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東京で一戸建てコミュの住まいの社会性

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日本の人口は約1億2千700万人。
世帯数は約4千950万世帯。1世帯あたりの平均は2.58人となっています。(H17年国勢調査)

 2006年の出生率は過去最低を更新して1.25でした。4人の女性が生涯で5人の子供を産むという計算になります。4人の女性に4人のパートナーがいて、5人の子供たち。合計13人を4世帯で割ると1世帯あたり3.25人です。全体の平均である2.58人を上回る数字が出てきます。これは、単身世帯が家族世帯に比べて多い事をよくあらわしており、現在子供は減っていく傾向にあるので、単身者は今後も増加していくと思われます。


 
「ひとつ屋根の下」「タブルキッチン」「スープの冷めない距離」などなど、複数世帯の生活を表現する様々な言葉がありますが、こんなテーマで深く考えられる住宅は最近めっきり減りました。

何故か?ここ数年時代は急速に変化していると感じます。
中でも、今に始まった事ではないですが、女性の進出、環境問題や、少子化を含めた子供の問題がずい分とクローズアップされています。

こと住宅に見ると、最近の家づくりにおけるテーマとして、女性にとって便利な家かどうか。室内環境の快適性、健康性は当然に、LOHASに見られる地球環境への配慮。子供の問題に見られる家族の関係。などが最近、建築主から話題としてよく出てきます。「明るく開放的で、収納いっぱいのリビングが欲しい〜」という一般的な要望ももちろん根強くありますが、「可変性」や反対に「普遍性」。「一点豪華」「社会性」など、なかなか鋭い要望もあります。



以前は社会との接点、つまり仕事を持つ男性を通じてのみ家庭に社会が入って来て、一家の団らんなどを通じて妻や子が社会に接するという構図の家庭がほとんどでした。

間取り的に言うと玄関からリビング。リビングからそれぞれの個室へ、という一義的な間取りで、家族団らんのためであり、客人を迎えてコミュニケーションするという「社会の入口」として広い明るいリビングが必要だったのでしょう。


ところが現代はどうでしょう?女性が男性と同じように仕事を持つ時代ですから、家族団らんという形式を、家づくりにおける最重要項目と考えるのではなく、家事など日常生活の便利さを重視したり、年に数回しか来ない来客のための空間構成だけではでなく、休日に家族が一緒に出来る共通の趣味に対応する部屋を作ったりする方が当然に楽しいのです。それに気づいてしまった人たちは何十年も変わりばえのしないnLDKの建売住宅に嫌悪感を抱くのでしょう。


 今後は、「成人している子供と暮らす家」、「片親と暮らす家」などテーマ性の強い住宅が供給されていくと考えられます。


成人している子供がリビングに毎日関係性を求めるとは考えにくいです。食事をほとんど家で取ることがない人もいます。夜遅かったり、早かったりと仕事を持つなどして、自分と社会との関係性、自分と家族の関係性という2つの関係性を同じレベルで考えるのが一般的になってくる訳ですから、間取りにも少なからず影響していきます。たとえば、成人した子供用の玄関があって、水周りなどは共用する変則二世帯住宅などです。そんな住まいもこれからは求められていくと思います。


 もうひとつのパターン例として、いずれかの片親と一緒に住む住まいです。特に東京は非常に土地の値段が高いので、おじいちゃん(おばあちゃん)と同居を前提として家を建てるという可能性があるのかも知れません。しかし、以前は片親同居というと8畳くらいの和室と納戸が基本で、ベッド用にフローリング仕上げの洋室や、趣味のコーナー、お茶を飲むための実にキッチンがついていると便利ですねぇ〜…。といった具合でした。建主の若夫婦も、同居する親も、供給側もそんな事にさほど違和感を感じていませんでした。

しかしよく考えてみると箱を作って、「はい、ここがおじいちゃん(おばあちゃん)のスペースだよ」というのは少々乱暴なのかもしれません。

現代のおじいちゃんおばあちゃんは思いの他元気です。仕事をする人も多く、様々な遊びに忙しく飛び回っています。直接社会に接するというのは、「習字教室」「陶芸同好会」のような事が出来る空間を計画し、独自に地域などどコミュニケーションをとることが出来る専有する部分と、家族の一員として共用する部分とを整理することにあると考えます。

「縁側でお茶をすすって猫と居眠り…」という生活に現役引退後の自分をダブらせる人は少なくなっていくでしょう。今後団塊の世代が片親になり同居する時代になると、その傾向は一層強まると予想しています。自らの経験を生かして社会に対しての関係性を維持していく。そんな住まいも今後は必要になるでしょう。


財力はあるが、大きな家は必要なく、近くに家族がいる事を求める親の都合と、財力はないが、子育てにも家が欲しい子の都合がマッチしたら、8畳と納戸の「老人セット」のある家ではなく、おじいちゃん(おばあちゃん)の社会との関係性にテーマを持った家づくりをお勧めしたいと思います。



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