国内1,400社超が利用する日用品流通の情報基盤を運営するプラネットは、5月26日~6月1日、4,000人を対象にお墓参りに関する意識調査を行った。

まず、お墓参りに行く習慣があるかどうかを聞いたところ、「1箇所だけお墓参りに行く習慣がある」(37.8%)が最多となった。「お墓参りに行く習慣はない」と回答した人も少なくはなく、36.0%だった。3人に1人はお墓参りの習慣がないことになる。

お墓参りに行くお墓のタイプを聞くと、圧倒的に「石」タイプが多い結果となった(73.7%)。エリア別(北海道、東北、北・南関東、北陸・甲信越、東海、近畿、中国・四国、九州・沖縄)でお墓のタイプを見ると、ほとんどのエリアで「屋内墓苑・ロッカー式」と回答した人は10%以下だった。また、「お墓はない」と回答した人は14.7%となった。

次にお墓参りに行く時期について聞くと、最も割合が高いのは、「旧盆(8月)」(38.6%)、次いで「春のお彼岸」(32.0%)、「秋のお彼岸」(29.6%)の順となった。旧盆と同じく、実家に帰省する人が多いと思われる「年末年始」では、旧盆の半分以下の16.1%に留まっている。

また、お墓参りのとき、掃除なども含めた滞在時間を聞くと、最も割合が高いのが「5分以上10分未満」(29.4%)、あまり差がなく「10分以上15分未満」(27.4%)、「15分以上30分未満」(24.7%)と続く。年代別に見ると、70代以上は「15分以上30分未満」と回答した割合がほかの年代より高く、男性だと34.3%、女性だと30.8%となっている。

お墓参りに持参するものを聞くと、最も割合が高かったのは「線香」の73.0%、次が「花」(70.2%)。「掃除道具」は35.6%、「手桶・ひしゃく」は20.3%なので、手を合わせるだけで掃除はしないという人が結構多いよう。お供え物としては「花」が圧倒的ですが、「果物・お菓子」(21.9%)、「お酒以外の飲み物」(18.1%)、「お酒」(13.9%)と続く。

お墓参りに行く習慣がない人に、その理由を聞いたところ、「疎遠だったから」(5.5%)、「仲が悪かったから」(2.7%)というように、心情的に拒否感がある人は少なく、「遠方にあって行く時間がない」(27.3%)、「習慣がない」(17.2%)、「面倒くさい」(13.2%)といった回答の割合が高かった。

また、お墓があってもお墓参りに行っていない人を対象に、今後お墓参りに行く可能性があるかを聞いた。半数以上の52.5%が「可能性はない」と回答しているが、「行けるときに行っておきたいから」(26.0%)、「たまには行かないと悪い気がするから」(20.6%)と、心のどこかで「行ったほうがいいかな」と感じているようだ。