アウトラインフェス☆座談会コミュの第３回アウトラインフェスティバル

表紙イラスト【上野直子】
１９８１．３．２９　栃木会館小ホール　観客８００人（２部制）

【主な上映作品】
あ、サイボーグ００９次回予告、ほか　　宇女高アニメ部
恥動変士ノンパロ秘境アブノーマルパロディ　　大田原高イラストアニメ研究会

作新工業デザイン部アニメ班のアニメ
中央女子高アニメ同好会の短編集
河童とひょうたん　　宇工アフリカ
ゴーストタウンの幽霊、虚人の星、ほか　　宇東高MAD
ＭＡＫＥＵＰ ?、影武者　　　宇高PTA
ポスト、超合体モビルスーツ、ほか　　宇北高映画部USA
ＭＯＲＯさんＡＢＥさんのアニメ　　
海へ、Ｆｌｙ、ほか　　　アニメサークル千代の富士

熱血！加波山学園?第８話決勝戦・・・宿命のライバル！－前編－　　　　アウトライン　　

【アウトラインのあゆみ（又の名を上野直子変革史）】（パンフより抜粋）
上野直子は宇都宮に生まれ、幼少の頃から音楽と絵に親しむ。
宇中女時代は朝は５時に起き、自分で弁当を作り家庭クラブの仕事に精を出し、人前に出るのをあまり好まない少女だった。その性格は絵ににじみ出ていて常に控え目な渋い色や平穏な構図をとった。
柳沢早苗とは旭中、宇中女と同窓。早苗の影響をうけて華やかな色彩表現を求めはじめた。
やがて日光の山中で育った福田優子の烈しい個性との出合いは「描く」という精神を形成する大きな源泉となった。
１９４５年（昭和２０年）８月１５日、日本はポツダム宣言を受諾、終戦を迎えるが、高度成長時代に育ったこの３人は戦後の混乱期とまったく関係なしにアウトラインを結成、メタモルフォーゼ「トントン」や詩情漂う「小さな夜警さん」などを製作、さらにＭＡＤの創始者山田浩之によりアニメーションへの志向が強まり、明確な輪郭線と単純化した色面による「ボッチャマン」（７９’）、自主製作アニメの新しい形態をめざした試みとしての「イブの息子たち予告編」（８０’）、直子の画風や動きは、よりリアりスティックになり、自分の過去とはっきり絶縁し技巧の開拓に没頭するようになる。そんな中で人間の動きの美はプロレスの中にあるという真理にめざめ「熱血！加波山学園?」に至る。（解説ワンダー由美子）