日産自動車ホンダは、自動車の電動化・知能化に向け戦略的パートナーシップの検討を開始する覚書を締結した。

  • 日産とホンダの社長

    日産の内田誠社長(左)とホンダの三部敏宏社長(右)

BEVのバッテリーも協業範囲として検討

カーボンニュートラルおよび交通事故ゼロ社会に向けた取り組みをさらに加速するためには、環境対応技術、電動化技術、ソフトウェア開発などの領域の強化が不可欠というのが両者の認識。今回の戦略的パートナーシップについては、互いの強みを持ち合い、将来的な協業を見据えた検討が必要と考えて合意したという。

協力範囲については自動車車載ソフトウェアプラットフォーム、バッテリーEV(BEV、電気自動車)に関するコアコンポーネント、商品の相互補完など、幅広いスコープで検討を進めていく。

協業に向け日産の内田誠社長は以下のコメントを発表した。

「今後加速するモビリティへの変革に対し、中長期的な視点で備えをしていくことが重要であり、今回、両社が共通の課題意識のもと、合意に至ったことは大変意義深いものだと考えています。今後、両社で論議を重ね、持続的成長に向けて、WIN-WINとなる結論が見いだせることを期待しています」

ホンダの三部敏宏社長のコメントは以下の通りだ。

「100年に一度と言われる自動車業界の変革期において、両社がこれまで培ってきた技術や知見の相乗効果により、業界のトップランナーとして自動車の新たな価値創造をリードする存在となり得るかの観点で、両社のパートナーシップの可能性を検討していきます」