あらゆるギャンブルに精通し、どんな場面でも貪欲に勝ちを狙う男・じゃい。馬券でマンションを買ったという芸能界屈指のギャンブラーが、人生を勝ち抜く極意を教えます。
【今週のお悩み・第77回】東京芝2000mは内枠有利と言われますが、じゃいさんが考える内枠有利／不利の条件を教えてください。今週の天皇賞の予想にどう活かしたかも知りたいです！（40代・男性・自由業）
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いやぁ、イクイノックス強すぎでしょ！ 1分55秒2って、ウサインボルトが9.58を出した時くらいの衝撃ですよ。なにより、上位４頭がトーセンジョーダンの持っていたレコードを上回っていますからね。いくら高速馬場だとしてもレベルの高さが伺えます。
ジャスティンパレスも想像以上に強かったですね。３着なら的中だったんですが、まあ予想としてはジャックドールは残念ですが、全体的には良かったと思います。ドウデュースも切りましたし。当たりはしませんでしたが、ジャパンカップが今から楽しみです。
さて、今回の質問ですが、天皇賞・秋の後に答えるのもどうかという質問ですが、東京2000Mはコーナースタートなので、スタートと同時にポジション取りが難しいのです。自分が走ることを考えたら分かると思うのですが、そもそもコーナーというのは内と外で距離が違います。
例えばコーナーのある陸上でも、200M走とか、400M走は内枠１番の人がスタート時はもっとも後ろになって、８番の人が前になります。これは走るレーンが決まっているので、ゴールを同じに設定するため、アウトの人がスタートを前にしないと距離が合わなくなってしまうからです。
ただ、競馬の場合は違います。一直線の横並びでスタートするため、ずっと外を走っている馬と、ずっと内を走っている馬で、明らかに走行距離が違うのです。そして、スタートした後はどこを走っても構いません。スタートして内に来る馬もいます。
今回のジャックドールは10番でしたが、ずっと外を行きませんでしたよね。内に入って走っています。これは距離ロスを嫌ったからです。今回は11頭立てでしたが、これが18頭立てになると外枠の不利はさらに大きくなります。
東京1600のようにスタートしてしばらく直線の場合は、直線を走っている間にインで進めたり、戦略的にポジション取りがしやすいです。そして脚質も関係してきます。前を行く馬は当然内がいいですよね。距離をロスしないで走れますから。
ただ、後方から差す馬にとっては、内で包まれたり、前が塞がったりすることがあるので、外の方がいい場合も多々あります。
今回のプログノーシスは外よりでした。後ろから行く馬なので、外の方がむしろ良かったかもしれませんね。最後方から３着に来ました。
今週のギャンブル格言【トラックバイアスによって勝負の結果は変わる。それくらい大事なものである】
内枠・外枠で大事なのは、開幕何週目かというのも大事ですね。要は馬場の状態がどっちがいい馬場なのかということです。
内が荒れてくると外伸びになったりしますので、そうなると外枠の方が有利だったりします。まあコース形態だけで言えば東京2000Mは外不利、中山1600Mはイン有利、中京はコーナーが急なのでイン前有利、新潟千直は確実に外が有利というイメージでしょうか。
と、まぁこれらが予想のベースとなりますが、その馬の脚質や、内外の馬場状態によって予想も変わります。
トラックバイアスは競馬予想の大事なファクターの一つです。ここら辺は徐々に知って予想に生かしてほしいと思います。
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じゃい
1972年生まれ、神奈川県出身。97年にお笑いトリオ「インスタントジョンソン」を結成し、ネタ作りを担当。芸能界随一のギャンブラーとして知られ、過去には9370万円の馬券を的中させたことも。『稼ぐメンタル ギャンブルで勝ち続ける「ブレない」心の作り方』（KADOKAWA）など著書も多数。
