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東京で一戸建てコミュの巴投げのデザイン

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タイトルは先日の講演から
その時は「ふ〜ん、いい言葉だな」と思っていました


それを実感したのが、先日住宅の打ち合わせをした時
そのお宅の敷地はあまり間口が無く
(ガレージと玄関をつくったら部屋は取れないくらい)
北入りの接道条件で、密集した住宅街だったので
採光は中庭からという計画です

中庭をはさんで南側に2層、北側に3層で
それらを渡り廊下状につなぐことで
北の3層部にも光を届けるプランを提案しています

セオリーどおりなら、廊下の長さを節約できるように階段は
建物の中央あたりで、当然3層あるブロックの中に計画です
が、こういった中庭型の建物の中央付近は
中庭に面した部屋であり、ガレージの関係上
階段の位置はある程度決まってきます

渡り廊下に階段を接させてというのでは
ただでさえ間口の無い中庭を圧迫し
吹き抜けである階段は
2層と3層の建物をつなぐ建物の水平剛性を低下させる…


ということで
思い切って階段は2つにしてみました!
南にストリップのらせん階段を計画し
子供部屋と予備室を配置
中庭から予備室や子供部屋、らせん階段までもが
子供の遊び場になるでしょう
北の階段は3層をコンパクトにつなぐ直階段


「いいですね〜らせん階段はある種の憧れだったんですよ〜」
と施主の反応も上々
いい感じいい感じ♪と思っていたら…先日、
「階段のイメージがちょっと違うんですよねぇ〜」っと
「こんなのがいいんですけど・・・」
と差し出された写真はとある住宅の階段室
「むぉっ・・・!」
正直言葉に詰まりそうになりました・・・

なんとも困った
施主のイメージはオペラハウスのような
サーキュラー階段のようです
いやはやこの間口でそんな巨大な階段?
写真は少なく見ても4m×5mはありそうな階段室
ここまで順調に来て大問題発覚・・・
「この間口でコレを実現するのはちょっと・・・」
やっぱりこちらも歯切れが悪くなる
すると
「う〜ん、そうですか・・・じゃ、階段を一つ無くしてしまったら?」
「階段は一箇所でいいし」「え〜それは困る!」「いいよいいよ」「変よ〜」と
ご夫婦で意見の対立が勃発!

あ〜いかんいかん!
ここはひとまずこの場を治めるべく
「このあたりは私が次回までによく検討しますので
皆さんもよく考えてみてください」と話を切りました
打ち合わせの家族間トラブルは早めに消火する
こんなことも住まいづくりのポイントです!?
な〜んて言ってる場合ではありません

どうするんだ?その場は何とかしたものの
無茶な要望だし、無理ですと断ったら断ったで
打ち合わせは停滞するのは目に見える
ん〜ぶつぶつと考えつつ一人でプラン再検討・・・


「あれ!?できた!」


出来ちゃいました
考えると人間何とかなるもんだ!?
(もちろん何十枚とプランは描きましたが)


実は無茶と感じたのは今までの経験測でした
経験を重ねれば重ねるほど
その他の部分とのバランスや構造バランスの判断が早くなり
その場でプランの変更が可能になり、無理も分かるようになります
でも、こういった「無茶だ」と感じたものを
もう一度持ち帰って考え直す事で
自分の引き出しが一つ増えると思います


「困った」「無茶だ」「そんなの変だ」「やりたくない」
こんな風に感じ、駄目かもと思う瞬間は
実は自分を成長させる貴重な瞬間で
そこから繰り出されるデザインはきっと次のステージへつながる

そう「巴投げのデザイン」です



今までもいい作品が出来たなと思う時は
必ずといっていい程、難しい問題に直面して
それに向かう「チャレンジ」があった時です
こうしてひとつひとつ自分の引き出しが増えていくのですね

ちょっと清々しい気分でした

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