東京で一戸建てコミュの?ナンバカズヒコとハコノイエのコウエンカイ

先日、難波和彦さんの講演を聞いてきました
興味深い内容を少し（記憶を頼りに…）




その壱--------------------------------------------------
【私は家族が同じ家に住んでいる以上、プライバシーは必要ないと思う
今の時代、一歩外に出れば「ひとりになる場所」はいくらでもある
私の場合は大学に行けば一人になることが出来るので
住まいにそれを求めないのです

プライバシーのない家にはルールが必要です
電気をつけると家中明るくなってしまいますから、声を掛ける必要があります
テレビを見るときにも音が出ますから、やはり家族との話し合いが必要になります
こういった話し合いによって、ルールをつくるというコミュニケーションが生まれるのです

「箱の家」のクライアントは
そういった私の考えに同調する人達ばかりです

彼らは、自分達のこれからの家族生活と、
住まいづくりとを不可分のものと考えている。
そして現代社会における家族の解体現象に対抗して、
住まいづくりを通して家族の絆を強化しようとしている。
あるいは逆に、解体に向かっている家族の絆を、
住まいづくりによってつなぎとめようとしているのかも知れない。】
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これだけ聞くとなかなかキツイ極論に感じるかも知れませんが
現代社会の解体に向かう家族のあり方に
正面から向き合っているからこそのセリフなのだと思います

また、デザインだけに走ることなく
性能にこだわり、大学という設備を駆使してその検証も続けていたり、
普及のための規格化への努力も惜しんでいない方だと思います
格好だけつけるのではなく、建築としての性能や環境にも
時に皮肉にも聞こえる主張を合わせながらコツコツと箱をつくる…。
何というかカッコいいですね。すごく儲からなそうですが…



その弐--------------------------------------------------
【クライアントの要望や、法的規制など
様々な要素を叙事詩や散文のようにデザインしていくのではなく
俳句のように五・七・五のような短いシンプルな中に
ぎゅっと想いを詰め込んでいくようなデザインなのです。】
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「グサッ！」です…
色んな事をたくさんの要素で表現するのではなく
あえて、少ない言葉で表現するという
”想い””俳句”
ハイ。頑張ります…



その参--------------------------------------------------
【私はクライアントに、家づくりの過程において
事の成り行きをすべて見せることを心がけている。
構造体を見せる事はその建物の骨組みであり重要な部分であるから
仕上げてすべてを隠してしまうのは良くないと思っている。
仕組みを見せたり、時には配線を見せる事で
そこがどう成り立っているかを表現することにも繋がっている。
また、職人も最後まで見えるという意識だと
そういった高い意識での仕事をしてくれるようになる。
そういった事すべてを「表現」だと思っています。】
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エライ。なんにしても隠すのはフェアじゃないですよね
自分に言い聞かせるように「表現」としているのもまたエライ…



住宅というテーマにこれだけの社会性を持ち込んで
次々と生み出しつつ、またそれを検証し改善し、また続ける…

古い雑誌ですが'03年04号の新建築住宅特集に
「一室空間的住居の近未来」という文章があって
私はその文章を何回も何回も読みました
機能主義批判やら家族のルール、見えない壁、幻想や現実など
やたら難しい文章ですが、
（大学のセンセイだからか？私の脳ミソがついていかないのか？）
とても参考になって、以後の私のつくる家の計画に大きな影響を与え続けています

あれはインターネットでも読めるのでしょうか？
箱の家の本が出てるらしいので、同じようなことが書いてあるかも知れません

HPがあったので貼付けておきます
http://www.kai-workshop.com/
（※私は単なる難波さんのファンです。一切面識はありません）


最近、住宅でも、子供についての企画というか
コンセプトをまとめています

次回?テヅカタカハル+テヅカユイ
?シイナエイゾウ（多分）
と私に強い影響を与えている建築家の言葉を書いていくつもりです