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青山繁晴『深淡生』コミュのイラン情勢と日本の選択

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[画像]空母USS CVN-74ジョン・C・ステニス上を飛ぶラファールM
[2/22加筆 ◆の項目]
自分の管理するコミュニティでも、同様のトピックを立てたのですが、こちらの皆さんの意見もぜひ伺いたくて、トピックを立てます。

不測の事態が起きたときの為にも、あらかじめ日本の対応を考えておかなければいけない気がします。


中東問題の複雑な事情や文化・宗教・歴史・民族などの背景は、私にはとてもまだ理解出来ていませんが、ニュースで表面をなぞっていると、なんだか心配になってきます。


■(理由はひとまずおいておいて)どうやらアメリカはイランになんとしても何らかの制裁を加えようとしているようにみえる。開戦の意図はもちろん政府は否定しているが、そういって相手に先に仕掛けさせるのはアメリカのいつもの手だ。それも、今年中、恐らく5月頃までに何かアクションを起こすくさい。

なにもおきないかもしれないが。

青山さんは、アメリカとイランはすでに戦争状態であるとも言っていらっしゃる。



【これまでのアメリカの行動】
◇年末から1月にかけて空母2隻(ステニスとアイゼンハワー)をペルシャ湾に派遣。もう1隻追加との報道も。
◇空母に随行していた潜水艦が日本のタンカーと衝突。
◇イラク駐留米軍の司令官が、ゲリラ戦の専門家から空母&上陸作戦の専門家のファロンに交代した(今のイラクには必要ないだろう)。
◇イラク駐在多国籍軍司令官をゲリラ専門のペトレアスに変えた(イランの方が山岳ゲリラが多い)。
◇イラクに2万人増派すると発表。
◇イラン工作員(つまり外交官?)の殺害を容認。
◇イラクのイラン領事館急襲。
◇中東親米国にパトリオットを配備。
◇チェイニー副大統領が今年春までに開戦するとの発言(CIA情報)。


【予想されるアメリカの行動】
◇イラクの治安回復という名目で、イラクの反米組織に軍事・経済援助しているイラン勢力や工作員を殺害し、怒りを煽る。
◇イランを挑発し続け、核実験、衛星打ち上げ、安保理決議拒否等を待ってから、経済制裁・軍事制裁に踏み切る。
◇どうしても開戦しにくい時は、イスラエルにイラン核施設などを空爆させる。地中貫通核攻撃も視野に。
◆イラクの武装勢力の武器はイラン製だとでっちあげたりする。


【イラン側の挑発的な行動】
◇核実験を実行すると発表。
◆ウラン濃縮体制を加速。国連決議には従わない方針。
◇核技術・ミサイルで北朝鮮とのつながり。
◇衛星を打ち上げると発表(ノドンの技術を応用、大陸弾道弾開発につながる)。
◇ロシア・中国からの武器供与を受けた(米は強く批判)。
◇ロシアの天然ガス版OPEC構想に賛成した。
◇石油をユーロで売ると要求した(かつてイラクもそうしたため、米の強い反感を買い戦争になった)。すでに石油取引の半分以上がユーロ立て。
◇国連の核開発中止を求める制裁決議が出たあと、遠心分離機を10倍に増やすと発表し挑発。
◆日本の石油元売大手に、ユーロまたは円取引を1年前から打診していた。2月21日、日本石油連盟は応じる意向を発表。
◆イラク過激派に関与しているらしい。アメリカのでっち上げも含めて。
◆アメリカの攻撃を受ければ、世界中のアメリカの権益に攻撃を加えると宣言。


【予想される事態】
◆アメリカが経済制裁を発動した場合、日本では日本も行動を共にするのかの議論が起きる。結果、日本も制裁を課す事になるかもしれない。→議論は起きず、普通に制裁することに。
◇アメリカの挑発に乗ってしまったイランの行動が引き金となって、戦争状態に突入してしまう。それは再度の安保理決議による軍事制裁として始まる可能性もあるが、恐らく中国・ロシア・フランスは否決するので、イラクの時のようにまた断行するだろう。イギリスの協力はほしいので、ブレア政権がある4月中に決行するかもしれない。制裁決議をまたず、もっと自然に必然的に戦闘状態に突入するかもしれない。日本は給油等で協力を要請され、国内では議論を呼び、何らかの決断を迫られることになる。というか恐らく協力(後方支援)する。
◇日本がどんな行動をとったとしても、イランにアメリカと同一視されて、輸出をストップされる可能性もある。
◇イランに石油を14%依存している日本は、ストップされた場合、単純計算で170日分の国家備蓄により3〜4年は大丈夫。9割の石油を中東に依存している日本だが、イランと協調して日本への石油供与を止める国家が現れるかもしれない。もちろん、日本を救済してくれる別の国があるかもしれない。それらは不透明。
◇とりあえず、油価は上がる。それだけはいえる。
◆テロが起きない事を願う。
◆日本石油連盟は、ユーロまたは円取引に応じる考えを表明(2月21日)。これが日米同盟・ドル相場・アメリカ経済にどのような影響を与えるのか。


【時期に関して】
◇国連安保理がイランに出した核開発中止を求める制裁決議に対するイランの回答猶予が、2月下旬。
◇現時点での、空母の作戦期間は5月までという事になっている。
◆新米ブレア政権は5月に終わる。
◆アフマディジャネド大統領は、革命記念日に4月9日までの核実験を示唆する発言。


杞憂に終わるといいですね。


<ニュースソース>

【田中宇の国際ニュース解説】
◇すでに米イラン戦争が始まっている? (07 1/16)
http://tanakanews.com/070116iran.htm
◇半年以内に米イラン戦争が始まる?(06 12/28)
http://tanakanews.com/g1228mideast.htm
◇イスラエルがイランを核攻撃する? (07 1/9)
http://tanakanews.com/070109israel.htm
◇大戦争になる中東(3)(06 12/20)
http://tanakanews.com/g1219mideast.htm

【田中氏、他関連ネタ】
◇イラン核問題:繰り返される不正義(06 2/7)
http://tanakanews.com/g0207iran.htm
◇イランとアメリカの危険な関係(06 2/14)
http://tanakanews.com/g0214iran.htm
◇イランとアメリカのハルマゲドン(06 2/21)
http://tanakanews.com/g0221iran.htm
◇イランとイスラエルを戦争させる(06 9/6)
http://tanakanews.com/g0906mideast.htm
◇イランは核攻撃される?(06 4/18)
http://tanakanews.com/g0418iran.htm
◇大戦争になる中東(06 7/23)
http://tanakanews.com/g0723war.htm
◇大戦争になる中東(2)(06 8/1)
http://tanakanews.com/g0801israel.htm


【アメリカ関係】
◇核開発問題でイランへの圧力を高める米国のブッシュ政権(07 1/8)
http://www.shinchosha.co.jp/foresight/web_kikaku/h125.html
◇ブッシュ米大統領イラク米軍増兵政策に批判高まる(07 1/6)
http://jp.ibtimes.com/article/general/070106/3369.html
◇後任にファロン大将指名へ 米中央軍司令官(07 1/5)
http://topics.kyodo.co.jp/feature40/archives/2007/01/post_16.html
◇ペトレアス中将の指名承認 イラク駐留多国籍軍司令官(07 1/27)
http://topics.kyodo.co.jp/feature40/archives/2007/01/post_53.html
◇米、イランへ軍事圧力強化 イラク国内の工作員殺害許可(07 1/28)
http://www.sankei.co.jp/kokusai/usa/070128/usa070128000.htm
◇イラク 米軍がイラン領事館急襲、職員5人を拘束(07 1/12)
http://tinyurl.com/2r6r6c
◇ブッシュのイラク計画、対イラン戦争を煽る(パトリオット配備)(07 1/25)
http://www.janjan.jp/world/0701/0701248742/1.php
◇チェイニー発言のうわさ(英語)
http://tinyurl.com/ydz9rx

【イラン関連】
◇イラン、地下核実験準備 北と協力、データ研究(07 1/24)
http://www.sankei.co.jp/kokusai/middleeast/070124/mda070124003.htm
◇北朝鮮外務省、イランとの核協力を否定(07 1/27)
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20070127AT2M2701227012007.html
◇イランが独自衛星打ち上げへ 北と協力、米誌報道(07 1/26)
http://www.sankei.co.jp/kokusai/usa/070126/usa070126004.htm
◇ロシア、イランに地対空ミサイルシステムを供給=国防相(07 1/17)
http://tinyurl.com/232ctw
◇ガス版OPEC結成支持 イラン最高指導者「ロシアと相互に支援」(07 1/30)
http://www.business-i.jp/news/world-page/news/200701300032a.nwc
◇国連安保理の制裁決議採択で改めて注目されるイランの動向(06 12/25)
http://www.shinchosha.co.jp/foresight/web_kikaku/h124.html
◇イラン空爆計画? イスラエルが核開発に反発と英紙(07 1/7)
http://www.sankei.co.jp/kokusai/middleeast/070107/mda070107003.htm
◇イラン:高まる核の危機(07 1/25)
http://www.janjan.jp/world/0701/0701248729/1.php
◇中国がイラン・イスラエルの仲裁に(07 1/25)
http://www.janjan.jp/world/0701/0701248735/1.php



ニュースサイトはリンクが切れる場合あります。


経済産業省の石油備蓄課の方も、今この問題が一番頭を悩ませていると言っていました。
差しあたって日本に出来ることといえば、いざというときのの日本の対応を、早めに議論しておくことぐらいですか・・・。

コメント(32)

まずはご挨拶から。


実に悩ましい問題ですね。

米ソの冷戦終結後、アメリカは世界の秩序を維持するための最も重要な勢力だとほとんどの国が認識していましたし、その世界秩序には多少の欠陥はあったにせよ、かなり安定した国際間のルールになり得るものだったと各国は思っていたはずですよね。

それは、アメリカが冷静さを失うことは無いだろうと、各国の政府がアメリカに信頼を置いていたからで、日本は未だにそう信じ、自国の決断のほぼ全てをアメリカにゆだねている訳です。

しかし2003年、イラクに対して国連の承認なしで行った軍事攻撃の結果、当のアメリカには体制を覆す力はあっても、その後の事態をコントロールする力は無いという事が露呈したのが今の状況ですよね。

私達は、大抵のニュースをアメリカ配信の情報から得ています。ブッシュ大統領は、イラン・イラク・北朝鮮の三国を「悪の枢軸」と名指しして非難しており、その演説をCNNなどを通して直接私たちは聞いているものですから、イランはテロリストと北朝鮮に通じている極悪国家のように思いがちですし、私もそう思っていました。

しかし悪の枢軸のはずのイランは、民主選挙が常識のように根付いている、言論と報道の自由も他のイスラム国家と比較にならないほど進んでいる民主主義を目指したい国だということが、最近伝えられています。これは、先週と先々週のテレ朝のサンプロが特集を組んで報道していましたよね。

で、少しご紹介すれば、アメリカのGDP成長率のおよそ1/4が政府支出によるもので、軍事費がそのきわめて大きな部分をしめているとの事です。という事は、アメリカは常に敵を仮想しておきたいのではないでしょうか。

基本的にアメリカがイランをたたく理由はどこにあるのでしょう。巨大な軍事マシンを維持する事を正当化してくれる敵がほしいだけの理由で、中東をみたび火の海にされた日には、アメリカの属国と化している今の私達には、まさに悪夢の再来です。

CIAからテロのイロハを教え込まれたというウサマ ビン ラディンが、皮肉にもアメリカにテロ攻撃を仕掛ける先鋒になった事。イギリスで生まれたはずのアフガン系英国人の若者が、ロンドンでテロを首謀したこと。

これらの皮肉なからくりの裏に、イスラムに対するレイシズムに近い感情、つまりイスラム社会は自らの社会を運営する能力を持たない民なのだとみなし、自分たちの主義を押し付けようとする、そこにそもそもの間違いがあることを、アメリカは気がつくべきではないかと、この困難な状況を見て思うのです。

反米国家が増えることは日本にとって恐怖ですが、中国・インドに中産階級層が増えることで、そこから新たな民主主義の産声が上がることを願いたい。エネルギー的にはこれまた恐怖ですが。

いずれにしろ日本は、国会2日目にして、つまらない言葉尻を捉えて紛糾するような愚を演じている場合ではないことを、与党も、特に野党には強く自覚していただきたいと思っています。
イスラエルの話し。
イランの大統領、民意で選ばれていますが原理主義者で
イスラエルを壊滅させることを公約にあげています。
つまりイスラエルを地上からなくすと公言しているらしいです。
そうなるとイスラエルは先制攻撃で核を使うと意気込んでいるのをアメリカが攻撃するからこらえろと押さえている気がします。
このあたりの機微がなかなか出てこないようでしょうけど。


**************************************************************

これは、このコミュニティのメンバーでもある「あつろーさん」が、別のコミュニティでの私との書き込みの中で語られている一文から転載させていただいているものです。

アメリカとイラン、そしてイスラエルの現状を、端的に説明されているので、ご紹介させていただきます。

かなり切迫した状況が、私達日本の普通のニュースソースで上がってこない中東で展開されているようです。
初めまして。


僕もこの問題には危機感を覚えています。アメリカの行動次第によっては中東情勢、しいては世界情勢が一辺する事態になりかねません。

 先日、日本の石油タンカーとアメリカの原潜が接触事故を起こしました。幸い大事には至らなかったために詳しい事実確認は行なわれませんでした。


 事故の場所が場所だけに既に何らかの作戦が開始されているのではという憶測もされていました。当然近海には空母艦隊が展開しているわけですから原潜の存在理由からして主に情報収集ではないかと思われます。事故かあるいは意図したものなのかはわかりませんが原潜の存在が露呈したわけですから緊張感は高まりました。


 アメリカがどのような行動を起こすかという事ですが、イランが核開発を凍結、廃棄する可能性はほぼゼロではないかと思います。国連決議を通さずに武力行使もありうると思います。


 その場合、恐らく核施設等の局地攻撃になるだろうといわれていますが、そんな簡単に終わるとは思えません。イランとの戦争状態に入ると思います。


 僕としてはアメリカも徹底的に叩くのではないかという懸念があります。現実的ではありませんが、ここ数年南米を中心に急激に広がりつつある反米国家包囲網に楔を打つためにイランを見せしめにする、というシナリオの可能性もあるのではないかと思っています。


戦後処理を考えると可能性は限りなく低いですが、いずれにせよ武力行使をした場合イラクと同等かそれ以上の泥沼に陥る危険があるように思います。


そして日本にとっての影響もイラク戦争の比ではありません。石油輸入に深刻な被害が出ます。イラク戦争以上に直接的な影響が大きいために日本の立場も重要になってきます。もはや対岸の火事ではないのです。後方支援も以前に比べて出しやすくなると思いますが、やはり日本としては武力行使を回避する努力をしもらいたいです。


ブッシュの頭の中はわかりませんが、歴史書にどう書かれるのかを考えているのかも知れません。最後に一花・・とでも考えていたらとてつもなく恐ろしいです。

アメリカの力を本気で世界に示すならばイランにNBC兵器のNを使うしかありません。そうなった時世界が恐怖するのか憤慨するのかはわかりませんが、そこまで考えてしまうぐらいに現在の世界情勢には背筋の寒い思いをしています。
残念ながら、アメリカを中心とした(と仮に考える)国際社会の中での日本の役割は、単なる技術屋・車屋で、良好なマーケットを持つ、アメリカに属する経済大国、といった感じではないでしょうか。

もし、イランで戦闘が起こるとしても、日本に止められる力があるとは私には思えません。


もし、事が起こったとき、どう対処するべきかを考える他ないのではないでしょうか。


アメリカの行動に対し、非難をするのか、賛同するのか。
日本も経済制裁をするのか、しないのか。
軍事援助をするのか、しないのか。


まだ起きてもいませんが、それくらいの議論はしておいてよい気がします。
「イラン工作員が関与か=イラク中部の襲撃事件−米TV」

【ワシントン31日時事】米NBCテレビは30日、イラク中部のイスラム教シーア派聖都カルバラで1月20日、武装勢力の襲撃により米兵5人が死亡した事件について、イラン工作員が関与していた疑いがあると報じた。
つづき
http://www.jiji.com/jc/zc?k=2007013100583


「イランの核武装「危険ではない」=仏大統領が発言、翌日撤回−米紙」

【ニューヨーク1日時事】イランの核武装はそれほど危険ではない−。フランスのシラク大統領がこのほど、複数のメディアとのインタビューで、このような問題発言をしていたことが31日、分かった。米紙ニューヨーク・タイムズ(電子版)が報じた。ただ、同大統領は翌日、発言を撤回したという。
つづき
http://www.jiji.com/jc/zc?k=2007020100577


小競り合いが始まったかと思えば、フランスはあらかじめ無難な形でけん制ですか。解りやすい世の中・・・。

で、そんな中、われらが日本は、


「中東・イランの「現代」カルチャーを紹介−渋谷で企画展」

中東・イランの若手クリエーターの作品を紹介する企画展が2月1日、渋谷・ロゴスギャラリー(渋谷パルコ・パート1、TEL 03-3496-1287)で始まる。展覧会名は「サラーム!イランの絵本とクラフト」。
つづき
http://www.shibukei.com/headline/4025/index.html


・・・。イランが普通の国だという事を知るよい機会だとは思うんですが、ちょっと危機感足りない?
鎌倉幕府はほんとにいい国つくりましたね。

画像は渋谷・ロゴスギャラリーでイランの若手クリエーターを紹介する企画展(写真=若手作家モルテザー・ザーヘディさんの作品)
イラン攻撃は米国の軍産複合体とチェイニーが画策していると言われており、チェイニーの来日は日本をイラクの時のように米国の仲間に引き入れたいためかもしれません。
最近の久間防衛相のイラク戦争批判はチェイニーに対する牽制ではないかと見ています。
<参照>
http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=14761011&comm_id=1371466
bunbukuocharaさん

あくまで憶測ですが、その可能性は高いと思っています。
表には絶対出ないと思うので、知り得ない事だとは思いますが。
まあ、疑惑はなんとでも言えますね。
【 ディック・チェイニー副大統領発言 】
1月29日「ニューズウィーク」誌のインタビューで

国連安保理の制裁決議にもかかわらずイランが核開発を継続していることに関し、「国連を通じた外交での問題解決を目指すが、いかなる選択肢も排除しない」



【 コンドリーザ・ライス国務長官発言 】
過去2週間のインタビューにて

米国の中東政策の新しいフレームワークについて「イランやイスラム過激勢力を封じ込めることに利害を共有する国々の再編成(realignment)」

「この新しいアプローチは、イランが代理人を通じた影響力の拡大を図ろうとしていることに対するアラブ諸国の懸念が強まっていることを反映したものだ」

「米国はペルシャ湾へのプレゼンスをこれらの国々に対して改めて示すことが必要になってきた」




・米国はイラク国内におけるイラン勢力に対する攻撃の手を強めている

・イラン側の暴発を防ぐために追加の空母をペルシャ湾岸地域に送った。

・海軍力増強による抑止力の強化に努めている。

・チェイニー副大統領、ライス国務長官、ゲーツ国防長官が代わる代わるサウジアラビアやバーレーン、UAE(アラブ首長国連邦)やカタールを訪れ、イランのために強硬策を取ろうとしている米国に対する支援を強めるように訴えている。

・その際、「イランのミサイルの脅威から彼らを守るため」に、米製の最新レーダーシステムやミサイル防衛システムを売り込んでいる。

・ブッシュ政権は、一直線にイランとの戦争に向けて突き進んでいるわけではないが、穏健アラブ諸国を取り込んだ対イラン包囲網の再編成を図るため、短期的にイラク国内におけるアグレッシブな対イラン軍事作戦を展開しており、一歩間違えれば大きな軍事衝突に発展しかねない危険な賭けに打って出ている。


http://business.nikkeibp.co.jp/article/world/20070130/117964/?P=1

***************************************************************

この点に関して、青山氏の東京コンフィデンシャルレポートでも、かなり突っ込んでイランの状況が語られており、警告を促す内容になっています。
伝家の宝刀はすでに抜かれてました。もう日本は逃げられませんね。というか、公になったこと自体が危ないなあ。なぜ今公表したんだろう。

「イラン、ドル以外で決済打診=日本の石油元売りに−原油購入代金」
http://www.jiji.com/jc/c?g=eco_30&k=2007020900556

イランは日本の石油元売り大手に対し、原油購入代金の決済通貨を現行の米ドルから、ユーロや円に切り替えるよう昨年初めから断続的に打診していた。

昨年12月、国連は対イラン制裁決議を採択、制裁までの期限が2月末に迫っている。今後イランに危機が迫り、強く日本に迫られた場合、断れば体よく輸出を止められる口実にされる可能性もあり(米国の金融制裁が強化された場合ドル決済が困難になる)、日本企業は難しい選択を迫られる事になる。去年のイランからの輸入量は輸入量全体の11.5%。

イランの最高指導者ハメナイ氏は、8日、米国がイランを攻撃した場合、世界中の米国の権益に対し反撃すると述べた。米国は軍事力行使の可能性を否定していない。


そんななか、

「原油価格60ドル突破、イラン情勢と寒冷化で急上昇」
http://jp.ibtimes.com/article/moneyneco/070209/4266.html

「三井物産フューチャーズ上席ストラテジストの江守哲氏は『原油価格の60ドルを越える上昇は市場の過剰反応である。イランとの政治関係は実際の供給問題にさほど関与せず、寒冷化はこれから春に向かうに伴い解消される問題である』と分析している。」

--

過剰反応という見方はある意味正しいだろうけど、ストラテジストとしてもう少し長期的な懸念に言及してもよいかなと。わざとだったりして。


アメリカの同盟国として、石油のドル以外取引を日本が率先して行う事は、同盟破棄にも値する重罪だと思うので不可能。

日本の国家備蓄は民間83日と国91日の合計174日分と言われているが、民間備蓄というのは緊急用の備蓄ではない。あと10年くらいは放出したくない所だが・・・。

また直前になって騒ぐのだろうか。
アメリカが北朝鮮に軟化姿勢を見せているのは、ヒル氏が交渉下手とか、アメリカの国内事情とかもあるだろうが、中東の問題が先という頭があるからではないか。何故かそんなわかりやすい事があまり報道されない。アメリカはイランが片付くまでは最低時間稼ぎしたい。アメリカはイランまで含めてイラク戦争を仕掛けた可能性がある。そしてもともと明確な勝利は最大の目的ではなかったかもしれない。
この辺りは私の無責任な憶測。


だからどうとかじゃなく、世の中をまだなんとかアメリカ中心にまわそうとしているって事。日本はその中で生き抜く術を。六ケ国協議は日本にとっても強いカードになるはずなんだけど。みんな金出したくないだろうから。麻生さん、頼みますよ。
>ぬりさん

青山さんが2/3のアンカーで

『実際、イラク北部にはアメリカとイランの特殊部隊が送り込まれており、アメリカ兵もイランのスパイに虐殺される事案も発生している。そんなときに、北朝鮮に足をとられている場合ではないから、時間を稼げとヒル国務次官補に指示したのである。 』

と発言されたと、まーもさんがレポートしてくださいました。
ぬりさんの予測は、青山さんの情報と全く一緒です。

また、六カ国協議でも、

『実際、日本政府も金曜の深夜に青山氏に連絡を入れており、妥協すべきかということを問われた。青山氏は激昂し、たとえ孤立してでも妥協すべきではない。拉致被害者を絶対に1人残らず取り戻す意志、など国民が一致団結すれば大丈夫だと、怒鳴りつけたらしい。 』

と、レポートいただきました。
青山さんとぬりさんの思いが、全く同じ方向を向いているのは、日本を憂うこころの強さが同じだからでしょう。
るるーさん

直接情報を得ている青山さんと、ニュースを見ているだけの私とは、とても比較にならないので、恐縮してしまいますが、同じように感じている人は世界にも多いはずです。というか、今回の6カ国協議に限らず、これまでも北に対してはずっと一貫して時間稼ぎの面があったと考えられます。
拉致問題の事を考えても、今は踏ん張りどころかなと思います。

---

イランのアフマディネジャド大統領は、昨日のイラン・イスラム革命記念式典での演説で、国連の求める制裁を「屈辱的」であるとして拒否した。また、4月9日までに核関連の大きな成果を公表すると予告。ただ、EU側に対しては話し合いの用意があると言い出している。おそらく石油のユーロ取引をEUとして保障しろとでも要求するのではないだろうか(憶測)。

一方アメリカは、挑発的な「報道」を繰り返している。先日170人もの死者を出したバクダッドでのテロにイランが関与している(爆弾がイラン製であるなど)と発表、EUに対し早期制裁を要求、3隻目の空母派遣の可能性を示唆・・・。
12日発売のニューズウィーク最新号によると、「米国防総省が対イラン全面戦争を想定した緊急作戦計画を作成しており、ブッシュ大統領も昨年夏に説明を受けた」としている。


今年はアメリカ経済もまだ好調の見通しらしが。このまま強気で行っちゃうのか。蚊帳の外の日本。大丈夫ですか。
やはり「報道」である可能性が強いらしい。
アメリカが主張する「イラン製の爆弾」は、勇み足の早とちりだった可能性が出てきました。

http://tanakanews.com/070213iran.htm

田中氏の言うような「隠れ多極主義者」による自滅なのかどうかは知りませんが(田中氏本人も根拠の無い持論だと認めてますが、単なるおもしろい見方の一つですね)、今の動きは確かにイラク戦争を彷彿とさせ、現ブッシュ政権が何もしないつもりではないという事(すでに犀は投げられ、我々はレールに乗っている)を感じずにはいられません。


おそらく、二月末の国連主導の制裁発動を機に、イラン側の「抗議行動」が起き、石油価格は上昇するでしょう。そんときになってあたふたすんのかな。

六カ国協議は大切ですが、そっちは日本のスタンスはほぼ決まっているし、アメリカも北も大体行動予測範囲内なので、その意味では、協議自体に対し我々が出来る事考える事はあまり多くありません。その先のことをどう考えるかだと思います。

日本とイランの関係は、これから1、2年エネルギー・安全保障・国際関係など様々な点で大きな意味を持つはずです。日本人は余りに無知・無関心な気がします。
なんてな風に、私が思っているだけです。
はう。日本は制裁路線をついに決定したようです。

「イランへの経済制裁、17日発動・閣議で了解」

政府は16日の閣議で、国連安全保障理事会の制裁決議に基づくイランへの経済制裁を了解した。ウラン濃縮などの核活動や弾道ミサイル開発につながる資金移転の防止や、決議で特定されたイランの10団体12個人の資産凍結などが柱。核、ミサイル関連品目の輸入も禁止する。17日から発動する。

麻生太郎外相は閣議で「イランの核問題には不拡散体制の堅持、北朝鮮との関係、中東地域の安定への影響の観点から断固たる対応をとる必要がある」と強調。塩崎恭久官房長官は閣議後の記者会見で「問題の解決に向けて国際社会と引き続き協調していく」と語った。(11:53)
http://www.nikkei.co.jp/news/seiji/20070216AT3S1600A16022007.html


国際社会といいますが、ロシア(確か中国も)はイランに武器供給してますし、EU諸国も制裁には及び腰で、強く推進しているのはアメリカ。核不拡散も、アメリカの行動にも私は反対はしませんし、今回の決断は致し方ないと思いますが、そこに相応の(国民の)覚悟は存在したのでしょうか。
この決定が、これまで友好的だったイランと日本の関係にどう影響するのか、見守っていきたいです。
イラン問題を考える時には、ヒズボラとイスラエルの状態も考えて起きましょう。イスラエル次第ですべてが決まる可能性があります。

そして、見逃してる部分で言えば、イラン国内での問題。
アフマディネジャド大統領とイスラム指導部の認識の差。
実は、イランにも内紛、暴発の芽があるようですね。
全く関係ないけど、ラファールM??

え?

地中海で訓練中の画像ですか?
NHKニュースより
「イラン 制裁発動に対抗措置も」

核開発を続けるイランに対し、日本政府が国連安全保障理事会の決議に基づく制裁措置を発動したことについて、イランの石油相は「国益が脅かされれば、あらゆる手段を取る」として、今後の日本の対応しだいでは、石油の輸出制限などの対抗措置を取る可能性を示唆しました。
(2月18日 5時4分)


なんでマスコミは気にしないのかな。
これから暫く、状況は悪化の一途をたどると思います。

このように、石油を交渉カードや戦略物資として使う機会が、ピークオイルが近づくにつれ増えるだろうと考えられます。


ぬくぬくさん

出来るだけイランと日本の関係に絞りたかったのと、与える影響の不確定性の高さから、イスラエルやイランの国内問題には触れずに来たつもりだったのですが、やはり考えるべきでしょうか。イスラエルの行動はどの程度予測可能でしょうか。イランの内紛の可能性はどの程度高いと考えられるのでしょうか。それらのことを考慮に入れることによって、どのような事が見えてくるのでしょうか。私にはいまいちまだよくわかっていません。

この画像で、なぜラファール(フランスの戦闘機)がステニス上を飛んでいるのかは知りませんが、とりあえずステニスの画像を探してたらこれが見つかったのと、なんとなく意味深で良いかなと思っただけで、大した意図もありません。
IAEAのエルバラダイ事務総長が、安保理に提出するイラン核問題の報告書をまとめているようだ。イランは、12月の制裁決議で定められた期限の21日までにウラン濃縮を停止させる気配は無く、逆に加速させていると見られている。一方欧州とは交渉する動きもある。しかし、ウラン濃縮の停止が無い限り、外交解決の道は難しい。このまま、さらに制裁が拡大する見通し。ただし、BBCが米のイラン攻撃計画の報道をしたものの、実際に軍事攻撃を仕掛けた場合の混乱の大きさを考えれば、軍事制裁の可能性は低いと見ることも出来る。もちろん予断は許されないとも思う。


こうなってくると、「非核国の新規ウラン濃縮」=悪、というテーゼを逆手にとって、アメリカが国連というシステムを悪用しているとも言える。どの国も、国際的な無用な批判を避けるために、アメリカの思い通りは嫌でも、イランのウラン濃縮に賛成とは言いづらいからだ。

悲しき国連。

国連決議で通れば正義、国連決議に従う事が国際協調。もちろんその為の組織なのだろうけど、超国家的な権力者が存在し得ない限り、国連というシステムの脆弱性に漬け込まれ、悪用されてしまう。誰も悪いことはしていないはずなのに。むかつく奴の悪いところを指摘して、集団いじめに強制移行、こうすれば私利の為でも責められにくい。


また、こんなニュースも

2007/02/22-00:57 ミサイル防衛網、対イランが目的=米国務長官
【ベルリン21日時事】ドイツ訪問中のライス米国務長官は21日、シュタインマイヤー独外相との会談後の記者会見で、東欧へのミサイル防衛網配備計画について、「イランからのミサイル攻撃の脅威は増大しており、それに対処する必要がある」と述べ、同計画に対するロシアの批判をかわした。
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2007022200018

アメリカは、中露分断路線で、ロシアとはもうしばらく表面上友好的に行動したほうがいいのになーと思っていたら、ロシアの東西にMDを配備させ、ロシアの持つ抑止力を無効化させ囲い込むという、対立路線まっしぐら作戦のようです。そして、その隠れ蓑に東側は北朝鮮を使っていましたが、西側の隠れ蓑はイランですか。現在進行形の問題ですら、言い訳に利用する、すげー国アメリカ。で、イランの隠れ蓑はイラク。米露対立が余り報道されないわけだ。

しかし、こうなってくると、中露はさらに接近し(せっかく今までパイプライン問題などでごねてくれてたのに・・・)、インドはアメリカとロシアの難しい選択を迫られ(印露は蜜月だが中国が怖いから結局アメリカに着かざるを得ないか)、世界が北朝鮮・イラクに注目する中、中国はせこせこアフリカ・中南米・中東などに資源外交。ロシアはもっと楽で、一番良い商売相手を強い立場で選ぼうとしている。また、アメリカのMD配備に対抗して、中距離核戦力(INF)全廃条約から一方的に脱退すると、15日に言明している。INFでMDを破壊するつもりらしい。


またしても日本は置いてきぼり。イランの制裁に関しても、ロシアとの関係にしても後手後手だ。やはり、イランには精油施設建設を持ちかけるなどして、日本とはある程度友好関係を保ってもらい石油輸出はキープしてもらうべきだし、ロシアとはもっと仲良くして、今中国との分断工作をしなければ、将来の米中対立の可能性を高めてしまうだけで、それは日本の将来の危険性を高めることにもなる。

軍隊を持たないのであれば、せめて外交上手にならないと、生き残れませぬぞ。などと勝手なことをいってみたりする。
石油連盟会長渡文明(わたりふみあき)氏が、21日の記者会見で、イランの石油のユーロまたは円取引要求に応じる考えを明らかにしたようだ。

渡氏がこの決断の国際的なインパクトがどれくらいあると認識しているかはわからないが、アメリカ政府や日本政府から圧力がかかる可能性は否定できないでしょう。

英断ともいえるし、無謀とも言える。私の感覚では国際政治的にかなり微妙な問題のはずだが、どういうつもりでの発言なのだろう。

もし短絡的な判断だとしたら、ややもすると日本にとって非常に危険な分かれ道となるかもしれない。何か考えあってのことだろうけれど。せめて期間限定の円取引でよろしく。
イランは昨年から脱ドル&ユーロ移行路線で、経済制裁の効果もあり、外貨準備のドル比率は3割以下となっている。これからも減らす意向らしい。
欧州の一部銀行はイラン関連ビジネスから全面撤退。現在イランは石油輸出収入の半分以上をユーロ立てで取引している。

「ドル外貨準備、3割未満に 米金融制裁でイラン」
http://www.sankei.co.jp/kokusai/middleeast/070222/mda070222001.htm


イランはこれからできるだけ石油をユーロで売ろうとしている。昨日の日本石油連盟の発言は、輸入ストップよりは別の貨幣取引に応じるという判断でしょう。


現在の円安ユーロ高傾向は、すでに円の貨幣価値実情を越えていて、(アメリカ以外の)国際的批判をかっていますから、長期的にこの傾向が進むとは考えにくく、もし今後も円安が進んでも為替介入をやらされる可能性がある。急激な円高はないでしょうが、石油円取引で円高が始まるのも有り得る。
「円安でも表面化した企業間格差」
http://business.nikkeibp.co.jp/article/money/20070213/118886/


石油のドル以外(ユーロ、ルーブル、元も?)取引をもくろんでいる国は産油国(イラン・イラクなどOPECの一部、ロシア、ベネズエラなど)・輸入国(特にフランス、中国・ドイツも?)とも結構いるので、そのような打倒アメリカドル一極体制の多極主義者たちが、アメリカの固い同盟国日本に続いて適量のドル以外取引を開始し始めることは十分懸念されます。


財政・貿易収支とも巨大な双子赤字を抱えるアメリカ経済は、ドルを印刷し続けるしかない。それでもドルが崩壊しないのは、ドル貨幣価値の信頼感を心理的にドル一極石油取引に頼り(石油は世界貿易額の10%を占める最大の商品)、また世界経済がアメリカ経済に頼っている部分が大きいからです。

だから大丈夫なはずなんですが、このように経済・貨幣価値の安定を世界的にアメリカに頼っておきながら、この一極体制やアメリカのやり方、外交政策を感情的に面白く思わない国は多いわけで、世界経済が大打撃を喰らわない程度にアメリカがじりじり衰退する事を望み、あれこれ画策している。
その手法の筆頭が石油のドル以外取引であって、アメリカはありとあらゆる手段でそれを弾圧・死守してきました。その最たる例が、フランス主導によるイラクの世界初のユーロ石油取引開始であって、その直後アメリカはイラク戦争を決断、バクダッド陥落後即刻ドル取引に切り替えさせています。
その後ユーロ取引宣言した国がイラン。それに応じたのが昨日の日本。
日本はかつてのイラクの野望と今のイラン、ほかの反米国家に結果的に賛同してしまっているわけです。フランス・ロシア・ベネズエラと仲良くなれそうな反米路線。

これまでアメリカやくざのいう事を1番聞いてきた、抜歯された働き者巨大忠犬ポチ公の日本。誰に言われたのかここほれワンワン状態で、アメリカの牙城の堤防を掘り返しているとしたら、バカ犬状態だ。

せっかくまだアメリカは日本を見捨てないジェスチャーをしているのに、日米同盟路線を自ら崩す事になれば、安保の信頼感は薄れ、9条破棄・核保有路線に加速してしまう可能性が・・・。そうなると、5年後、10年後の日本の未来に大きく関わってくると思います。私の見方は悲観的で、もちろん核反対。でなければより危険性は増すと考えています。



まあそれを日本が望んでるのなら仕方ありませんが私は賛成出来ませんね。それか他に何か考えでもあるのか。


以上の私の懸念が全く的外れなら良いのですが、そうでないならば、せめて期間限定円取引、出来れば多少の一時的ガソリン高を覚悟して備蓄放出、他国依存度をあげる可能性を探りつつ、イランとは例の外交交渉を続け、アメリカとの対立がおさまるのを待つか。または、アメリカとちゃんとコンセンサスをとった上でのユーロ取引ならばまだましなんですが。


どの選択肢もいばらの道です…。



うーん、僕が考え過ぎなのかな。

誰か本当のところを教えてほしいです。
とりあえず、経済産業省の知人に聞いてみたいと思います。今回の決断が日本政府とアメリカ政府との事前のコンセンサスがあったものなのかどうか。私の心配は杞憂なのかどうか。
評論家の田中宇が「米国ではネオコンが排除され、多極主義者がアメリカを破滅させる方向に誘導している」といっています。何故アメリカがイランと戦争をしたがっているか、イラク情勢が何故混迷しているのか、中東産油国が何故ドル決済を減らしているかを説明するなかなか面白い仮説です。

私は多極主義者こそ(金融、石油、食料を支配する)経済派ユダヤだと考えています。確かにアメリカがイランやイラクで消耗すればするほど、中国やロシアは国力を強化するでしょう。

それを見越してか、現在ロックフェラーやモルガンなどは中国、インド、ロシア等への投資を拡大しており、ここ1年くらいの海外ファンドの値上がりはびっくりします。
海外投資ファンドに興味をお持ちの方は投資専門サイト「モーニングスター」のホームページをご参照下さい。

ところがつい最近のイラン情勢は、多極主義者の期待とは逆に
沈静化の傾向を見せています。しかし安心はできないでしょうね。
<参照>イラン情勢その後
http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=15426903&comm_id=1371466
bunbukuocharaさん

田中氏の「多極主義者説」は、自他とも認める根拠のない氏の持論ですが、そうとしか思えないほど色々と説明できる面白い見方でもあります。2004年頃から言い始め、さまざまな批判をかってきましたが、最近の国際情勢やアメリカ外交の展開は、氏の予想通りの様相を呈しているとも感じられます。

海外投資ファンドが強くなると、5月からの三角合併解禁によって、日本企業の買収の動きが進む恐れもありますね。制度整備や企業評価額の低い企業はMBOなどの防護策を考えなければ。日本企業・経済は構造上は弱点だらけですが。


イラン情勢の沈静化の傾向とは、何を指しているのでしょうか。IAEAの報告は延期されたので事態は長期化し、3月には国連で制裁の再決議の動きもあるかもしれません。今度は中露仏あたりに拒否権行使されるかもしれませんが。ブレア政権が5月に終わること、イランが4月9日までに核実験を実施する事をにおわす発言をしたこと、米軍空母のペルシャ湾展開作戦予定が5月頃までに設定してあることなどを総合すると、4月いっぱいまでは気が抜けないかと思います。

たとえ、沈静化の傾向を見せていたとしても、それは多極主義者の期待と逆とはいえないと思うのですが、bunbukuocharaさんのコメントの意図はどのあたりにあるのでしょうか。
追加制裁の協議に来週から入るようですね。今度はやはり予想通り、足並みがそろわなさそうです。
あとは、核実験orミサイル実験待ち?
最近の動き


◆国連で追加制裁の協議。露・中は慎重。多分仏も。
◆米は軍事行動も辞さない構え。統合参謀本部の中にイランに対する爆撃計画を策定するグループが設けられたらしい。開戦の場合辞任する意向の人の話も。
◆イランは国連決議を無視する姿勢は変えず、25日ICBM(大陸弾道弾)開発につながると懸念されている宇宙ロケットの打ち上げに成功と報道。このロケットには北朝鮮のミサイル技術(ノドン)が多く使われている模様。
◆チェイニー副大統領が日豪(とグアム)訪問。イラン戦争突入時の支持と支援を確認か?


「現時点」ではまだ、軍事行動まで行く可能性は少ないでしょう。ただ、アメリカ政府は依然として武力行使の可能性を否定していない事は確かで、イランが宣言通り4月9日までにもし核実験などを行った場合は、戦闘状態に入る可能性は排除できないでしょう。
安倍さんは、GWにアメリカと中東を訪問する予定らしい。それとブレア政権崩壊が5月中とも言われていること、他の要因を考慮しても、もし開戦するとしたら5月頃が一番都合がいい。

もちろん、中東の問題の根っこはイスラエルの問題とも思うので、そっちの動きの方が重要なのかもしれないけれど・・・。

もし、開戦してしまったとすると、石油価格高騰、(石油輸入量減、備蓄開放)、不況、5月からの三角合併解禁(海外投資ファンドが日本企業買収するのに有利な制度)、2007年は無防備な日本の上場企業が次々外資ファンドにM&Aされていく、なんてなことになりかねません。すると、下にぶら下がっている中小企業も切られるところが出てきてしまうでしょう。

また、昨日経済産業省の、エネルギー政策の部署の方とお話をする機会があったのですが、その方はイラン戦争に陥る覚悟は出来ていたように感じました。

また、石油のほぼすべてがドル取引されている中での石油連盟の脱ドル容認発言が日米関係・ドル機軸体制に与える影響は懸念されないのかと質問したところ、危険性は大いにあるという事と、この事に限らず報道には絶対出てこないアメリカ政府からの脅しに近い圧力はいくらでもあると教えて下さいました。

チェイニー副大統領の訪日の真意についてですが、私が察するに、表向きに発表されたようなイラク支援への「感謝の旅」が目的ならば、数倍支援した韓国にむしろ先にいくはずですし(統制権移譲など一応脱米路線ってのもあるし)、北朝鮮の核問題や拉致問題の話をしに来たのであれば、担当のヒル国務次官補が先に来るはず。

それらを差し置いて、副大統領級の人物が今来日しなければいけない理由といったら・・・もうイランしかないのでは。もちろん直接報道されないので憶測ですが。日豪グアム(米軍にとっての要所)訪問ということを考えれば、そうとしか考えられない。上記の理由など要らない、というか隠そうとすればするほど真実があぶりだされているとさえ感じてしまう。おそらく、開戦した際の支持の確認と、支援の約束を日豪と交わして、いざというときの孤立化を避けつつ援助を確実に頂くということなんじゃないでしょうか。私だったらそうする。
チェイニー氏は前から石油至上主義的ですし、石油・軍事産業ともつながっているようなので、中東との戦争には以前からかなり前向き。

私がこんなことをここにわざわざ書かなくても、ほとんどの人が同じように当然のように考えているように感じますがいかがでしょうか。それとも、久間さんと会わなかった事や横田さんとの会談の方が日本国民の関心は高い?
青山さんはカタールに行ってらっしゃいましたが、カタールには増派中の米軍基地や多くの化石燃料の埋蔵量、富の象徴的に大きいビジネスチャンスがあり、またスンニ派が多く、イランにとっての格好のテロの標的になりうると私は懸念しています。今はまだ大丈夫でしょうが、どうかご無事で。



多少難航気味だった、追加制裁決議が、明日可決されそう。中国やロシアも、制裁路線にあゆみよった。アメリカはそんなロシアを評価するものの、イランの脅威への対抗という名目で東欧にMDを配備しようとし、ロシアへのけん制も忘れていない。一方、制裁決議を牽引してきたイギリスに対し、英兵15人がイランに拘束された。また、国連に出席し協議に参加すると思われていたイラン大統領が、直前になって米のビザ発行遅れによって出席が取りやめになったと報道された。対話ムードと呼ばれていた情勢は、徐々に崩壊しつつある。英兵拘束の報道により、原油価格は再び高騰し、NY市場では4ヶ月ぶりの高値62.28ドルで取引を終えた。
イラン側は、制裁決議は免れないとして、国民に忍耐を呼びかけ、国連決議が違法になされるのならば、違法と呼ばれようが核開発を行うと宣言した。制裁がさらに核開発を加速させるという見方もある。
一方、ドル取引が原則である石油の、既に6割以上をドル以外で取引しているイランだが、22日、イラン石油公社のガニミファルド国際部長は「一部アジア諸国ともドル以外取引で合意している」と発言した。この「アジア諸国」に日本企業(日本石油連盟)も含まれているだろう。
米財務省のリービー次官は21日、ユーロ、円などドル以外の通貨が制裁の抜け道になっている可能性を示唆した。日本は国際協調路線から外れていることを自覚しているのだろうか。


難航する対イラン武器輸出禁止決議
http://www.janjan.jp/world/0703/0703222131/1.php
対イラン決議、修正案提示へ=週内採決は微妙に−安保理
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2007032200197
イラン制裁決議案、南アが大幅修正提案 米欧は強く反発
http://www.asahi.com/special/MiddleEast/TKY200703200083.html
あす全会一致で採択=対イラン決議、修正で合意−安保理
http://www.jiji.com/jc/c?g=int&k=2007032400131
ドイツ・中国両首脳、対イラン安保理決議案の速やかな承認求める
http://tinyurl.com/ynrb7v
北・イラン核で連携強化=中国・ロシア首脳が確認へ
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2007032100291
露、核燃料供給でイランに最後通告 米紙報じる
http://www.sankei.co.jp/kokusai/usa/070320/usa070320012.htm
米国務次官、イラン制裁に自信・ロシアの動き歓迎
http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/20070322AT2M2200H22032007.html
ライス長官、イランの脅威強調 「MD東欧配備重要」
http://www.sankei.co.jp/kokusai/usa/070320/usa070320011.htm
英など、イラン核問題の決議草案の強行表決を目指す
http://www.people.ne.jp/a/d0b031f23f5242e3b1a3dfa45d4b462c
対イラン決議、24日採決へ=英仏独が修正案提出−国連安保理
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2007032300260
船舶検査の英軍兵士15人拘束=イランがペルシャ湾で
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2007032301100
英兵15人拘束で原油高騰 イランと欧米の関係悪化懸念
http://www.sankei.co.jp/kokusai/middleeast/070324/mda070324002.htm
イラン大統領にビザ発給=安保理会合に出席へ−米
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2007032400012
イラン大統領、「ビザ発給遅い」と安保理出席とりやめ
http://www.sankei.co.jp/kokusai/middleeast/070324/mda070324001.htm
米国株式市場=まちまち、石油株やGM上昇しダウ続伸
http://www.asahi.com/business/reuters/RTR200703240014.html
国民に忍耐呼び掛け・イラン最高指導者、制裁決議受け
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20070321STXKD005321032007.html
イランのハメネイ師、「違法」核開発を警告
http://www.cnn.co.jp/world/CNN200703220005.html
イラン石油輸出、ドル建ての収入は40%以下
http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/20070323AT2M2300823032007.html
ドル以外の通貨が抜け道に=イラン金融制裁−米財務次官
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2007032100534
昨日の関西テレビニュース、アンカーにて、青山さんがイラン情勢についてのお話をしてくださいました。(テレビトピックのまーもさんのレポートm(_ _)m、Youtubeトピックの動画リンク参照)


先日ロシアやイスラエルが、米軍がもうすぐイランに攻撃を仕掛けるという報道をして、米政府はそれを否定しましたが、青山さんのお話によると、米軍に近い筋(クラークさん)の話でも、夏ごろに戦争をする考えが存在するとの事。
英などの報道によれば、昨年11月頃から、イラン攻略の具体的な作戦を立てていたと言われてますし、私はイラク戦争の前から、イラクの次はイラン(で次は○○)という大まかなプランが出来ていたと考えています。その辺りは長くなるのでまた今度。


一つだけ。青山さんは、イランがホルムズ海峡を封鎖したら、一日で日本のアブラは干上がってしまうとおっしゃっていましたが、確かにそれくらい重大なことですが、多分そういう事にはならないというのが私の感覚です。日本の国家備蓄があるという理由もあるのですが、多分イランは実際にはそんなことは出来ない・しない。


イランがホルムズ海峡を封鎖した場合の日本を含めた世界に与えるインパクトの大きさや、他のOPEC諸国との今後の関係への懸念からも、イランがそこまでの行動に出る可能性は低いと私は考えています。また現在ペルシャ湾に展開しているアメリカ海軍の勢力からして、イラン海軍or革命防衛隊海軍は短時間で一掃されてしまうと、多くの人(イラン側も)は考えているでしょう。米軍がすぐに動くだけの十分な理由・世界的コンセンサスも簡単に取れるでしょうし。余程追い詰められない限り、そこまで無謀なことはしない程度には、イラン政権は冷静だというのが私の感覚です。もちろん会ったこともないのでわかりませんが。国民の若年者の割合がダントツに高いので(先日も英大使館に暴動してましたね)、その辺りに暴れられると困りますが、イラン国民は基本的に温和な人たちが多いみたいで、政府に冷めた目で見ている国民も近頃増えてはきているみたいです。ガソリンをタダ同然で国民に供給し、皆その恩恵にあずかっているので、あまり文句を言わないというのもあるようです。逆にそこがネックだと私は考えているわけですが。

その代わり、新米国に対し、別の形で圧力をかけて来るという事はありうると思います。それが何か。石油輸出を渋るかもしれないし、新米産油国(サウジやカタール)でのテロかもしれない。


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心配されていた英兵15人は今日無事解放されました。実際に国境を侵犯していたのかどうかも気になりますが。英政府は取引は無いと言っていますが、アメリカが拘束していたイラン人を解放してますから(その交渉を今までしていた)、取引はあったともいえます。その為に英兵を拘束したとも言われています。

また、アハマディジャネード大統領は、4日の記者会見で、日本経済新聞の質問に対し、訪日の考えを明らかにしました。元々関係は良好だったわけですが、日本に取り入って、アメリカの仲間を減らそうとする思惑もあると思います。
イラン戦争回避だけを考えればそれもよいのかもしれませんが、イランに言われてそうするくらいなら、日本が主体的にアメリカに干渉したほうがまだましな気もします。イランのせいで、日米同盟に亀裂が入れば、中国・北朝鮮の思う壺ですね。現時点で色んな意味で中途半端な日本にとっては、より問題が複雑化して、難しい局面に入ってしまうかもしれません。
こんにちは。

先日のアンカーで、青山さんがイラン戦争について解説されておられたので、こちらに勉強に来ました。
ぬりさんが、2月の時点で、既にこうした問題意識を持ってらしたことに驚いています。

難しすぎて、何もコメントできるようなことはないんだけど…^^;

>イラン戦争回避だけを考えればそれもよいのかもしれませんが、イランに言われてそうするくらいなら、日本が主体的にアメリカに干渉したほうがまだましな気もします。

国として、こういう主体的な態度が必要なんだと思います。
イランに捕捉された15人の英軍兵士が開放されました。
アハマディジャネド大統領の判断が遅れたら、米国のイラン空爆が実行されるところだったようです。
まだまだネオコンやチェイニーの陰謀は収まる気配が無いようですね。
<参照>
http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=17052004&comm_id=1371466
[画像は左からアフマディーネジャード大統領(時事ドットコム)、WTI原油先物価格(futuresource.com)、2日米大陸をペルシャ湾に向け出発した原子力空母ニミッツ(ウィキメディア・コモンズ)]
イランのアフマディーネジャード大統領は、9日ウラン濃縮施設があるナタンツの式典で、「商業規模で核燃料を製造できる国の仲間入りを果たした」と述べた。



要するに、

「できるようになったけど作るとは『俺』は言わないよ、えへ」


ってとこか。この言い方なら、確かに批判をかわす余地はまだあるけれど、イラン大統領は核兵器開発への権限がないこと、イランには軍が二つあること、高濃度ウラン・核兵器を短期間で作る能力を有した事、IAEAや国連に対する非協力的な態度、極端な脱ドル政策、アメリカへの挑発的な態度などを考えると、まだ緊張は消えそうにない。

いや、アメリカ主導のイラン戦争計画がまだあるからと言った方がよいだろうか。その件に関しては後述する。


■インパクト薄め?
2月11日の革命記念日には4月9日までに核開発の「大きな成果」を発表すると大見得を切っていたのだけれど、その割りにはほとんどインパクトはなかった気がする。彼はすでに昨年の11月15日の時点で「本日、イランは完全な核燃料サイクル技術を獲得した」と発表しているし、増設された3000基の遠心分離機に関しても既に国際原子力機関(IAEA)にも通告しており、年末から多く報道され批判を浴びてきた。大げさに今発表しなくても、皆ずいぶん前から知っていた事だ。後述するが、そのせいか油価は下がった。


■核兵器は反対だけど作る?
ただアフマディージャネードは、核兵器に対しては再三反対の立場を表明しており、2006年1月には「核兵器の製造はイラン政府の方針ではない」「違法で、我らの宗教に反する」「文化、理性、文明を持つ国々は核兵器を必要とせず、核兵器を求めた国々は武力で全てを解決しようとする国々である」などと発言している事から、いまさら言えない事情もある。
ただイランの場合、大統領は核兵器開発に対しての権限・責任を負っておらず、最高国家安全保障会議の管轄であり、国全体としてはダブルスタンダードが許される。そのあたりを知ってかかる人とそうでない人の差は大きいのかもしれない。


■油価は急落したが・・・
連休明けの9日の12時頃(多分NY時間)ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物相場は、イランに拘束されていた英軍兵士が解放されたことを受けて、61ドルまで急落したとの報道がいくつかあった。しかし、英兵が解放されたのは4日水曜日から5日木曜日(Thu)で、チャートを見ていただければわかるが、解放直後はそれほど下げておらず、今の急落とは時間差がある気もする。時差や発表のタイミングなどよくわからないが、急落のタイミングは、大統領の発言が拍子抜けだったからではないだろうか、と勝手な憶測。再びあげつつある。


■イラン戦争はなくならない?
私は、今回の発表で、最悪イラン大統領が世界平和のためと言って核兵器保有を宣言したりしたら一発でやばい(油価急騰→攻撃開始→イラン石油ストップ→アメリカ追従・日本備蓄解放(:;)→安倍さん中東訪問中止)と心配していたわけで、それが無かった事でひとまず胸をなでおろしているが、アメリカではまだきな臭い動きがいくつかある。
4月2日、空母「ニミッツ」がペルシャ湾へ出発。1月頃から私も懸念していた噂の計画だ。アイゼンハワーと交代の為とされているが、一時的にペルシャ湾にステニスとあわせて3隻の空母が集結するという異常事態だ。
http://www.defensenews.com/story.php?F=2662256
また、4月4日、ワシントンの匿名関係者の話として、アメリカは4月末までにイランの原子炉などを空爆する計画があり、各省は、空爆後のブッシュ大統領が行う演説の文案作成に入ったという。攻撃理由は、イラクでの米兵殺害に協力したことや、シリアと共謀したイラクへの政治的介入などが含まれるという。
http://in.news.yahoo.com/070404/43/6e5dl.html
また、先日の青山さんのニュースDEズバリによると、元米陸軍大将でNATO軍司令官でもあったクラーク氏へのインタビューで、アメリカにはイランを攻撃する考えが現実的にあるとのこと。
イラン側も夏までのアメリカの攻撃に備えているとイスラエル筋が伝えている。
ロシア軍の幹部は、イランにはロシア製の迎撃ミサイルがあるから、アメリカの攻撃は失敗すると4日述べた。

そんな中、韓国はイランと経済関係強化の協定を締結。一方日本はアメリカに配慮しアザデガン油田をほぼ手放し、難しい関係を余儀なくされている。 GWの安倍首相の中東訪問の際、ある政府高官だけはイランに電撃訪問との話もあるが(こちらも青山さんの情報)、アハマディージャネード大統領は訪日を希望し日本を取り込みたい狙いがある為、アメリカのイラン攻撃計画に干渉する事はできても、長期的な戦略を考えると、問題はさらに複雑化してしまうかもしれない。


2月21日の日本石油連盟の脱ドル立て石油取引容認発言、今回の4月9日のイラン大統領の発言は、私にとって忘れられない日となりそうだ。
52%が対イラン攻撃支持=大統領選までの開戦予想も過半数−米世論調査
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2007103000105

【ワシントン29日時事】米有権者の52%が、イランの核兵器開発阻止を目的とする同国への軍事攻撃を支持していることが29日、世論調査会社ゾグビー・インターナショナルの調査で分かった。
 調査はブッシュ政権が対イラン制裁強化を打ち出した25日を挟む24日から27日にかけて、全米の1000人以上を対象に電話で実施したもので、対イラン開戦に半数以上の国民が理解を示している実態が浮かび上がった。
 党派別では、共和党支持者の71%が対イラン攻撃を支持するだろうと回答。民主党支持者の開戦支持は41%、無党派層は44%だった。
 また全体の53%が、来年11月の次期大統領選挙前に米軍はイランへの武力行使に乗り出す公算が大きいと予想している。




日本では、米イラン戦争は起きないという見解の方が一般的のようですが・・・。
この報道がある程度信憑性があるのなら、日本人との空気の違いは歴然ですね。改めて「違い」を実感させられます。今の日本で、他国との戦争を支持する人が過半数いるなど到底想像出来ませんよね。
2007年は肩すかしを食らいましたが、2008年開戦も十分あり得るという想定で「物事」を考えないといけないのかもしれません。
米国人(一部だと信じたいですが)の野蛮な本質が現れているのでしょうか。
戦争を引き起こす、しかも「攻撃」をすることによって大衆の人気を得ようとするなんて人間として最低ですね。
もし本当に起こりそうなら、それこそ日本は国として非難声明を出さなきゃいけませんよ。

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