タイガー魔法瓶が、「炊飯器レシピ」における注意点を解説している。

調理機能付きではない炊飯器で「炊飯以外の調理」をすることはNG

  • 炊飯器(イメージ)

まず、調理機能が付いていない炊飯器は通常の炊飯(白米)コースはごはんを炊くことに特化した仕組みとなっている。具体的には、吸水から昇温、炊きあげ、蒸らしという炊飯の工程で、中の水が蒸発するまでグツグツ煮込む動作となっており、炊飯以外の用途で使用すると、さまざまな危険性があるという。

たとえば、基準と異なる水の量や材料を入れる事で水が早く蒸発し、内なべが焦げる原因になる。圧力式の炊飯器では炊く時にかかる圧力で中の材料が調圧孔をふさいでしまい、内圧が高くなって中身が吹き出す危険性もあるとのこと。

炊飯器の使用を避けるべき料理5パターンとは

調理メニュー搭載の機種を含み、炊飯器の使用を避けるべき料理は、「ポリ袋を使った料理(湯煎)」「多量の油を入れる料理」「とろみがついた料理」「葉物野菜を使った料理」「膨張しやすい・煮炊きで分量が増える食材の料理」の5パターン。

「ポリ袋を使った料理(湯煎)」は、水が沸騰した際にポリ袋が調圧孔や内ぶたに貼り付いて内容物が噴き出すため、やけどやケガの原因にも。クッキングシートやアルミ箔・ラップの使用も同様の理由で危険。

「多量の油を入れる料理」は、温度が上がりすぎて温度センサーが誤作動を起こす恐れがある。また、炊飯器の底が焦げ付いたり内なべがいたむ危険性もあるため、炊飯器の故障の原因になる。

「とろみがついた料理」は、熱をキープする性質により温度センサーが誤作動を起こして内なべの底が焦げ付き、通常の炊飯時に支障をきたす恐れがあるという。また、吹き上がった際に調圧孔を塞いだり、蒸気孔から吹き出すこともあって危険。

「葉物野菜を使った料理」は、調圧孔や内ぶたに貼り付きやすいため、危険。トマトなどの皮の付いた野菜も、加熱によって剥がれた皮が調圧孔に付着し、中身が吹き出したり、ふたが開くなどして、やけどや炊飯器が故障する原因となる。

「膨張しやすい・煮炊きで分量が増える食材の料理」は、吹きこぼれやふたが開く原因に。練り物は加熱によって膨張しやすく、豆類は泡が発生して吹きこぼれやすいため、豆の皮がはがれて調圧孔や内ぶたに貼りつく恐れがある。