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落語Q&A ぶっちゃけ落語入門コミュの「落語」と「講談」のちがい

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<えびっくす>さんからの質問

師範!
あの、「落語」と「講談」の違いをもう少し詳しく教えてください!

挨拶忘れてました。はじめまして!

コメント(10)

ナイスな質問じゃ!
ありがとう、えびっくすさん。

まず、見た目にわかる違いといえば、

・「落語」は、座布団に座ってしゃべる
・「講談」は、座布団に座り、前に「釈台(しゃくだい)」という机を置いて、リズムを取るために「張り扇(はりせん)」を使ってパシパシ机をたたきながらしゃべる

つまり、講談のほうが道具が多いわけじゃ。
ちなみに上方(大阪)の落語家は、東京の落語とはそのの発生のしかたが違うため、いまでも「釈台」を使って話す人が多いの。「上方落語」と「江戸落語」の違いについては、また質問があれば別の機会にお話するとしよう。

また、
・「落語」は「話す」
・「講談」は「読む」
ともいいます。
昔は講談はそれこそ釈台に本を置いて、読んで語る芸だったからじゃな。

さて、質的な違いは、
・「落語」は一般的に笑い噺などが多い
・「講談」は「軍記物」や「英傑伝」が多い
ということ。
現在の落語は、大体長くても30分くらいの噺で、人間の本来持っている、バカバカしい部分やどうしようもない部分に焦点をあてた噺が多いが(談志のいう「業の肯定」じゃな)、
講談は、立派な人物や勇ましい戦の様子を語る噺が多い。
それに、10日間の寄席の興行などに、毎日お客さんに来させるために、「長講もの」といって、もんのすごーく長い一大叙事詩のような噺も多いの。
戦争中は、「落語」が疎んじられ、「講談」が国から持て囃されたのも、こういう質の違いがあるからじゃ。

あともうひとつ、
・「落語」は登場人物の会話で噺を説明していく が、
・「講談」は演者本人が情景を説明していく、
というスタイルの違いがあるの。

落語だと
「おい八つぁん、むこうのほうからいい女がくるねえ」
「ホントだなあ熊、なんとはなしにいい匂いがしてくるじゃねえか、むしゃぶりつきたくなるような美人だ」
「水がしたたるってのはああいうこと言うんだなあ」
みたいに説明していくのに対し、
講談は
「沈魚(ちんぎょ)、落雁(らくがん)、閉月(へいげつ)、羞花(しゅうか)、立てばシャクヤク、座れば牡丹、歩く姿は百合の花、見ぬ唐土(もろこし)の楊貴妃か、ふげん菩薩の再来か、静御前か、袈裟御前……」
みたいな感じじゃな。

講談の魅力は、やはり溢れてくる言葉の洪水、「聴くこと」の心地よさ、そして「大げさ」な感じ。
美人の形容のしかたも、上にあげたように大げさなもんじゃが、「講釈師、見てきたようなウソをいい」という言葉もあるように、臨場感を出すような誇張が散りばめられており、それも魅力のひとつじゃろう。

ちなみに、講談師(講釈師ともいう)の名前には、「神田」「一龍斎」「田辺」「旭堂」などがあるぞ。

昔は落語よりも人気のあった時代もあり、それにくらべると今は衰退傾向かもしれんが、現在では神田山陽などが今の人でもわかるような演出でがんばって講談界をリードしておる。良かったら一度聴いてみるのもよかろう!

講談には、初心者には難しい言葉などもたくさんあるかもしれんが、これからの講談師は、そういったとっつきにくさをどう克服するかが課題かもしれんのう。

「講談社」という出版社は、講談の本を販売していた出版社だったのでそういう名前になったのじゃよ。

長くなったがこんなところじゃ。
またの質問待っておるぞ!
落語と講談の違いの説明、ありがとうございました!


そう言えばタイガー&ドラゴンで、鶴瓶師匠だけだ釈台を使って喋っていたのも気になっていました。
上方と江戸は発生が違うんですね。
話が合う人と絡めたら友達になりたいでーす♪
>>[002]

落語の場合は「釈台」ではなくて「見台」です。
形も違いますよ。
鶴光師匠、お江戸では釈台で代用していますな。

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