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ウィリアム・フリードキンコミュのフリードキン追悼

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フリードキンが他界して5ヶ月が過ぎた。今更ながらご冥福をお祈りしますお願い

直後には唖然として何も発信できずにいたが、重い腰を上げて少しでも何かを伝えられればと思い立ち、こうやって書いている。

そんな矢先、思わぬ投稿サイトでフリードキンの名を目にした。タイトルは「もし自分が役者かスタッフだったら絶対一緒に仕事がしたくない監督」というもので、結構な人がフリードキンの名を挙げていたのだ。

まあ、不名誉なことではあるが、その気持ちはわからなくもない。エクソシストのメーキングなどを見ると一目瞭然で、演出という名のもとに結構酷いことをしていることは明らかだからだ。それは否定しないが、出来上がった作品を否定できない(というかむしろ愛好している)ところが、悩ましいところだ。

また、そのサイトで名が挙がっていた中には、黒澤明、溝口健二、スタンリー・キューブリックといった大御所もおり、その作品もまたいずれも素晴らしい人々ばかりだ。しかしながら、こちらもまた、そう言われる理由はなんとなく想像がついてしまう。スピルバーグの自伝的映画「フェイブルマンズ」でディビッド・リンチがジョン・フォードを演じているが、間違いなく彼もその一人だろう。ヒッチコックなども町山智浩のハナシなどから察するに、お仲間の一人だと思われる(こちらはハーヴェイ・ワインスタインやジャニー喜多川の類いのようだが)。

実際のところ、フリードキンの作品には、役者ではロイ・シャイダー、ウィリアム・L・ピーターセン、マイケル・ビーン、トミー・リー・ジョーンズ、メアリー・マクドネル、ジョー・スピネル、アミドゥ、ポール・ソルビノ、ランディ・ジャーゲンセン、ソニー・グロッソーといった人たちが、スタッフでは撮影のオーウェン・ロイズマンや編集のジェラルド・グリーンバーグやバッド・スミスといった人たちが重用されている。「クルージング」のアル・パチーノも、フリードキンが「7月4日に生まれて」でメガホンを取っていたら出演を熱望していたという(実際企画当初はそういうハナシだったらしく、映画雑誌にもそのように報じられていた)。ジーン・ハックマンやエレン・バースティン、リンダ・ブレアなども、現場の苦労談やフリードキンの過剰演出に反発することはあったようだが、決してフリードキンを悪く言わない(出来上がった作品の恩恵を受けているからかもしれないが)。

最後に、他のサイトで、故人の死に寄せて、関係者から寄せられた声を拾い上げてみよう。

「エクソシスト」に出演したエレン・バースティンは「私の友、ビル・フリードキンは独創的で頭が良くて教養があり、恐れ知らずで野性的で才能にあふれた人だった。セットでの彼は自分が何を求めているかをちゃんと理解していて、そのためなら何でもした。一方で、新しい何かが起きているのを目にすれば、当初のアイデアをナシにできる柔軟性もあった。文句なしの天才だったわ」と称えた。

フリードキンの遺作『The Caine Mutiny Court-Martial(原題)』(ハンフリー・ボガード主演、エドワード・ドミトリク監督作品の「ケイン号の叛乱」のリメイク)に出演するキーファー・サザーランドは、「ウィリアム・フリードキンと一緒に仕事ができたことは僕のキャリアの中でも誇らしいこと」と述べている。

“ホラーの帝王”スティーヴン・キングは、フリードキンを「才能あふれるフィルムメイカー」と評し、「『エクソシスト』はもちろん素晴らしいが、私にとって真のクラシックは『恐怖の報酬』だ」と、1977年の作品を推薦。

1970年代にフリードキンとともに制作会社を立ち上げたこともある巨匠フランシス・フォード・コッポラは、同世代の監督として初めてできた友人だったという旧友フリードキンについて「ちょっと怒りっぽくて愛すべき性格で、美しく賢い巨人のような男だった」と評し、「彼の映画はどれもがビリーの才能を感じさせるもので、生き生きしている」と称賛した。

フリードキン、コッポラとともにオスカー監督の一人であるギレルモ・デル・トロ(フリードキンの遺作『The Caine Mutiny Court-Martial(原題)』の撮影現場では健康状態の良くないフリードキンに付き添い、ずっとフォローしていたらしい)は、フリードキンと一緒に写った写真に添えて以下のようなメッセージを投稿。「世界は“シネマの神”の一人を失った。映画界は優れた学者を、そして私自身は親愛なる友人を亡くした。彼は去ってしまったが、存在してくれたことに感謝したい」

他にも、イライジャ・ウッド(『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズ)、イーライ・ロス(『ホステル』シリーズ)、スコット・デリクソン(『エミリー・ローズ』)、デヴィッド・エアー(『フューリー』)、ジョン・カーペンター(『ハロウィン』)、クリストファー・ミラー(『くもりときどきミートボール』)らが追悼の言葉を述べている。


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