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PLAYBACK 高校野球名勝負! コミュの【S53:春50th】名勝負

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歴史のお勉強再開(?)
新年始まりは、昭和53年春からスタートです。
(あまりに長くなるのがわかったので、春夏別々にします)
出場校主力選手は以下の通り〜

北海道:東海大四(初)
東北 :黒沢尻工(初)
    東北(5)
関東 :桐生(12)
    前橋(初)
    印旛(初)
東京 :早稲田実(14) 川又(後中日)
    帝京(初)
東海 :浜松商(4)
    刈谷(初)
    岐阜(初)
北信越:福井商(5)
近畿 :比叡山(2)
    浪商(17) 牛島(後中日)、香川(後南海)
    PL学園(6) 西田(後広島)、木戸(後阪神)
            小早川(後広島)、谷松(後ヤクルト)
    村野工(初)
    郡山(2)
    箕島(5) 石井毅(後西武)、嶋田(後阪神)
          石井雅(後巨人)
    吉備(初)
中国 :岡山東商(7)
    崇徳(2)
    南陽工(初) 津田(後広島)
    益田(初)
四国 :高松商(21)
    南宇和(初) 田中富(後日ハム)
    高知(9)
九州 :小倉(11)
    柳川商(4) 金山(後近鉄)
    鹿児島商(10)
    豊見城(4) 石嶺(後阪急)

前評判が高かったのは、近畿勢(PL、箕島)と注目の石嶺君を擁する強力打線の豊見城、続くのが昨夏のメンバーが残る高松商、あと早稲田実という感じだったでしょうか?
注目の選手として、それぞれチームを初出場に導いた印旛エース菊地君、南陽工エース津田君、南宇和エース田中君が好投手として注目を、
そして久々の甲子園に帰ってきた桐生小暮君、浪商牛島−香川の2年生バッテリーが注目を集めていた記憶があります。
(最後には、あっと驚く決勝戦になるのですが)


コメント(31)

では早速
<第1日:1回戦>
?高知5-4岡山東商(13回)
開幕戦から、大熱戦になりました。前年夏Ugaku戦から敵役として
認知されてしまっていた高知だったので、勿論岡山東商の応援をしながら観てました。
押され気味だった高知が3回表に2点先制。3、4回と岡山東商は1点ずつ返すもスクイズ失敗等拙い攻めで最少得点どまり。
同点で迎えた終盤7回表高知は3番白石君が今日2本目のタイムリーで再度リード、岡山東商は、8回裏に3番武乗君が執念のタイムリーで再び同点に。
試合はこのまま開幕試合から延長戦に突入する。11回表高知の打者は8回から守備固めで途中出場していた8番井上君。
この守備固めの控え選手がドラマの主役になります。「ゴロを打て」と送り出された井上君が放った打球がレフトラッキーゾーンに吸い込まれ、高知が勝ち越しに成功。11回裏あきらめない岡山東商は、先頭の当っている武乗君が二塁打。バントで送られた後5番石岡君の犠牲フライで生還し、土壇場で三度同点に、この辺りはもう鳥肌ものでした。
そして迎えた13回表高知は先頭6番白木君が二塁打。バントで三塁に進んだ後、迎えるはまたも8番井上君。井上君の打球はセンターに高だかと上がる犠牲フライに。岡山東商の粘りもここで力尽き、伏兵井上君の活躍で高知が開幕戦の激闘を制しました。岡山東商の上位打線の振りの鋭さは夏に期待を抱かせるものでした。

?刈谷1-3南陽工
注目の津田君が登場した第二試合。1回表制球の定まらない
刈谷水野君がいきなり2、3番を連続して歩かせてしまい、迎える打者は4番の津田君。その津田君の打球が左中間へのHRとなり、いきなり3点先制。甲子園に新ヒーロー誕生という雰囲気でした。投球でも5回途中まではノーヒットに抑えるなど、終盤まで手も足も出ない感じで、8回二死二塁から1番神谷君のテキサスヒットで1点奪われるものの、危なげの無い投球。中盤から水野君も立ち直りを見せただけに、悔やまれる立ち上がりとなりました。

?桐生3-1豊見城
優勝候補筆頭ともいわれていた、豊見城が登場。相手は大会No1左腕小暮君を擁する桐生と1回戦注目の好カード。この大会は理由よくわかりませんが、桐生と東海大四メインで応援してました。(名前の響きが気に入ったせいだったかと)前評判どおり見応えのある試合となりました。
1回表豊見城の強力打線が小暮君を捕らえ3番神里君がタイムリー三塁打
で1点先制。4番石嶺君も痛烈な打球だがショート正面で1点に切り抜ける。その裏桐生も反撃。先頭清水君がヒットし3番阿久沢君のタイムリー二塁打で同点。二死三塁となったあとパスボールで逆転。小暮君が2回以降立ち直る一方、
3回裏にはヒットで出塁していた1番清水君が牽制で挟まれるもランダウンプレーでの悪送球があり、三塁に進塁した後、3番阿久沢君が今度は一転スクイズで追加点。この後は神里君立ち直りチャンスらしいチャンスもなくなってしまう。
追いつきたい豊見城は要所で石嶺君に回ってくるものの、4回は左中間への大飛球、7回はセンターの頭上を襲う大飛球がそれぞれセンター和田君の超ファインプレーに阻まれ、9回四たび回ってきた打席でも、右中間への大飛球はあらかじめフェンス間際で守っていた和田君に阻まれてしまい、小暮君は結局3安打10奪三振の好投で桐生が勝利。沖縄の夢は夏へ持ち越しとなりましたそれにしても石嶺君の打球は、全部やられたと思うようなものでしたが、外野の守備がそれを上回る素晴らしさでした。
(VTRででも再確認してみたいものです)
昭和53年の歴史の時間ですね♪

岡山東商は夏も初日登場でそして高知の学校に・・・。これはまた後ほどですね。

桐生−豊見城で覚えているのが 和田君の超ファインプレーです。もしあれがなかったらどうなっていたんでしょうか・・・(確かこれ私の切り抜き帳に書いた気がします)
当時桐生は部員15人で登録できるのが14人でした。夏の大会から15人になったんですよね、ベンチ入り。監督さん(お名前失念)が「泣く泣くベンチ入りからはずした部員を登録できたことがうれしい」とおっしゃっていたのが印象的でした。
☆ケメコさん
>岡山東商は夏も初日登場
当時は、初日といえば岡山東商、松商学園というイメージでした。
58th夏も初日に岡山東商−市神港ってのがありました。

>当時桐生は部員15人で登録できるのが14人でした
確かにそんなことあったような・・・それもあって更に応援していた気もします。
<2日目:1回戦>
?:岐阜9-4吉備
雨中の試合は大荒れの展開に。6回までに三塁打3本を含む6安打8四死球など圧倒的に押し気味だった岐阜だが、試合は7回終了時まで吉備が3−1とリード。雨も強くなってきた8回表岐阜は先頭代打の松田君が期待に応えヒットで出塁。ここから7回にリリーフ
で登板していた吉備藤村君が乱れだし、ヒット、四球、犠飛で1点差。さらに四球を出し再び満塁となったところで、セカンドを守っていた長谷君が緊急登板。も死球、四球とストライクが入らず岐阜は労せずして逆転に成功。吉備の投手は先発していた岡本君が再登板も勢いは止められず、6番加藤君が2点タイムリー、更に四球の後、この回2度目の打席となる代打で出ていた松田君が走者一掃の三塁打でこの回一挙7点、これで勝負ありでした。試合終了時には雨も止み吉備にとっては悪夢の8回となってしまいました。岐阜は
12安打17四球ながら残塁も17とまあ大変な試合でした・・

?:早稲田実3-1柳川商
3時間15分くらいかかった第一試合とうって変わり、割と淡々と
進んだ第二試合。1回裏早稲田実は、一死一塁から3番エース山岡君がいきなりライトオーバーのHRで2点先制。柳川商の反撃は4回表一死から、5番永島君が三塁打。次打者の時にスクイズ敢行も外されてしまう。がこの狭殺プレーの送球が走者永島君の頭に当る
幸運で1点差に。すかさずその裏早実は4番川又君がライトラッキーゾーンへ突き放すHRで3−1。終盤は柳川商が再三チャンスつかむも、山岡君の踏ん張りにありこのまま試合終了。
余談ですが、今年の夏大阪桐蔭戦の早実アルプスで川又を見かけたので、握手だけしておきました。

?:浜松商3-0益田
自力に勝る浜松商が圧倒するかと思われたこの試合ですが、前半は
投手戦で0−0のまま5回終了。6回表浜松商は一死満塁から3番青野君がスクイズ。これを投手今田君が好補し本塁封殺。なおも続く二死満塁のピンチに今田君は、4番小沢君に痛恨の押し出し四球
となり、浜松商が先制。続く山下君の内野安打で追加点。続く7回表には浜松商の小技が炸裂。無死一塁からの連続バントヒットで満塁とした後、1番鈴木保君が再び押し出し四球を選び3−0に。
浜松商樽井君は初回無死一二塁のピンチを切り抜けて以降は、危なげない投球で11奪三振の完封劇。ただこの後の大躍進は予想できませんでしたが・・

?:高松商3-0浪商
前年の夏のメンバーが残る有力校高松商と牛島−香川の2年生バッテリーで久々登場の浪商の古豪対決は、試合途中からナイターになり、好守の応酬に。
1回裏高松商は立ち上がり球が上ずり気味の牛島君から四球と3番
中山君のタイムリー二塁打で先制。この1点が重くのしかかります
。2回表浪商はすかさず反撃。4番ドカベンこと香川君のヒットなどで無死一二塁。ここで6番牛島君のバントを河地君が三塁へ悪送球。香川君は一気に本塁突入もレフト牟礼君の好返球でタッチアウト。(これは香川君でなければ多分・・)追いつきたい浪商は4回表
二死一二塁から牛島君がセンター前へ、しかしこれも高松商中山君の好返球に阻まれ本塁憤死。6回には再び中山君が浪商2番木村君の右中間への打球をダイビングキャッチと外野の鉄壁な守備で1点差がなかなか追いつけないまま、迎えた8回裏高松商は乗っている中山君が大三塁打。次打者の打球が敵失となりさらに7番村川君のタイムリー二塁打で大きな2点の追加点を奪う。最後まで執念を見せる浪商は9回表二死満塁と攻め立て、7番野崎君の打球はレフト前に、大歓声に包まれたこの打球をレフト牟礼君がダイビング。
固唾を飲んで見守る中、牟礼君がグラブからボールを高々と掲げ試合終了に。高松商の外野守備が光った、白熱の好試合でした。
<3日目:1回戦>
この日は、注目の印旛菊地君とPLの対決ということで現地へ観戦に、その割には第一試合は良く覚えてないし、第三試合は見ずに帰ったという今ではありえない行動。

?:東北3-2村野工
東北は相変わらずセンバツ特有の筆記体ユニで登場。村野工のエース左腕千田君は上手、横手、下手投げを投げ分けるミラクル投法として注目されていました。(現地で見る限りは、下手投げは見覚えありませんが)
立ち上がりから両校投手と守備陣が浮き足立ち落ち着かない展開に
1回表東北は先頭鈴木君がショートのエラーで出塁。二死後4番高根君のセンター前ヒットで先制。その裏村野工は早速反撃。先頭の戎井君がいきなり三塁打。一死後3番高原君の二塁打であっさり同点に。3回表東北は一死後鈴木君がセンターオーバーの三塁打を放ち、続く菅原君のライト前ヒットで勝ち越し。更に4回表東北は、この回先頭4番の高根君が二塁打で出塁し、一死三塁からのスクイズで追加点。東北エース薄木君も相変わらず不安定な投球で、4回裏に先頭の2番斎藤君にヒットを浴び続く高原君の二塁打で無死二三塁のピンチを迎える。一死後5番野間君がライト前タイムリーで1点差になり、なおも一死一三塁。この場面で村野工は初球スクイズを敢行するも、外角へのカーブにバットは空を切り、絶好の同点のチャンスを逸してしまう。この後も毎回のように走者を出す村野工だがバントが決まらず、相手を上回る9安打を放ちながら、犠打5とそつの無い攻撃を見せた東北の前に涙をのみました。

?:印旛0-4PL学園
東西横綱対決ともいわれた注目の試合を迎えて、第一試合途中から
球場は超満員に。満員の重圧の中、立ち上がりで明暗が分かれることに・・
1回表印旛は1,2番が連続四球で迎えるは打でも中心の3番菊地君。ここでバントさせるのか打たせるのか中途半端なまま、結局見送りの三振に。この回は結局無得点となる。一方その裏同じく制球の定まらない菊地君は先頭を歩かせるなど2四球で二死一二塁のピンチ。ここをなんとか乗り切れば・・というところでしたが、5番柳川君がライト前に運び先制を許してしまう。こうなると試合はPLペースに。3回裏立ち直りの兆しが見えない菊地君を攻め、一死後2番渡辺君、3番木戸君の連続三塁打と4番谷松君のタイムリーで大きな2点の追加点を奪われてしまう。この後吹っ切れて立ち直った菊地君だが、一方の打線はどうしても連打が出ず、散発の6安打で西田君の前に完封負け。地元からの大応援団の声援もむなしく注目の投手菊地君は姿を消すことになりました。PLは後にプロ入りする選手が4人と(3番木戸、4番谷松、6番小早川、7番西田うち3人は法政経由で)後で思えば豪華メンバーでした。夏は打順ががらっと変わりますが。

?:南宇和2-1崇徳
2年前のセンバツで優勝している新興名門校崇徳と、初出場ながら好投手田中富生(後日ハム)を擁する南宇和の瀬戸内海対決。
田中君は噂に違わぬ好投で、6回終了まで崇徳を1安打に抑えるほぼ完璧な投球。一方南宇和は4回に4番田中君のヒットを足がかりに7番宮崎君のタイムリーで1点先制。しかしその後も再三塁を賑すものの追加点が奪えない。迎えた7回表崇徳は、先頭3番時広君がレフトラッキーゾーンへHR。手も足も出なかった雰囲気の崇徳が一振りで同点に。8回裏南宇和はまたも先頭田中君がヒットで出塁。一死二塁から6番浜田君の打球はショート正面のゴロ。これに飛び出してしまった二塁走者田中君だが、ショートからの送球が、田中君の肩にあたりボールは転々とファールゾーンに。田中君が一挙生還し、南宇和が幸運な決勝点をあげる。最終回時広君に回る上位打線に期待されたが、田中君が三者凡退にねじ伏せ、南宇和が見事な初出場初勝利をあげました。(田中君も後に法政へ進学と当時の法政はかなりの強力チームだったことがうかがいしれます)
☆マリンピアさん
印旛は確か関東大会優勝校で菊地君も練習試合を通じて1敗しかしてなく、防御率も0.30くらいと大会No1投手として注目されていました。どちらかといえば豪腕タイプで、佐藤君よりも前評判では断然上だったかと、記憶してます。
高松商3-0浪商
解説ありがとうございました。
当時を懐かしく思い返してました。
せっかく、後のプロ入りバッテリーを破ったのに、、、です。
☆hakuさん
高松商この大会はもう少しいいとこまでいってもよかった好チーム
でした。というか今まで見た高松商の中でも最強の部類に入っていたかと・・・
高松商・・・勝ってよかった。このとき校歌覚えたんですもん。

そう 報知高校野球創刊号の表紙を飾ったのは 印旛の菊池−金井バッテリーだそうです。
GO MATTY さん ケメコさん
暖かいお言葉、ジェイジェイです。

GO MATTY さん 
東北戦の解説楽しみにしてます。
☆ケメコさん
>このとき校歌覚えたんですもん
高松商の校歌・・わからないです。
この年に覚えた校歌は福井商ですね。

☆hakuさん
>東北戦の解説
なかなか辿り着く暇がなくてすいません(苦笑)
☆ケメコさん
>報知高校野球創刊号の表紙を飾ったのは 印旛の菊池−金井バッテリー
そうそう、金井君は覚えてませんが、菊地君が表紙だったことは
何か記憶にあります。これが創刊号とは知らずに購入してました
しかしこんな雑誌を買ってる小学生って・・・
<4日目:1回戦>
この日は、高校野球史に残る大記録がはじめて達成された記念すべ
き日となります。

?:黒沢尻工0-1箕島
前年覇者で今年も優勝候補の箕島が登場。対するは前年夏のメンバーが残る黒沢尻工。エースの千葉君は夏の東邦戦でリリーフとして登板するも打ち込まれ、雪辱を期して東北NO.1投手として登場。
試合は箕島石井毅君と千葉君の投げあいで息詰まる投手戦に。
石井毅君は初回からいきなり3者連続三振、2回も2三振と寄せ付けない立ち上がり、一方の千葉君も2回二死ランナーなしまでは上々だったが思わぬ落とし穴が・・
二死からまずショートゴロエラーで出塁を許すと次打者のセカンドゴロがまたもエラーとなり一転ピンチを迎える。ここで9番石井毅君がライト前に値千金のタイムリーで1点先制。千葉君はこのヒットを含めこの試合被安打2に抑え、ピンチもこの回だけという好投をこの後見せていきます。反撃に転じたい黒沢尻工は3回表2四死球でつかんだ二死一二塁のチャンスで2番佐藤君がショートへの内野安打。送球が一塁へ転送される間に、二塁走者の広見君が一気に本塁突入するもここはタッチアウト。6回表に迎えたチャンスも暴走気味の走塁でつぶしてしまい、どうしても1点が追いつけない。結局残塁8の拙攻で中盤以降は一方的に攻めていた黒沢尻工だったが、奪三振13の石井毅君の前に完封負け。好投の千葉君にとっては、悔しい結果でしたが試合後エラーはしょうがないとさばさばと答えていたのが印象的でした。

?:帝京0-3小倉
今や名門の帝京ですが、この大会が春夏通じての初出場。(今と同じ前田監督でした)対するは戦前からの名門校である小倉。(既に当時は進学校化していたらしいです)
試合は、いかにも初出場校と古豪の対戦といった感じで、地に足のつかない帝京(今では想像できないでしょう)を落ち着いた試合運びの小倉が圧倒するという展開に。1回裏1番小野田君が内野安打で出塁した後、二死から4番国宗君がセンター前にタイムリーを放ちあっさり1点先制。4回裏は国宗君、5番土田君、6番船津君の3連打で追加点。6回裏3番安部君のヒットの後またも船津君がタイムリーと理想的な展開。(に見えますが走塁ミスや併殺などで11安打で3点の拙攻でした)
一方の帝京は小倉エース大石君の前に大きなチャンスもなく淡白な攻撃で5安打の完封負け。この帝京が後々強豪の仲間入りするとはこの時は想像も出来ませんでした。

?:前橋1-0比叡山
この日の傾向か第3試合も息詰まる投手戦に。終盤は勝負より別の意味で息詰まる試合となりました。身長168cmと小柄な前橋のエース松本君は絶妙の制球で内野ゴロの山を築く一方、比叡山の吉本君も直球主体の危なげない投球で試合は中盤に。
4回裏均衡が破れます。前橋は先頭3番相沢君がヒットで出塁、4番松本君が歩いた後、5番佐久間君の場面で強攻策。これが的中し三塁強襲のヒットとなり1点先制。
この1点を追う比叡山だが、反撃の糸口どころか走者すら出すことが出来ず、試合は終盤に。
7回からは1点を追うというより、走者がでるかどうかという視点で球場もざわめいてきます。そんな中松本君は淡々とストライクを投げ込みボールが先行することが全く無い投球を続ける。
7回表は1番中林君は2-0からセカンドゴロ、2番根上君は2-1からファーストゴロ、3番嶌君は1-0からセカンドゴロ。
8回表は4番松川君初球をセカンドフライ、5番萩君は2-0から三振、6番堀君は1-0からサードゴロ。依然パフェクトのまま、遂に試合は最終回へ。
スタンドが騒然とする中松本君の投球は変わらない、7番山本君は1-0からセカンドフライ、8番大伴君は初球をセカンドゴロでたったの3球でツーアウトに。比叡山は9番吉本君に替えて代打の時田君を起用(これが唯一の左打者でした)大記録の期待が渦巻く中時田君は初球を打って出るも、打球は投手前の力ないゴロに、これを松本君が簡単に捌き、史上初の完全試合が達成されました。
県内屈指の進学校の普通の投手が成し遂げた史上初の金字塔となりました。すごいボールがあるわけでもない松本君でしたが絶妙の制球と乱れない精神力で要した投球数は74球。試合後のインタビューでも淡々とした受け答えが印象深いです。
この時の比叡山の2年生メンバーが(堀君や大伴君)翌年この屈辱をバネに快進撃をすることになります。
お久しぶりです。
もしかして 昭和53年選手権に行っちゃってるかな・・・と思いましたが 前橋の完全試合を書き込めて嬉しいです。
このときは完全試合が初の快挙、ということに いまひとつ自分で盛り上がってませんで・・・鉾田一の戸田投手のノーヒットノーランとそんなに違うの?くらいに思っていたんですけど 全然違いましたね〜。
松本投手は投球も淡々としていたようですが インタビューもそんな感じだったと思います。
・・・あ〜身長が168センチだったんですか。なんかね 「68」という数字が印象にあったんですよ。偏差値が68だったかな?と思っていました。(それくらいだったかも)
それにしても この頃は「松本投手」の活躍が目立っていましたね。昭和51年の選手権優勝投手、昭和52年選手権優勝投手、そしてこの完全試合を成し遂げた投手。皆松本姓で うちお二人が監督業ですか。感慨深いなぁ。

黒沢尻工・・・このとき以来出てきていませんね。相手が悪かったように思います。
ここの校歌を次に一緒に歌う日は来るのでしょうか・・・。
☆ケメコさん
ケメコさんのPCが治るの待ってましたから??
最近書込みする余裕も無いんですけど・・・
この完全試合は、割と鮮烈に記憶に残ってます。理由わかりませんが比叡山の試合は見んとあかんと思って、家でしっかりみていたら
まさかこんな結末になるとは・・・

黒沢尻工・・このあと1回だけ出てるんです。夏65thに香田君がいた
佐世保工に投手戦の末負けてしまいました。(覚えてません?)
久々にPCの電源入れました・・
どこからか忘れてしまいそうですが、再開ということで。
<5日目:1回戦&2回戦>
?福井商5-4鹿児島商
試合は、序盤から点の取り合いも、前年夏の甲子園メンバーが残る
福井商が徐々に地力を発揮し、1点を追う1回裏に4番江守君のタイムリー三塁打で同点に、2回には1番坂部君の2点タイムリー三塁打で勝ち越し、さらに3回には押し出しで1点追加。
鹿児島商も制球の定まらない板倉君から四球で再三塁上に走者賑すも、牽制死や3併殺などで2回から7回まで0行進。7回裏の江守君の今日二本目のタイムリーで勝負ありかと思われた終盤、それまで4安打に抑えられていた鹿児島商が8回表二死無走者から突然反撃に転じます。8回4番川畑君から始まり、5番武島君6番田中信君の三連打でまず1点。最終回9回は一死後、死球のあと1番打者のところで起用された代打柴田君が期待にこたえる大三塁打で1点を返す、なおも内野安打のあと二死となったが、4番川畑君が四球を選び満塁に、ここで5番武島君の打球は投手後方の小飛球、板倉君が取りに行くも転倒し、遂に1点差に、球場が騒然とする中、田中信君の痛烈な打球に悲鳴と歓声が交錯するも、三塁手が好捕し試合終了。福井商が辛くも2回戦に。

?:郡山5-0高知
この試合から2回戦。開幕戦勝利の高知は2試合目、一方郡山はこの試合が初戦。試合は3回裏郡山が鮮やかな集中攻撃。一死から四球で出塁の走者を手堅くバントで進めた二死後3番竹村君が先制三塁打。続く4番の石井君がセンターへタイムリーで2点目。更に5番石井君がヒットで続き、動揺した高知石崎君は連続死四球で押し出し更に8番古川君がタイムリーと打者一巡で一挙4点。一方の高知は郡山池上君の前に最後まで沈黙。
結局このまま池上君が被安打2の完封で、郡山がベスト8一番乗りを果たしました。
夏と違って、春の初戦対2戦目は結構勝率がよかったと記憶してます。
特に郡山は、この後の大会でもここのクジをひいてベスト8に進出してました。

?:南陽工7-1東海大四
30校目しんがりの登場となった東海大四(結構大型チームといわれていました)と
初戦で評判通りの投球を見せた津田君擁する南陽工の対戦は、個人的には注目の一戦でした。(勿論東海大四応援の立場としてですが、最後まで見ずに遊びに出かけてしまった記憶がありますが・・)
立ち上がりに難のある東海大四田中君が1回表一死後四球の後、3番藤本君に2ランHRを浴び早速2点のビハインドを負ってしまう。(ちなみに夏も立ち上がりに大乱調を見せることになるのでが・・)その後は立ち直り、7回には一死満塁のピンチをスクイズを外すなどで凌ぎ、大会NO.1投手の津田君と堂々の投手戦に。2点を追う東海大四は2回裏4番田中君の3塁打と四球で無死一三塁のチャンスも強行で無得点に。4回裏またも田中君のヒットを足がかりに、失策がからみ1点を返す。そのまま迎えた9回表南陽工は遂に田中君を捕らえ、先頭7番国本君がヒット、続く佐藤君はバスターから三塁線を破りレフトが処理を誤る間に走者は二三塁へ、ここで代打の岡本君がタイムリー二塁打。これで緊張の糸が切れたのか田中君はこの回7安打を浴び一挙5失点。最後は思わぬ大差となって東海大四の甲子園初勝利は、持越しとなりました。
<6日目:2回戦>
?桐生7-0岐阜
何とも一昔前を彷彿とさせる対戦でした。
(というかこの大会自体既に大昔の話か・・)
1回裏桐生は先頭の清水君がいきなり頭部への死球で、担架に運ばれ退場と波乱の幕開け。臨時代走の走者を(この時に臨時代走というのを初めて知りました)4番の小暮君が返し1点先制。
4回裏にはその清水君の代役で途中出場の下田君のタイムリー二塁打などで2点を追加する。
さらに6回にも一死二三塁から下田君が今度はスクイズを決め、2番八染君のセーフティバントで追加点、3番阿久沢君、小暮君の連打でこの回3点追加。
8回には今日既に3安打の阿久沢君がレフトへ流し打ちのHRを運び、岐阜を圧倒。
エース小暮君も大量援護に守られ、6連続奪三振を含む12奪三振で、危なげなく完封。心配された清水君は、4回頃に病院から無事戻ってきてました。

?:早稲田実4-5浜松商
優勝候補の一角早稲田実が序盤から攻勢に出たこの試合。最後はまさかの結末に。
1回裏4番川又君、6番森田君のタイムリーであっさり2点先制。2回表に浜松商は1点を返すも、3回裏早実はまたも川又君、森田君のヒットで一死一三塁のチャンス。ここで7番和泉君(現早実監督)がスクイズ失敗で併殺とチャンスを生かせない。
しかし5回裏無死から3番山岡君、川又君、沼君の三連打で1点追加。ここで早実左打線を抑え切れなかった、エース樽井君は降板しショートを守っていた青野君が緊急登板。続くピンチで満塁までなるも追加点を許さない。この青野君の登板から流れが変わってくることに。
6回裏にも川又君の犠飛で1点追加するも、
拙攻が目立つ早実に対し7回から浜商が反撃に転じる。7回表一死一二塁から併殺コースのショートゴロだったが悪送球により1点を返し反撃の狼煙をあげる。
続く8回にも早実守備陣が乱れる。一死一二塁からのバントが投手への小飛球も併殺を狙った投手からの送球が、悪送球となりピンチが拡大。四球で満塁となったあとの二死満塁から、KOされてライトに回っていた7番樽井君が汚名返上の起死回生タイムリーを放ち、遂に同点に追いついてしまう。
そして迎えた9回表二死二塁から好救援を見せていた3番青野君が左中間を破る三塁打で、浜松商が大逆転に成功。その裏も青野君が抑えきり、浜松商が殊勲の勝利。早実は拙攻に加え、守備の乱れと惜しい試合を落としてしまいました。

?:高松商3-5東北
hakuさんおまたせしました。ようやく高松商の登場です。初戦で浪商を力で押し切った高松商が有利との戦前の評判でしたが、第二試合に続き意外な結果となることに。
好投手河地攻略のため奇襲に活路を見出したい東北は、かき回す作戦にでる。
1回表先頭鈴木君が内野安打で出塁するといきなり盗塁バントとスクイズがFcとなり1点先制。すかさずまた盗塁と畳み掛け、相手の失策でさらに1点追加。これでリズムの狂った高松商は攻撃でも序盤精彩が無く、逆に5回表致命的な追加点を奪われてしまう。1番鈴木君が四級で出塁の後、今度は一転強攻策で2番菅原君がタイムリー三塁打。3番永沼君がすかさずタイムリー。さらにライトフライの落球により決定的な3点を追加。
このまま終われない高松商は6回から反撃に転じまず6回裏5番牟礼君のタイムリーでまず1点を返す。さらに8回裏二死二三塁からまたも牟礼君がタイムリーを放ち2点差まで追い上げるも反撃もここまで。
結局安打数では8-5と上回った高松商だが、東北の機動力の前に敗れ去り、また1校有力校が姿を消すことになりました。
GO MATTY さん、詳細な試合結果報告、ありがとうございました。
6日目は、波乱の日だったんですね。今でこそ、東北は強豪のイメージなんですが、この頃はそんなに強いとは思ってなかったので、浪商に勝った、高松商の敗戦は、相当へこみましたね。
純粋に香川県の選手だけで強かった年ですので、勝ってほしかった。

今思えば、東京(早実・帝京)大阪(浪商・PL)というようにこの頃が新旧強豪の変換時期だったようですね。
早実は古豪のイメージだったけど、昨夏優勝したから旧強豪ではないですね。 高松商・・・早実につづけ〜。
とてもいいタイミングでこのコミュのお仲間入りができました。
私は母方が静岡出なので、この年の大会は歓喜の連続でした。
樽井君、青野君(君づけだけど、その時、私は小学生)…
早稲田実業戦の最後の攻撃、青野君がライト、センター、レフトの
外野フライに打ち取った時、テレビの前で涙が出ました。
<7日目:2回戦>
地元近畿勢の強豪PL、箕島そして完全試合達成で一躍注目の前橋松本君が登場することもあり、朝から超満員の甲子園。

?:PL学園5-1南宇和
先制したのは甲子園初出場の南宇和。2回表に5番都築君がライト前ヒットで出塁後、浜田君宮崎君が見事な連続セーフティバントでたちまち満塁に続く8番尾崎君がこれまたスクイズバントで先制。
しかしその裏大会屈指の好投手南宇和田中君をPL打線が捕らえ、6番小早川君(後広島)の四球から8番戎君が右中間へ三塁打。9番山西君はレフト線へ二塁打、四球を挟んで2番渡辺君が左中間への三塁打と見の覚めるような長打攻勢であっという間に逆転に成功する。
6回裏には7番西田君(後広島)が右中間へHRとまたも長打で追加点。
一方の南宇和は4回表一死一三塁のチャンスで前の打席でスクイズを決めている宮崎君がまたもスクイズ敢行も捕手前のゴロとなり併殺に。
以降はPL西田君の前にチャンスらしいチャンスもなくそのままPLが勝利
南宇和の先制点が、却って好投手田中君を力ませてしまった感がありました。

?:箕島4-1小倉
初戦を完封発進した両エース。この試合も投げ合いに。
先制は箕島。2回裏8番上野山君がタイムリー三塁打。
その後両投手の好投で1-0のまま迎えた7回表。小倉はこの回先頭の5番土田君がレフトラッキーゾーンへ起死回生のHRで試合は遂に振り出しに。ここから試合が動き出します。
追いつかれた箕島はその裏二死から1番浜野君がライト前ヒットのあと盗塁に成功。迎えた2番嶋田君(後阪神)がライトオーバーの勝ち越しタイムリー。更に失策で1点追加。
8回にも5番白井君7番前川君と二本の二塁打で追加点と箕島が終盤に突き放しそのまま昨年に続くベスト8入りを決めました。
小倉エース大石君は肩痛による投げ込み不足のため終盤にスタミナ切れしたのが惜しまれました。久々に小倉のユニも見てみたいものです。

?:前橋0-14福井商
野球というのは、ちょっとしたことで思いがけない展開になってしまいます。高校野球史上初の完全試合を達成した前橋松本君に注目が集まったこの試合、初回も三者凡退に抑え迎えた2回表に異変が起きます。福井商は一死後延べ32人目の打者5番坪田君が二遊間を抜くヒットを放ち、松本君はこの甲子園ではじめての出塁を許します。ため息と共にどよめくスタンド。二死後7番鰐淵君の内野安打でピンチがひろがり、初戦伸び伸びとプレーしていた前橋の内野陣がこの甲子園初めてのピンチで固くなってしまいます。8番中村君のショートゴロでチェンジかと思われた瞬間はじいてしまい満塁に、すると今度は9番板倉君のゴロをセカンドがエラーし2失点。1番坂部君は一塁強襲ヒット、2番竹内君は左中間へ三塁打で0-5。更に連続失策と5番坪田君のタイムリーでこの回結局7失点と痛々しい展開になってしまいました。
勢いづいた福井商は4回表に2番竹内君以下の4連打などで3点を追加し、完全に息の根を止めてしまいました。
9回にも失策を足がかりに猛攻を浴び4失点した松本君だが、最後まで無四死球で投げきったあたりは立派でした。
前橋も2回裏無死満塁のチャンスがあったが、後々今大会冴え渡る福井商板倉君の必殺の牽制で走者を失ってしまうなど無得点。以後は試合展開の影響もあるのか、元気なく3安打で完封されてしまいました。
6失策17被安打と乱れた前橋でしたが、松本君は「こんなものです」とサバサバしていたのが印象的でした。

これでベスト8が全て出揃い、(やっと)この連載準々決勝に・・
<8日目:準々決勝>
?:郡山0-4桐生
前の試合は完封した両エースがこの日も投手戦を演出。
桐生小暮君、郡山池上君ともにまずまずの立ち上がりで試合は0-0のまま中盤へ。
桐生4回裏の攻撃も二死ランナーなし。ここで迎えた3番阿久沢君が強風に負けない強烈な打球をライトへ。ラッキーゾンに飛び込む先制HRで均衡が破れる。阿久沢君は岐阜戦に続く2試合連続HR。これは当時早実王君以来の記録でした。
一方快調に飛ばす小暮君は7回表初めて得点圏に走者を背負うも、落ち着いた投球で得点を許さない。
その裏桐生は二死一二塁から7番島田君がタイムリー二塁打で貴重な追加点を加える。その後失策でこの回都合3点追加。
小暮君は最後まで郡山打線を寄せ付けず、完封で桐生が磐石のベスト4入り。この時には、優勝は桐生すると確信していたのですが・・・

?:浜松商3-0東北
前の試合で優勝候補を破った両校。機動力が持ち味の両校なだけに主導権争いが焦点の試合となりました。
3回裏浜松商は先頭9番村松君がセンター前ヒットで出塁するとすかさず盗塁。パスボールで3塁進塁後1番鈴木保君のサードゴロの送球を捕球したファーストの足がベースから離れてしまいピンチが拡大されてしまう。かき回す浜松商は鈴木君がすかさず盗塁で無死二三塁に。ここで2番森下君がスクイズを成功させまず1点先制。続く早実戦の殊勲者3番青野君も連続スクイズを敢行。これが成功しヒット1本ながら鮮やかに2点先制。
一方の東北は、早実戦とは別人の投球を見せる浜松商樽井君から初回の2安打以降あせりからか大振りを繰り返しチャンスがつかめない。
8回二死から1番鈴木君が二塁打を放ち久々のチャンスも無得点。
その裏浜松商は二死から3番青野君の三塁打と4番小沢君のタイムリーで値千金の追加点を奪う。
9回表東北は最後の反撃で4番高根君のヒットなどで二死二三塁まで詰め寄るも、7番堀江君がこの試合冴え渡る樽井君のカーブをひっかけたショートゴロで試合終了。
全く前評判では評価の高くなかった浜松商は遂にベスト4まで進出。

?:PL学園0-2箕島
近畿勢優勝候補同士の注目の一戦。前年秋の近畿大会ではPLが勝っており前評判はPL有利とのことでした。
試合は雨と強風の中、押し気味の箕島が4回表先頭の3番石井雅君が
センター前ヒット。バントで送った後5番白井君がセカンドのグラブをはじくセンター前ヒットで1点先制。前の2試合でノーヒットだった石井君がこの試合はキーマンとなります。
6回風雨が激しくなる中箕島はまたも先頭の石井雅君が右中間を破る三塁打。4番西川君のスリーバントスクイズは外されてしまい三振ゲッツーかと思われた瞬間、三本間で挟まれていた石井君に送球が当ってしまい、よもやの追加点をあげます。
反劇に転じたいPLは7回裏6番小早川君7番西田君のこの試合初の連打で一死一二塁のチャンス到来もセカンドランナーが牽制死でこのチャンスも潰えてしまう。
秋にPLに打ち込まれた箕島石井毅君がこの日は見事な投球で、PLの反撃を最後まで許さず、完封勝利で箕島は連覇に向け大きな山を越しました。

?:福井商2-1南陽工
今大会No.1と謳われた南陽工津田君と強力打線の福井商の対決。
立ち上がりに南陽工守備陣と津田君が乱れ、1回裏一死後失策で出塁した竹内君を3番岩堀君4番江守君のタイムリーでまず先制。さらにエラーで満塁となったあと6番鰐淵君がスクイズと速攻で福井商が2点先制。
ただこれ以降は津田君が踏ん張りをみせ、3回の一死二三塁のピンチでは連続三振で無得点に、結局10奪三振の力投で初回の2失点のみにとどめる。
一方南陽工は反撃に出るも要所要所で、今大会評判となる福井商板倉君の牽制が炸裂しこの試合だけでも3つの牽制アウト。下手投げの大きなフォームがかえって油断を誘うのか、ゆったりとした綺麗な牽制だった記憶があります。
8回表には連続4安打ながら1点どまりの珍記録が・・先頭の代打江波君がヒットで出塁もこの試合3度目の牽制死で一死。続く1番田坂君は二塁打、2番小川君のタイムリーでようやく1点を返し1点差、3番藤本君のときに小川君盗塁を試みるも牽制が気になったのかスタートが遅れてしまい失敗。このあと藤本君にヒットがでるというチグハグさ。期待の4番津田君は凡退し、この最後の反撃も1点止まり。
このまま福井商板倉君は10安打を浴びながら、1失点で遂に津田君を退けベスト4進出となりました。立ち上がりに乱れた津田君は惜しまれながら甲子園を去りました。
前橋の敗戦で こんなに大差がついてしまったのが悲しかったです。なので松本投手の「こんなものです」のコメント チョットがっかりでした。比叡山の選手達が気の毒!なんて思ったものです。

PL学園−箕島の試合は 昭和50年代の「呼び物」(?)のような感じです。
後に「逆転の学校」−「負けない学校」の対戦は いつもドキドキでした。
何かで読んだのですが PL学園、このとき箕島に敗れたことで夏に向けて打順を変えたようですね。
☆ケメコさん
>PL学園、このとき箕島に敗れたことで夏に向けて打順を変えたようですね
さすがケメコさん!!
これもふれようかと思ってたんですが(夏編で)
確か1番中村君が9番に、4番谷松君が1番に、7番西田君が4番に
6番の小早川君は病気かなんかでベンチからも外れていたような?
8番の戎君は夏何番だったかはよく覚えてないです・・

翌春も箕島−PL戦の激闘がありましたよね・・・
 この年の浜松商対早実の試合は、絶対あきらめてはいけないことを私に教えてくれた貴重な試合でした。
 平成15年にベースボールマガジン社から「高校野球 珠玉の名勝負&名場面」が出版されるに際してのアンケートで、この試合に1票入れたのですが、残念ながら2票しか入りませんでした…
うわっ気づけば2ヶ月近く連載休んでしまった。
ケメコさんの復活まで待つ手もあるんですが・・
というわけで、29年前のお話準決勝からでしたっけ?

<9日目>
?桐生2-3浜松商
投げては26回連続無失点中の小暮君、打っては2試合連続HRの阿久沢君という大黒柱を擁する桐生が優勢の下馬評でしたが、そして当時桐生を応援していた身としては、気持ちは次の決勝に向いていたのでこの試合のときは遊びに出かけてしまってましたね・・
この日過去3試合磐石の出来だった小暮君が早速立ち上がりに捕まり、安打で出塁した2番森下君(現常葉菊川監督です)をバントで送られた後、4番の小沢君にタイムリーを浴び1点先制を許す。一方の浜松商も前の試合東北を完封した樽井君がその裏一死満塁のピンチを招くと、浜商ベンチはいきなりショートの青野君が早実戦と同様にスクランブル登板。失策で同点に追いつかれるも続くピンチは切り抜ける。
追いついた桐生は2回裏にも一死三塁と勝ち越しのチャンスを迎えるも1番清水君の当りは痛烈なサードライナーとなってしまい一瞬にして併殺となり主導権を握れない。
浜商の機動力の影に脅えたのか小暮君の調子は一向に上がらず、再三走者を許してしまうが、何とか踏ん張り迎えた4回表。浜商はヒットの小沢君をバントで送った後三塁盗塁と、小暮君に揺さぶりを掛け6番の大塚君がスクイズに成功し2-1。
続く5回表浜商がアクシデントに見舞われる。リリーフしていた3番青野君が
右腕にデッドボールをうけドクターストップがかかってしまい、青野君は緊急退場。その裏から再度ライトにまわっていた樽井君が再登板という緊急事態に・・・
リードされた桐生は、再登板樽井君を攻め6回裏に3番阿久沢君頭部への死球のあと4番小暮君がヒットで続くなどで無死二三塁のチャンスから5番和田君のスクイズで再び同点に追いつく。
このまま息詰まる終盤の攻防。7回表浜商は、死球で出塁の1番鈴木君を連続バントで三塁に進めたあと、この試合当っている4番の小沢君がまたもタイムリーを放ち3度目のリードを奪う。ここは塁も空いていた為悔やまれる勝負となりました。
追いつきたい桐生は8回裏阿久沢君小暮君の連打のあとバントで走者を進め、打者は6番の間弓君。ここで桐生ベンチはスクイズを敢行したが
外されてしまい、絶好の逆転機を逸してしまう。
9回は樽井君が危なげなく抑えきり、浜商は早実に続き難敵桐生を撃破。ミラクル快進撃で遂に決勝進出となりました。大会NO.1左腕の小暮君は不調ながら3点に抑えるもファイナル目前で力尽きてしまいました

第二試合のミラクルは明日にでも。眠い・・・
<9日目:準決勝>
?:箕島3-9福井商
春2連覇を目指す箕島。第一試合で桐生が敗れたため優勝は箕島という空気が流れた中での試合でしたが・・
試合は、2回表福井商は二死一二塁から一ゴロ失策の間に1点先制
これで勢いを得た福井商は、3回にも江守君、坪田君、鰐淵君と4番からの三連打で追加点。二死後8番中村君のタイムリーが出て、この試合まで3試合1失点の箕島石井毅君をKOし、リリーフ上野君の暴投でこの回計3点。
続く4回は、この試合まで大会無失策の箕島守備陣が完全に浮き足立ってしまい、この回だけで3失策。福井商は2安打ながら鰐淵君のタイムリーなどで一挙4点を追加し8−0となってしまう。
大量ビハインドを追う箕島も福井商板倉君に13安打を浴びせ反撃するも3点止まり。
なお板倉君は13安打を浴びながら、9回までの投げきった投手の中では、最少投球数76球のおまけつき。13安打を考えるとこれは奇跡的な記録ともいえるでしょう。(平均1打者2球もありません)さらに無四死球と無奪三振の珍記録まで達成。この試合では得意の牽制は点差の為炸裂しませんでしたが、なんともおもしろい投手でした。(投げ方も結構独特で)
かくして、福井商は北陸勢として史上初の決勝進出。
開幕前には誰しもが予想しなかった「浜松商−福井商」の決勝となりました。
何年か前に夏この再戦がありましたけど、少し感慨深かったです。
やっとたどりつきました決勝戦。
58,000人と超満員の大観衆の中、前評判を覆して勝ち進んできた両校による白熱した投手戦となりました。

<10日目:決勝>
浜松商2-0福井商
立ち上がりから、両校先頭打者が出塁する展開。とりわけ1回裏福井商は一死三塁のチャンスで打者は3番岩堀君。ここで2-1からスクイズを敢行したが見破られて三振ゲッツーに。北野監督がスクイズ見破られるのは、昔からです・・・(とにかくスクイズ大好きですからね)
3回表浜松商は、三たび先頭打者が出塁。この安打で出た鈴木保君が意表をついて二盗成功、浜商らしい機動力で揺さぶり始める。バントで3進後、昨日の殊勲者4番小沢君が先制タイムリーを放ち、先取点は浜商が挙げる。
一方ここまで強打で勝ち進んできた福井商も初回を含め4回まで毎回先頭打者が出塁するも、後続がない。
5回裏福井商はまたも先頭9番板倉君がヒットで出塁。二死三塁から岩堀君の当りはショート正面のライナーでまたも無得点。
次の1点が重い展開で7回表浜松商は、7番樽井君ノヒットを足がかりに一死三塁のチャンス。しかしここで板倉君は十八番の必殺牽制で三塁走者を刺し無失点に切り抜ける。(しかし彼はこの大会で何人の走者を刺したのか、記録とちゃうか?)
8回表またも浜松商にチャンスが訪れる。一死後2番森下君がヒット。板倉君の牽制悪送球などの二死一二塁から、二塁走者の森下君が意表をつく三盗を成功させる。これに動揺したのか、板倉君は5番山下君にライト前へタイムリーを許し、貴重な追加点が浜松商に入る。
福井商は立ち直った樽井君から7、8回と三者凡退で抑えられ試合は遂に最終回に。表の浜商のチャンスを封じた福井商は最後の攻撃で、5番坪田君がライト前ヒットで出塁。この試合6度目の先頭打者出塁となる。続く好調6番鰐淵君で強攻策を選択した北野監督だったが、打球は無情にも痛烈なサードゴロが正面へ5-4-3と渡り、あっという間に二死となる。続く7番三田村君をファーストゴロに抑え、一塁手小沢君が自らベースに飛び込み、浜松商が初優勝を飾るのでした。
福井商の健闘により、確か翌年から北信越の出場枠が増えることになったと思います。
両校は、夏にある意味明暗を分けることとなるんですが、それはまた。(以上29年前の出来事でした)
昭和53年センバツ再開と共に復活しましたケメコです。すみません 改名してしまいました^^;凄く恥ずかしいのですが よろしくお願いいたします。

分かります・・・遊びに行っちゃった 当時小学生だったMATTY君のお気持ち。私も決勝は桐生・木暮−箕島・石井の投げあいかと思いましたもの。もしこの年箕島が優勝していたら センバツ三連覇達成だったのにね・・・。石井投手はPL学園戦で頑張りすぎてしまったのでしょうか・・・。

・・・とまだまだ心中複雑で 大好きな高校野球をもっとお話していきたいのですが・・・。

平成12年の 浜松商−福井商も2-0とか そんなスコアでしたよね。私も感慨深かったですもん。

今年のセンバツ ほとんど見ることはかなわなかったのですが 準決勝のカードをみて 決勝は熊本工−帝京かなと勝手に想像してしまい 常葉菊川が優勝した時点で 昭和53年のセンバツが思い出されました。奇しくも優勝監督が当時の優勝主将だったんですよね。それで一層 今年と昭和53年が似ている、感じたのかも知れませんけど。
ごめんなさい 29年前のMATTY君は 中学生でした?
どうぞお許しを・・・。
>ランランさん
とんでもないです、思いっきり小学生でしたよ!
ついつい遊びに行きたくなる年頃で・・・
断片的にしか覚えてない試合も結構多々。

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