は堂々とした入りだし、曲の中盤からはウィンウッドとメイソンのギターの掛け合いが曲を高揚させてゆく。
 
気負わないが丁寧なウィンウッドのボーカルが、自然なままでブルーアイドソウルになっている。ウィンウッドはR&B的な曲を頑張って歌わなくてもそのままの方がいいし、かえって黒さが引き立つのだと思う。
 
ユーモアさえ感じる3曲で始まるA面(UK版)と比べてしっとりと入るB面では3曲目のColoured Rainが良い。
 
US版では全く曲順が異なる上に、ステレオ版とモノラル版で随分雰囲気も違う。さらに"Heavan Is In Your Mind" 、"Giving To You"などでは結構ギターなども違っている。
 
US版にはシングルが入っているのはお得だ。Paper SunにHole In My Shoe、Smiling PhasesなどはUK版のアルバムとは又違った雰囲気をもっている。コンセプトアルバム的なまとまりをもっている点はUKオリジナル版だが、USモノラル版も雰囲気が違って結構楽しめる。曲間に「Here We Go Round The Mulberry Bush」からの音が小さく入っていたり、Paper Sunの後半45秒を編集した"We're A Fade, You Missed This"という曲が最後に入っていたり、USのレコード会社の編集が結構入っている。それもこれも粒よりの曲がそろっていて、それぞれ色々な音楽の要素が奥深さを持ち、それがサイケという色で統一感をもっている、という多面性が、多面的な鑑賞に耐えうる内容になり得ている理由だろうか。
 
 
トラフィックとしてはこういう雰囲気のアルバムはこれ以降作らなかったので、メンバーの経歴的なタイミングと時代が生み出した名盤、ということになるのでしょう。
 

コメント(1)

あれ?
私の持ってたアルバム どっちだったかな?
もう久しく聴いてません

聴きたくなりました

で、このYouTubeの映像
いいですね
ヴォーカルはもちろん
このギターの味のあることあること


<メンバーの経歴的なタイミングと時代が生み出した名盤

全く同感 いい表現ですね
ただし 私は長年聴いてなかった このアルバム

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