1970年にスピルバーガーらによって開発された質問紙法による不安測定検査である。従来、MASやMPIなどの不安検査は、いずれも不安の人格特性面をより多く測定するものであった。そのため、スピルバーガーは自らの「状態ー特性不安理論」に基づいて、状態不安と特性不安の両面を測定する尺度の作成を行い、「STAI from X」を完成させた。状態不安を測定する「X1」と特性不安を測定する「X2」とも20項目の質問で構成されている。 また、質問文を平易にする、事故評定尺度を単純化するなどした子ども版「STAIC」も1973年に発売されている。 普段、目に見えない不安を生理指標としてではなく、得点という形で表現でき、客観的に測定できる。また、実施・採点・解釈に専門技師が必要ないので簡単。しかし、不安の程度を測定する為の検査なので、不安のない様に関しては個別聴取する必要がある。