アフォ人間友の会コミュのアフォ人生

今朝は、冷え込みもきつく、吐く息は白く凍り付いていた。

俺様は布団から起き上がり、シャワーを浴びるために風呂へ向かう。

「…ん、そうだ、タバコが一本吸いたいな…」

この思考こそが、今日の俺様の人生を狂わせた元凶とも言える。

タバコをあさると、もはや一本も入っていない空箱だけである。

…しかたない、ちとコンビニまで行ってくるか。

おそらく、この時時間にしてAM七時頃と思われた。

オペ着（注：寝巻き代わり）のまま外に行くのは、流石に抵抗があるため、上にダウンジャケットだけ羽織って行く。

なかなかに情けない格好であるが、まあ、コンビニに行くまでの時間である。

お釈迦様でも許してくださるだろう。

俺様は外から帰って風呂にはいるつもりで、風呂のお湯を入れて外へ出かけた。

コンビニはマンションから出てすぐのところにある。

そこでタバコを買い、少々立ち読みをしてひと時をすごした。

「さて、用もすんだし…帰るとするか。」

冷え切った身体に寒風が追い討ちをかける。

俺様はホカホカに沸いた風呂に入ることを想像して、幸せ気分で家に帰った。

否。帰ろうとした。

ここで少々付け加えておかねばなるまい。

今の俺様の家は、俺様と弟様の二人暮しである。

俺様は、寝ぼけもあり、すぐに帰るつもりで鍵をかけていかなかったのである。

部屋の前に着き、ドアノブを回す。

がちゃがちゃ。

…嫌な音だけが、マンションの廊下に響く。

ドアノブが回りきらない。

俺様はちょっと嫌な予感を感じながら、もう一度ノブを回す。

がちゃがちゃ。

…間違いない、鍵は閉まっている。

紫色の脳細胞が活動を始める。

「…家を出る時に、弟はまだいた。しかし、この状況からすると…弟は出かけたようだ。無論、鍵を閉めて。」

俺様はまだこの時に何故か状況を楽観視していた。

「…鍵。今着ているジャケットに入って…」

いない。

「…予備の鍵。確かどこかに隠して…」

あるわけがない。

「…管理人さんに話して、開けてもらうしかない、か…」

俺様は管理人さんに合鍵を借りようと、管理人室へ向かった。

「いやー、うちのマンションは合鍵とかこちらでは用意してないんですよー」

この管理人さんの一言で、俺様は今の現状をやっと把握した。

『待て待て！！なんだ？俺様は冬のルンペンのように、寝巻きとダウンジャケットだけで、この寒空に放置されたのか！？』

顔色が青くなる。

弟に連絡しようにも、携帯は我が家のベッドの脇である。

財布の中身も心もとない。

「いかん、いかんぞ俺様！鍵屋に来てもらうか？いやいや、あれはあれで高くつく。何か良い手はないか…！？」

灰色の脳細胞に活をいれる。

「そうだ、バーちゃんの家にいけば合鍵があるやもしれん」

バーちゃんの家は、ここから電車で30分くらい。

背に腹は変えられぬ。

俺様は右手にコンビニ袋を持ち（ポテチ、タバコ、ガリガリ君在中）をもち、冬のルンペンよろしく駅へと歩き始めた。

「…さみーーーーーーーーーー！！！！！！！！靴下はいてくりゃよかったあああああああああああああ！！！」

そらはいてないよ。ほとんど寝巻きだもん。

寒いっす。あまりに寒いと人間、思考能力なくなります。

タバコをすって落ち着こうと思い、箱を開ける。

一本口に咥える。

そしてライターすらも持っていないことに気がついてしまう。

大人しく箱に戻そうとする。

ご存知だろうか。

タバコの最初の一本目、取り出すときにも大変なくらい結構きっちり詰め込まれている事を。

無論、そんな一本目を取り出して、もとに入れなおそうとしても、入るわけがない。

このとき、俺様はちょっと泣きそうでした。

あまりの寒さに、あったか～～いのお茶を買う。

無論、飲まない。

暖を取る。

『電車にのれば、寒風がなくなり、少しは楽になるのだが…っ！！』

しかし、俺様の誤算はここにもあった。

電車の乗り込み、ほっと一息ついたのもつかの間。

傍から見れば、病院からの脱走者か、ルンペンのようなｵﾚ様。

今度は人様の視線が痛いのだっ！！！！！！

あからさまに俺様を見る人はいない。

しかし、完全にこちらを意識しているのは、判ってしまう！！！！

俺様は早く目的の駅に着くことだけを祈っていた。

しかし、そんな俺はまだ甘かった。

コンビニで買ったものを失念していたのだ。

そう、ポテチ、タバコ…

そして氷菓ガリガリ君。

アイスが溶けていくのって、ビニール袋越しにわかるんですのヨ奥様。( ＇ﾉｪ＇)

…そして何とかかんとか、バーちゃんの家にたどり着き、朝ッぱらから訪れたルンペンのような孫に目を丸くしつつも、（恐らく、AM８時くらい。時計も携帯もないので、時間もわからない罠。）無事に鍵を貸してもらった。

…俺様的人生。なんでこうも笑いに満ち溢れるのだろうか。

まあ、これが俺様クォリティなんだけど。il|l|_|￣|○|l|liｶﾞｸｯ

みんな、ちょっとのお出かけでも鍵はもって行こうな。