ログインしてさらにmixiを楽しもう

コメントを投稿して情報交換!
更新通知を受け取って、最新情報をゲット!

ゼロリナ推進同好会コミュの徒然帖

  • mixiチェック
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
そろそろ文章だけの投稿板があった方がいいかな…と思ったので新たに立てました。


○なんとなく書いてしまったSS、詩、短編など、ゼロリナ文章作品をご自由に投稿ください。

○昔、某所に投稿した作品や日記に書いたもの、オフで出版したことがあるものでも大歓迎。

 ※ 長編でも構いませんが、続きが分かるようにしてくださいね。

もちろん感想もどうぞv


■決まりは絵板と同じく、自作であること■


では徒然なるままに…

コメント(35)

と、いうことでトップバッターいかせて頂きます!
練習がわりなんで、無題ですが……






「ふぅ。」
 あたしは、パンパンと手を叩きながら息をついた。
 いつものように盗賊いびり倒して、いつものようにそこそこ稼いで。
 ストレス発散の心地いい疲労感に酔って、それから夜空を見上げてみる。

 綺麗な満月。それを取り巻くように漂う雲。

 柄にもなく見惚れて、それからお宝さん達をまとめて背負う。

 もう少し歩いた先には、確か泉があったから。
 木々に遮られずに、月の光が届くだろう。


 ほとりに座って選別をして、ふ、と顔をあげる。
 視界の隅で、何か動いた気がしたから。
 ……うん。
 気の所為では、なかった。

「一体何の用? ゼロス」
「こんばんは、リナさん。ご挨拶ですねえ」

 座っていた木の枝から音も無く降りて、ゼロスはあたしの手元を見下ろした。
 いつもの微笑みの仮面。コイツの考えていることは、なにも判らない。

「何よ?」
「いいえ。ただ、先程から殆ど手が動いてないな、と思いまして」
「…………。」

 ふわり、と静寂(シジマ)が響く。

「いい場所よね」

 無視をしようとしたわけじゃなくて、自然で心地良い沈黙だったけど。

「月は綺麗だし、空気も澄んでるし、気持ちいい」

 素直な気持ちが、ほろほろと唇から零(コボ)れ出た。

「夜盗のアジトがすぐ近くなんて、信じられないわ」

 そんなあたしに、ゼロスは笑顔を向けた。
 いつもの仮面のような微笑とは違う、まるで人間のような笑顔。

「何よ。らしくないって?」
「いいえ。ただ、もう信じなくて良いんじゃないかな、と」

「は?」

「そのアジトは、たった今リナさん自身がこれ以上ないくらい壊滅させてきたでしょう?」
「ああ……」
 そういえば、そうだった。

 ……ん?

「って、ちょっと待ちなさいよ。
 何よその――まるであたしが破壊神みたいな物言いは」
「何言ってるんです。魔族から人間への賛辞じゃないですか」
「そんな賛辞、嬉しくないっての……」

 はあ、とまた溜息。
 幸せが逃げちゃいますよ、なんて言葉はあっさり無視して。

「……綺麗よね。」
 泉と、水面と、そこに映る月と、空に浮かぶ月と。
 さわりとそよぐ木々の葉擦れに、ふんわり漂う静寂と。
 それから深い、深い、闇色の――

「綺麗ですね。」

 ゼロスは頷いた。
 多分きっと、この言葉は本心じゃないんだろう。
 魔族の考えなんて、解らないし。

 でも。

「そうね。
 綺麗な存在(モノ)見て溜息吐くなら、幸せも逃げないと思わない?」

「確かに」

 何でか、一緒にいる事が、
 とても、とても心地良いから。

「もう少し。見てましょうか。」
「はい、……仰せのままに」

 柄にもなく、静かに、素直に。
 そんな提案をして、隣に立っていたゼロスの脚にゆっくりと体を預けた。
>みいさん

こちらへ投稿しなおしていただき、お手数をおかけしました。
ある夜の風景をしっとりと描いた素敵なSSをありがとうございます〜(^^*)
二人の何気ないやりとりに、愛情が感じられますね。
リナちゃんが見惚れているのは…vv皆まで書かない表現に痺れますっ

また思いついたらいつでも投稿くださいv
こういった作品が、たくさんの方に楽しんで頂けます様に…


「リナ・インバースの命を消せというのがあの方のご命令でして」
「いつものように笑いながらそんなせりふいうのやめてくれない?」
 いつものように笑いながらあいつはいった。あたしはそんなあいつの作った笑顔にむかってにらみつける視線をあたえる。
「貴方はあの騎士の妹ですし」
「姉ちゃんとあたしは関係ない!」
「でも貴方は魔族を滅ぼす因子はもっている」
 にこにことあいつは笑う。いつものことだ。
 あたしを殺す。というせりふも本気かわかったもんじゃない。
「愛してるから……」
「はい?」
「愛してるから、人は人を憎むんでしょうか?」
 相変わらずわけわからんことをいう、このゴキブリ。とあたしはもっと強い目であいつをにらみつけた。
「……まあ冗談ですが、これは」
「はあ?」
「貴方を殺せなんて命令は受けてません。監視せよ。とはいわれてますが」
 はあとちょっとおおげさにあいつはため息をついた。
 ゴキブリに似ているなあやっぱりこの男は、とあたしは思う。
「あたしはあんたなんて大嫌いよ」
「はいはい知ってます。ガウリイさんが世界で一番貴方はすきなんですよね?」
「誰もそんなこといってない!」
 あたしは一瞬攻撃魔法でもしかけてやろうか、と本気で思うが、街中でこいつと無益な争いしてもしょうがない、と思いなおした。
 夜の街、こいつは楽しそうにあたしに笑いかける。
 そうあの時のように……。
 おおげさに手をもちあげて、しょうがないなあ、といったようにため息をつくあいつ。
「……誰もそんなことをいったおぼえはないけど?」
「……はい、じゃあそれも秘密ということで♪」
 いつもご機嫌そうにこいつはみえる。それすらも演技だということをあたしは知ってる。
 でもそれが今のあたしにはちょっと悲しかった。
 なぜだかしれないが、悲しかった。
 こいつがあたしについてくる理由は「監視」のためだけだから。
「まあ監視以外にも貴方に興味があったからでもありますが」
「はあ?」
「まあこれは秘密です♪」
 いつものようにあいつは笑う。
 どこまでが本気かわかったもんじゃないけど。
 でもどこかそれを楽しいと思うあたしがどこかにはいた。
>ルカさん

たいっへん今更になりましたが、やっぱりコメントしておきたい!
二人の危うい関係が垣間見えるSSありがとうございます。
しょっぱなからひやりとさせられましたが、それもゼロリナ。
殺意と愛情が紙一重って大好きです。
ああ、なんと思わせぶりなちょっかいのかけ方するんですか、ゼロス氏(><)

ルカさんのダークががった文章がとっても好みですので、またいつでも気が向いたらお願いしますね〜
僕も投稿させていただきますね♪

えーっと、大変申し訳ないですが
このお話は魔王とその腹心以外の魔族は元は人間だった、
という僕の妄想からなりたっています。


自殺した魂・・・純魔族
他殺・もしくは恨みなどで闇に染まった魂・・・それ以外

それでも良い、むしろ大歓迎って方のみお読み下さいませ。






最高峰の闇




純魔族。

闇に囚われし人間の魂。

憎しみ、悲しみ、淋しさ、虚しさ。

誰かに奪われて闇に堕ちるよりももっと深く。

自分で自分に絶望し、自分を奪った最高峰の闇。

魔王の腹心のお眼鏡に叶えば一気に中級魔族の仲間入り。
(高位魔族と呼べるのは、魔王の5人の腹心及びその側近クラスまで。
しかし腹心の側近である将軍および神官は魔族の編成では「中級魔族」)


−・・・そう僕は運が良かっただけのこと。


獣王サマに見つけて貰えたからこそ今の自分がある。
そうでなければ、いくら最高峰の闇を持つモノといえど
下級魔族として生まれることになる。


−・・・しかも僕は獣王サマが唯一作られたただ1人の存在。
他の神官や将の軍は比ではない力を持つ。 


それに不満はなかった、否あるわけなかった。
世界に絶望して世界を否定したのだから。
それなのに、あの人にあってから・・・リナさんに会ってから、色のない
世界がどんどん息づいて。
魔族にありえない鮮やかな色を持ち始めた。


念願叶って僕のモノになったリナさん。
それでも僕たちは生きる世界が違う。種族が違う。
自分で否定したのに、今更それを後悔するなんて・・・。
魔族だから“生”に触れるということは自分を削るのと同じ事。
でも、リナさんの“生”に触れたい。生きている証に触れたい。
身を灼く炎のような苦しさ。
それにいつか灼き殺されてしまうのだと、しかしそれでも構わないと思った。

リナさんには教えなかった。
優しいあの人は自分の感情よりも、
僕の魔族としての“生”を優先するだろう。

そんなこと僕が赦さない。

この苦しみは僕への罰だろうか?

ならば隠し通してやろう。

この身が朽ち果てるその日まで。


***********
不定期亀更新な僕のサイトに載せてあるゼロリナ初小説です。

作品は少ないですがよろしければ遊びに来てくださいねー。

http://park21.wakwak.com/~naruna/newpageGH.htm
>ナルさん

管理人多忙につき、コメント遅れて申し訳ありません!
オリジナル的妄想設定も可!
燃えるシチュエーションですね〜ハート達(複数ハート)
サイトにもお邪魔させてもらいました。
長編の続き、楽しみにしています。
>いっちゃん様

私も大好きでした!
また読めるなんて夢のようです〜!!!!!
影ながら応援してます(≧_≦)
chicoさま>>

ほのぼのしましたーハート他の事にはきっとうざったいくらい物知りでリナちゃんを困らせるだろうに、そういった幸せの形をまだ知らないゼロスにきゅんですッ!
いい作品読ませていただきましたハートありがとうございますッ!
幾分もゼロリナを書いていなく、今回のアニメを全て見損ねたのですが、おめでとうスレイヤーズ復活!という意味で以前日記に書いたショートストーリーです。
拙い文ですが…







「なーぁによなによなんなのよっ!」

孤高する森の中にある広がった丘。
せせらぐ川の音も、可愛らしく鳴く小鳥の声も、一人の女性の声に静まった。
金に輝く橙の髪の毛を息を切らせて靡かせながら、彼女は目の前にいるおかっぱの男性に怒声をあげた。それでも彼は、表情笑みのまま変えない。

「折角、アメリアの父さんが祝いをたててくれたっていうのに、どうしてアンタが現れるかな!」

「どうして?それを問うのですか?リナさん」

「聞きたくもわるわよアンタ!こっちはね、ご馳走並べられてさぁほら食うかってときに瞬間移動よ!」

大袈裟に身振り手振りをつけて変わらぬ笑みを見せるゼロスを見ようと顔をあげるが、そこにある空気は確かに冷ややかに凍ろうとしている。
さわり、と流れた春には似合わない冷たい風がリナ・インバースの頬を叩く。
彼の笑みは変わらずとも、何か闇を感じとり彼女は身を後に引く。

「リナさん…ぼくは、ガウリィさんが羨ましくてなりません。こんなにあなたを、何年と想っていようと伝わらない。」

哀しみすら帯びた笑みで投げ掛けられる言葉の節々に、彼女は息を飲むばかり。

「ねぇ…だって、あんたは、魔族なのよ…?ゼロ…っ」

「なぁんて。」

意気飄々と満面の笑みを仮面で被せてから、彼はリナの頬をつつく。

「リナさん、魔族に騙されちゃ、だめですよ」

「なっ…」

「例え、お互い本気だとしても、人間と魔族、繋がれるわけのない関係です。どうか、気をつけて…リナ・インバース。」

哀しみを纏わない優しさの笑みで、彼はすっと空気に消える。

「だったら…その仮面剥がして言いに来いゼロスっ!!…っ」

頬に流れる涙のあとに、優しく手を触れられた気すらする。
掴めない彼の本心に惑わされながら、耳元に残る音と共に風に吹かれさ迷う。

『リナさん、好きです』







*****







…だ、駄文ですみません…!
報われない二人しか書いたことがないので、イチャイチャな二人も書いてみたいです…
>chicoさん

わお><めちゃめちゃ可愛いゼロスです〜〜〜!1000年以上生きて来て赤ちゃんの授かりかたをアチコチ聞きまくり、あまつさえ騙されまくるとは…www
リナちゃんの脱力は相当なものだとは思いますが、こんな可愛いゼロスもイイです☆

ラブリーカポwをありがとうございました☆
初めまして。
皆様の素敵イラストや素敵小説を拝見していて、ゼロリナ熱が再熱していますv

ええと…かなり前に書いて、数年前に辺境サイトにアップしていたものが残っていたので…投稿させて頂きたいと思います。

皆様が素敵な作品をアップされている中…死にネタで申し訳ないのですが(爆)
苦手な方も多いと思いますので、直接貼り付けではなくリンクしておきます。

http://www4.ocn.ne.jp/~minority/slay-kasou.html

お目汚し大変失礼致しました〜m(__)m
今日は久々に時間が取れて、リナさんを食事に誘ったらOKが貰えた。
坂の上にあるレストランまでゆっくりと二人で歩く。
とはいえ・・・
「せっかくなのですから、もう少しムードが欲しいですよね」
一人小さくつぶやいて溜息。愛しの彼女は右へ左へふらふらと露店を見て歩いている。今にもよだれをたらしそうな表情は愛らしいが、ロマンチックには程遠い。
「期待するだけ無駄ですか」
もうひとつ溜息。彼女の両手はイカ焼きや串焼き、焼きそばにりんご飴、数多の食べ物で埋め尽くされるだろう。

「遅いわよゼロス!!」
気がつけば坂の頂上に近づき、露店も人の波もまばらになっていた。予定のレストランまではもう少しの距離。
そして、のばされた手。

「・・・リナさん」
「なによ」
「露店で何も買わなかったんですか?・・・もしかして手つなぐ為とか?」
質問に引っ込められそうになった手を慌ててつかむ。
「なっ!たっただ、あんたのおごりでたらふく食べるためよ!!!ほら早く!!御馳走が待っているわ!!」
駆け出す彼女。手は離れない。
「リナさん。耳まで真っ赤ですよ」
「うるすゎい!!!!」


マイ様の『手を繋ぐ』で書かせて頂きました。
 〈無自覚な愛の言葉〉

 人々が眠りについた深夜、風に吹かれて木の葉の揺れる音だけが聞こえる。窓から入る月明かりが、宿の一室を照らす。
 リナはベットに腰掛け、思わずこぼれそうになったため息を噛み殺した。膝の上にのった微動だにしない頭を覆う、癖ひとつない黒髪を丁寧に指ですいていく。
 頭の主――ゼロスは、相変わらずなんの反応も返さない。こうなってから、かれこれ、一時間ほどにはなるか。
 いつものように唐突に、けれど常とは違う沈んだ空気を纏って、彼は現れた。そして、どうしたのかきく間もなく、魔道書を読んでいたリナの足元にぺたりと座り込むと、彼女の膝に顔をうずめ、今の状態になってしまった。
 彼らしくもない様子に戸惑いつつも、そっとしておいたのたが……
 「……ゼロス、どうしたのよ?」
 「……それは……秘密です……」
 たずねたリナに返ったのは、ゼロスのいつも通りの言葉。けれど、それは、こんな静かな夜でさえかろうじて聞き取れるほどの小さな声だった。
 「まったく、あんたらしくもないわね」
 「……そうですね、僕もそう思いますよ。こんなふうになるなんて、初めてです」
 「…………」
 「獣神官ともあろう者が、情けないですよねぇ……」
 くつり……と、ゼロスは自らを嘲笑うかのように笑う。
 顔が見えずともそれがありありとわかって、その姿があまりにも痛々しくて、リナはかすかに顔をしかめる。こんなゼロスの姿は知らない。
 「……たとえ、あんたがどんなに情けなくても」
 あまりにも見ていられなくて、慰めにもならないとわかっていながら、口を開く。
 「あんたはあんたよ」
 「…………」
 「そりゃあね、いつもにこにこしてて、ムカつくくらい余裕たっぷりで、そんでもって平然と人を利用して。にっこり笑ったまんま残酷な事して、そんな事は気にもとめない永遠の中間管理職、パシリごきぶり魔族で」
 「……あの……そこまで言いますか?」
 抗議の声があがるが、当然無視する。
 「あたしの便利な魔法の道具(マジック・アイテム)四号なのが、あたしの知るあんたよ。
 でも、なんだか知らないけど落ち込んで、今みたいに情けなくへたれるあんたも、やっぱりあんたで――」
 ゆっくり、呼吸をする。
 「そんなあんたも、あたしは嫌いじゃないのよ」
 言い切った言葉に返るのは沈黙で、リナは拗ねたような気分になる。ひとがせっかく、恥ずかしいのを我慢して言ったのに、その態度はないだろう。
 「……リナさんらしいですねぇ」
 小さく、くすくすという笑い声が聞こえだした。よく見ると、つい先程までぴくりとも動かなかったゼロスの体が、小刻みに震えている。
 「こんな時でさえ、『好き』だとは、素直に言ってくださらないんですね」
 そう言ってあげたゼロスの顔は、いつものにこにこ顔には程遠く弱々しい、けれど、笑顔だった。
 「そ、そんな事言えるわけないでしょーが」
 「えー」
 「『えー』じゃない!だいたい、言わなくてもわかってんなら、言わなくてもいいでしょ」
 「いやー、わかってても聞きたいものですよ、やっぱり」
 だらんと力無くおろしていた腕をあげ、ゼロスはぴっと人差し指をたてる。
 「とくに、今みたいに弱っている時は、ね」
 「都合のいい事、言うなー!」
 いつものようなやり取りに内心安堵しながら、リナはひっそりとひそませていたスリッパを、ゼロスの頭目掛けて振り下ろす。が、それは命中する事なくおろされた。
 「――貴女だけです」
 真剣な眼差し、声で、ゼロスは言う。
 「僕が落ち込んだ姿を見せるのも、弱った姿を見せるのも……
 リナさん、貴女だけです」
 あらわになった闇を宿した紫の瞳に見詰められ、そして言われた言葉に、リナは目を見開く。一瞬、呼吸さえもとまった。
 それだけ、今のゼロスの台詞は、リナにとって衝撃的だった。
 「……ほんと、あんたって奴は……」
 ゆっくりと、リナの表情が変わっていく。穏やかで幸せそうな、けれど、どこか泣きだしそうな、そんな笑顔が浮かぶ。
 「しょーがないわね……」
 魔族、それも純魔族は、総じてプライドが高い。それは魔族が、おのれの力のみを拠り処とし、心のありようでたやすく揺らぐ精神生命体だからだ。
 そんな魔族が、自分の弱っている姿を自ら他者にさらす事はないだろう。まして、ただの負の感情を得るための餌としか認識していない人間相手ならば、なおさらに。
 にもかかわらず、高位魔族であるゼロスは、自らの弱った姿をリナには見せるのだと言う。優れた魔道士であり、恋人であっても、リナ=インバースは人間にすぎないというのに。
 ならば、ゼロスの言った言葉は――想いのこもった、とんでもない愛の告白ではないだろうか。
 「しょーがないから……」
 ゼロスの頭を優しく、胸に抱きしめる。ひどく、この魔族が愛おしかった。
 想いがこぼれてしまいそう。
 「あんたが落ち込んで、弱った時は、あたしが甘やかしてあげるわ」
 「ええ……たっぷり甘やかしてくださいね」
 ゼロスの腕が、リナの背中にまわる。
 ――ふたり、重ねたくちづけは、ひどく甘い味がした。



 こんにちは、永井です。こんなゼロリナですが、投稿させていただきます。
 ちなみに、ゼロスが落ち込んで、弱っていた理由はまったく考えていません(きっぱり)

 ではでは。
「神官様。どうぞこの子が丈夫に育ちますよう、神のご加護と名をお与え下さいませ」
そう声をかけてきたのは20代半ばの女性。数日前に生まれたばかりであろう小さな赤ちゃんを大事そうに抱いていた。
小さな村である。在沖する神官はおらず、生まれた赤ちゃんの洗礼も済んでいない所に、旅の神官がやってきたと噂を聞いたのだろう。
が、いくらなんでも相手が悪い。私の隣にいるゼロスは、なりは人畜無害で人の良さそうな顔をした神官であるが、その正体は獣神官。れっきとした魔族である。何とか口手八丁、お母さんを止める為声をあげようとするがゼロスにそっと制される。
そして、ゼロスは慣れた様子で印を切り、赤ちゃんの額に手をかざす。
「可愛い赤ちゃんですね。女の子ですか?では、『リナ』と名付けましょう」
「リナですか?」
「万物の母の加護を受け、魔を恐れぬ勇気と、大いなる力を宿した者の名です。よく食べ、愛らしく、すくすくと丈夫に育つでしょう。」
と指を立て、お得意のポーズで答える。
「リナ…かわいい名前。どうぞ、よろしくねリナ」
母親はそう幸せそうに微笑むと礼を言って去って行った。
姿が見えなくなったところで、手持ちのスリッパでゼロスの頭をスパーンと叩く。
「何するんですかリナさん!!」
「何するんですかはこっちのセリフよゼロス!!何であーゆうことするの!?」
怒りを含ませ言葉を放つも、帰ってきたのは冷静な答え。
「人間の世界で仕事するにはそれが都合良いからですよ。思わぬ情報が手に入ることもあります。まあ、洗礼の真似ごとは多少気持ち悪いですが、僕には大したダメージじゃありません」
「そうじゃなくって、何で『リナ』なんて名前にすんのよ!!」
「悪いですか?いい名じゃないですか。僕が知る人間の名では最高の名前ですよ。まあ、胸の発育は保障できませんがね」
「あんた!あたしをからかって!負の感情食べてるでしょう!!!」
「あっばれました〜?」
スリッパでの2発目を繰り出すもヒョイと避けられる。
「でも、あなたへの称賛は本心からですよ。だから許して下さい。ねっ?」
「許すか〜!!!」
そうしてあたしはスリッパを振り回し続けるのであった。



かなりの自己流設定が含まれていますがあしからず(汗)
□■ひだまりと春の空■□

ぽかぽかと暖かい春の日。
空にはぷかぷかと白い雲がゆっくりと横断している。
そんな日に芝生の上で昼寝をすれば、幸せなんて言葉じゃ言い表せない気持ちになる。

「気持ちいいですか?」
「当たり前じゃない」
「それは良かったです」

ゼロスは仰向けに寝っ転がったリナと会話をする。

偶然泊まった名もない村の宿に、リナは先ほどまで雨のせいで3日間も閉じ込められていた。
日向ぼっこがしたいと言い出したリナを連れ出したのはゼロスである。
お得意の空間を渡る術でやってきたのがここ。

「このまま旅の続きをしちゃいましょうか」
「ううん、自分の力で歩いて行きたいから、日向ぼっこが終わったらまたあの村に戻るわ」
「そうですか」

「でも今は、このままこうしてるから」
リナは瞳を閉じて眠りの世界に誘われるのを待つ。

「そんな無防備に…
ゴブリンなんかは出ますよ」
「大丈夫よ、あんたがいるんだから。
便利な魔法道具その…今は1」
「安全…ですか…」

一番危険な気がするんですけど。
そう言いかけたが、止めることにした。

今日は我慢しておきましょう…でないとこの風景がクレーターに変わるまで魔法を打ち続けるでしょうから。

■□■□■□■□■□■□

雨の日が続いたのでふわふわした小説を書いてみました。
何度も続けて投稿してすみません…

でも、ゼロリナをもっと布教したくて仕方ないのです。笑
図書館に寄贈させて頂けるくらい小説数増やします!
□■ジューンブライド■□

リナは旅の途中で訪れた街の中を歩いていた。
閑静な住宅街が続き、家族が平穏に暮らしている空気に包まれている、そんな穏やかな街。

リーンゴーン。
鐘の音がふいに聴こえる。

少し歩いた先は教会であった。
「おや、結婚式が行われているようですね」
前触れもなく現れたのはゼロス。
「そうね、…あ、新郎新婦が出てきたみたい!」

拍手の止まぬ来賓客のアーチをくぐりぬけて、純白の衣装を身にまとった男女が教会から出てくる。
幸せそうな笑顔が、祝福の場に相応しかった。


「リナさんも、ああいうウェディングドレスって憧れるものなんですか?」
「うーん…あたしも、ドレス自体は可愛いなぁとは思うんだけど、『白』を着る理由って『あなたに合わせます』ってことでしょ。
あたしはあたしらしく生きたいから…あのドレスを心の底から着たいとは思わないのよね」
「リナさんらしいですね」
ゼロスはくすりと笑った。

「じゃあ、もし僕と結婚する時は黒いドレスにしましょうか」
「…へ?」
「僕も魔族ですから、『白』という色は好ましくありません。
リナさんもあの色をお気に召していらっしゃらないなら、ちょうどいいですよね」
「ちょうどいいですよね、じゃないわよっ!!
魔族に結婚なんて価値観あるわけないでしょ」
ゼロスにからかわれていると思ったリナは怒った。
しかし、ゼロスは怒るリナとは反対に満面の笑みを浮かべた。

「確かに、人間の言う結婚とは違うかもしれませんが、魔族が行う不死の契約なんかは似たものがあると思います。
その方と自分自身が滅びるまで添い遂げる契約をするんですから。
人間で言う、一生一緒にいるという意味と同じだと思うんですよ」
「それって…あたしに不死の契約持ちかけてんの?」
「いえいえ、不死の契約は例えです。
僕が言いたいのは、結婚の価値観に似たものを持っている…ということですよ」
「あ、そう…」

不死の契約を持ちかけてるんじゃないなら良かった、とリナは胸をなでおろそう…とした時に、一つ気づいてしまった。
この話が始まった冒頭に。
自分で気づいて、自分で真っ赤になってしまう。

「リナさん、いつか花嫁さんになって下さいね」

そう言ったゼロスの笑顔があまりに決まっていて、リナは返事も出来ずにただただ教会の様子を眺めていた。

■□■□■□■□■□■□
6月にちなんだ小説を書こうと思い、こんなもの書いてみました!
mixiにアップするのは甘めにしてます。笑
ブログをサーチにも…初めて登録してしまいました///
ゼロリナをもっと盛り上げたいですっ!!

月と柩に吸血鬼
http://blog.livedoor.jp/devil_wings_d/


眠れない夜は苦手だ

今夜みたいな雨降りならなおのこと
月の隠れた夜の闇は嫌でもアイツを思い出させる
暗闇に手を伸ばす
が、無論何かに触れる事もなく
静かに響く雨音に、無意識に耳を澄ましていたことに気付かされる
孤独に負けて膝を抱える
頭を支配している名前が口から出て来ないよう注意した
意味を成さなかった言葉は寂しいから





眠れない夜はゼロリナを考えます。
□■KEYLESS■□


真夜中。
物音がしたわけでもなかったが、なぜか目が覚めた。
かと言って起き上がるほど完全に覚醒したわけでもなかったので再び眠ろうかと
思うが、寝ているはずの隣人がいないことに気づく。
おかしいと思ったので、とりあえず視線だけで辺りを見渡した。


どくんっ、とそれを見た瞬間心臓が激しく鼓動する。
いるはずのない、いや、いてはいけない人物が部屋の中に居たのだ。
壁の方を向いていて顔は確認出来ないが、それはゼロスで間違いない。
しかもよく見ればゼロスの背中には細く白い腕が回されている。
誰かがゼロスと抱き合っている。
誰と…なんて決まっている。
寝ているはずの隣人が居ないのだから。

ぱちりと瞬きするとゼロス達は消えていた。
空間を渡ってどこかに行ったのだろう。

「そういうことは、場所を考えてくださいよ…」
アメリアは呟くと再び眠りに落ちた。


翌朝、目が覚めると隣にはリナが普段と同じように眠っていた。

朝食のため下に降りるとガウリイとゼルガディスがすでに席についている。
「アメリア、おはよう…リナはまだか?」
「リナさんならまだ寝てます。今日はまだ起きないと思います」
ガウリイに説明するとゼルガディスも話しかけてくる。
「また盗賊いじめか」
「まぁ、そんなところです」


偶然見てしまった真実をアメリアはあえて言わないことにした。
なぜならアメリアだって恋する女の子だから、リナの気持ちも大切にしてあげた
かったからだ。

―それは秘密です。

こういう時に使えたら便利だなと思った。
エボ最終回観た感動のままに書きなぐり。ネタバレに注意です。



相当疲れて眠ったハズなのに夜中にふと目が覚めた。枕の横にあったのは生首。
「ひやぁ!」
げしっ
思わず蹴飛ばすとゴロンと転がった生首から声がした。
「酷いですリナさん!」
「なんだゼロスかって、それこそ何してるのよ」
「コレじゃ仕事になりませんですからね。休暇頂いてきました。暫くは一緒にいられますよv」
喜びを表そうとしているのかニコニコ顔で床を転がるゼロス
「…生首と一緒なんて嬉しく無い」
ぴしっ
あっ固まった。
しくしくしく…
いじけた!
「あ〜首だけでも鬱陶しいわね!」
ベッドから降りてゼロスを拾い上げる。
「いい。今だけよ。一緒に寝るの。手や足が生えたら出てってもらうから!」
「僕はカエルじゃありません!っていいんですか!?」
「これで貸しは無しだからね」
言ってゼロスを抱えたまま眠りの姿勢に入る。

ゼロスが本気で守ってくれた事。ちょっぴり感動したのは秘密だ。


微エロです。苦手な方はスルーして下さい。





僕はその時、自分の中にある面白くない感情にムシャクシャしていて、ワンピース型の寝巻きという何とも無防備な姿で現れたリナさんを押し倒すのにそう時間はかからなかった。
「―――っつ んんっ」
深く口づけると甘い吐息が漏れる。緊張しているのか、抱きしめた腕の中で小さく縮こまっている。
「いま、良くしてあげますよ」
そう言って薄い布越しにそっとカラダの線をなぞっていく。感度の良いカラダはそれだけで十分に感じているようだ。
「んっ」
「ひやぁ」
「あっ」
声は次第に、普段からは想像もつかない程の色気を含んでいく。
熱い彼女の中はとろけるように気持ちが良く、僕は夢中で行為を続けた。
いつの間にか彼女の両腕は僕の背中に回され、しがみついている形となる。
いや、これは…
たどたどしくも優しく僕の背中を撫でていた。まるで子どもをあやすように。
「ゼロス?」
急に動きの止まった僕を不思議に思ったのかリナさんが呼ぶ。
「…その…怒ってないんですか?こんな無理矢理したのに」
彼女は優しく微笑みながら答えた。
「あたしが誘ったのよ。だからあんたはウジウジ悩んで無いでさっさと元気になりなさい」
「…好きで良いんですか?」
「あたしが好きでも無い奴にこんな事許すと思う?」
「はい」
僕は安心して、優しく、でもしっかりと彼女を抱きしめた。

ログインすると、残り13件のコメントが見れるよ

mixiユーザー
ログインしてコメントしよう!

ゼロリナ推進同好会 更新情報

ゼロリナ推進同好会のメンバーはこんなコミュニティにも参加しています

星印の数は、共通して参加しているメンバーが多いほど増えます。

人気コミュニティランキング