リクルートはこのほど、企画制作する情報誌『ゼクシィBaby妊婦のための本』にて実施した「無痛分娩」に関する調査結果を発表した。調査は2022年11月4日~9日、『ゼクシィBaby』会員妊婦・0ヵ月~2歳までの子を持つ母親3,753名を対象にWebで行われた。

  • 分娩実施方法と無痛分娩を選んだ理由

    分娩実施方法と無痛分娩を選んだ理由

まず、分娩実施方法を教えてもらったところ、「自然分娩」が最も多く63.2%。次いで「無痛分娩」が16.0%と、約6人に1人が無痛分娩を選んでおり、その割合は、14%(2021年)→16%(2022年)→23%(2023年予定)と増加傾向に。

無痛分娩を選んだ理由を聞くと、「産後の体力を温存しておきたい」「痛いのが苦手」がどちらも約8割と高い割合を示したほか、コロナ禍で立ち合いができないことから、一人で出産するにあたり無痛分娩を検討する妊婦も見受けられた。

  • 無痛分娩に対してハードルが高いと感じる理由

    無痛分娩に対してハードルが高いと感じる理由

次に、無痛分娩に対してハードルが高いと感じる理由を聴取したところ、やはり「費用が高い」(59%)が最も多く、自然分娩にプラス5~20万円程度の費用がかかることから諦めたという声も。また、「実施している産院が少ない」(48%)という人も半数近くいることがわかった。

予算面で無痛分娩を諦めている人が多いことがわかったが、では、来年度から“出産育児一時金の支給額を50万円に引き上げる”ことなど、一連の医療保険制度改革が厚生労働省の社会保障審議会で了承されたことを受け、この増額により無痛分娩を検討しやすくなったかを聞くと、「今予定されている増額では足りない」の声が多く、検討しない派(54.6%)が半数を超えた。