JR東日本が中央快速線・青梅線(東京~大月・青梅間)に導入する2階建てグリーン車2両が姿を現した。中央快速線・青梅線のグリーン車は既存のE233系(10両編成)に4・5号車として連結され、12両編成化によるサービス改善をめざすとしている。

  • JR東日本が中央快速線・青梅線に導入する2階建てグリーン車が姿を現した

7月12日に登場した2両は、4号車が「サロE233-1」、5号車が「サロE232-1」。豊田車両センター所属で、定員は「サロE233-1」86人、「サロE232-1」94人とされている。「サロE232-1」の妻面に取り付けられたJR東日本と総合車両製作所の銘板も確認できた。

車体側面のラインは、中央快速線・青梅線などで活躍する既存車両と同じオレンジ色を採用。乗降ドアに関して、従来のグリーン車は片開きだったが、中央快速線・青梅線のグリーン車は東京駅での短時間の折返しや、各駅でのスムーズな乗降を可能にするため、乗降ドアを両開きに変更している。出入口の幅は従来の810mmに対し、中央快速線・青梅線のグリーン車は1,300mmに拡大された。

なお、中央快速線・青梅線におけるグリーン車の導入時期に関して、以前は2023年度末のサービス開始を予定していたが、世界的な半導体不足の影響を受け、「少なくとも1年程度遅れる見込み」(JR東日本)とのこと。具体的なサービス開始時期は決まり次第、改めて発表するとしている。

  • 中央快速線・青梅線のグリーン車は総合車両製作所が製造。乗降ドアは従来の片開きから両開きに変更されている