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半蔵門かきもの倶楽部のトピック
いつものように前の席の女とおしゃべりをしていた。内容は芝居のことだった。女は観劇が趣味だった。演目は「誰がために鐘は鳴る」女は得意げに芝居の魅力や好きな役者について話していたが、肝心の題名の読み方 てを傍で見てフフンッと鼻で笑っているのが好きだった。口癖は“くだらない”もっとも口に出すことはほとんどなくて、心の内で呟くばかりなのだが、 クラスの連中が話題にしていること、くだ
クトゥルー神話創作小説同盟のトピック
でなおかつ彼には及びもつかぬくらい知識の豊富なアルマロスに、本の読み方の指図をするわけにもいくまい。 「何を読んでいるんです?」 アルマロスは、臙脂色の革表紙に古風な金文字で、『深海 が言い訳になると思ってますか?」 「やれやれ」 アルマロスはそれだけ呟くと、それきりまた手元に視線を戻した。どうやら言い負かしたようだ、とラバンは考えた。背後
意味不明小説(ショートショート)のトピック
名前は忘れてしまった。漢字一文字だった気がするけれど、知らない読み方だったから。 二人は仲良さそうに並んで歩いていて、まるで昔からの知り合いの様に見えた。 そん の白い白い首があったのだから。 「ごめん、亜月」 呟くが早いか、彼女の血管に牙を突き立てる。 亜月は小さく呻き、気を失ったみたいだった。 それで良い。私の
悪魔の映画辞典のトピック
うラッセ・ハレストレム監督の秀作があった。そこで初めてサイダーとはリンゴ酒のことだと知った。そういえば、むかしニッカから出てたリンゴ酒は読み方 どめ。 ビリー・ワイルダーの『地獄の英雄』の最初のモノ・ローグは、カーク・ダグラスが訪れた田舎町の新聞社の人間を見ながら呟くものだ。「この