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洋楽名盤・新譜 レビューコミュのザ・バーズ「昨日より若く」

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The Byrds 「Younger than yesterday」1967年2月US

1.So You Want To Be A Rock 'N' Roll Star (mcguinn-hillman)
2.Have You Seen Her Face (hillman)
3.C.T.A.-102 (mcguinn-hippard)
4.Renaissance Fair (crosby-mcguinn)
5.Time Between (hillman)
6.Everybody's Been Burned (crosby)
7.Thoughts And Words (hillman)
8.Mind Gardens (crosby)
9.My Back Pages (dylan)
10.The Girl With No Name (hillman)
11.Why (mcguinn-crosby)

【Bonus Tracks】
12.It Happens Each Day (crosby)
13.Don't Make Waves (mcguinn-hillman)
14.My Back Pages (dylan)  alternate version
15.Mind Gardens (crosby)  alternate version
16.Lady Friend (crosby)
17.Old John Robertson (mcguinn-hillman) single version

ロジャー・マッギン(ギター、ボーカル)、デヴィッド・クロスビー(ギター)、クリス・ヒルマン(ベース)、マイク・クラーク(ドラムス)

「Younger than yesterday」はバーズの4枚目のアルバムであり、バーズ前期の傑作。私が改めてバーズを聞き直してみようと思ったきっかけがこのアルバムであり、まだあまりバーズを聴いたことのない方はこのアルバムから入るのが良いかもしれない。初期のビートロックから硬派なロックへの移行の過渡期で、両方の要素がうまくまとまって成立しており、アルバム全体の締まりがよく、サイケロック、カントリーロック、ビートロックのポップさが調和していて、全体として1stアルバムのような勢いが戻っている。

1曲目から秀逸なナンバーで幕が上がる。バーズ版の「Help!」的なナンバーで、65年のツアーで収録されたファンの歓声と南アフリカ出身のトランペッター、ヒュー・マセケラの即興的な演奏にクリスヒルマンのベースが絡む斬新ながらもポップな曲でシングルヒットにもなっている。つづく2曲目は中期ビートルズ的なナンバー。シングルカットされている。3曲目もアップテンポでスペースロック的な曲。4曲目はクロスビーの作で、マッギンとのハーモニーが心地よいサイケデリックな曲。5曲目はヒルマンによるアップテンポなカントリーロック。ギターはクラレンス・ホワイト。6曲目はクロスビー特有の内省的でサイケでダウナーな曲。

7曲目はヒルマン作でマイナー調から転調してゆく構成がビートルズ的、逆回転テープのギター音が時代を感じさせるナンバー。8曲目はクロスビーによるまたまたサイケで少し難解なナンバー。そして9曲目はボブ・ディランの「My back pages」。ここまでのアップテンポな曲、サイケな曲の後に配置されたこの曲がここにあることで、この曲もそれまでの曲も活かされ両者が際だっているようだ。アルバムタイトルにもなった「younger than yesterday」というフレーズが印象的な正統でドラマティックなナンバーだ。あらためてバーズがディランの曲と相性がよいことを感じさせられる。ファーストシングル。

10曲目は再びヒルマンとホワイトによるカントリーロックナンバー。これも配置が絶妙だ。11曲目は少しハードでサイケなマッギンのギターがメインのナンバー。ボーナストラックでは12曲目、16曲目がクロスビーによるサイケナンバーになっている。

16曲目はサイケだがアップテンポな微妙なナンバーで、次作「名うてのバード兄弟」の先行シングルとして出されたが全くヒットせず、アルバムへの収録が拒否され、クロスビーがバーズと袂を分かつ一因となってゆく。

とまあほとんど全曲紹介してしまったが、かつ各曲に勢いというかエネルギーのようなものがあり、だれたところがない。次のアルバムではデヴィッド・クロスビーが抜けてしまうが、この4thアルバムで試みられたそれぞれの取り組みがより進化した前期バーズの集大成となる。しかしこのアルバムにはバーズの良いところが詰まっていて、魅力としてはこちらの方が上かもしれない。傑作だと思う。

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