世界的に大ヒットしたインド映画『バーフバリ』。そのシリーズを手がけたS.S.ラージャマウリ監督最新作『RRR(アールアールアール)がついに劇場公開されます!

試写会でひと足お先に鑑賞してきたのですが、本作をひとことで説明しなければならないとしたら「パワー」。

スクリーンから放たれる圧倒的パワーを浴びまくり、カラダがみるみる元気になっていく……もはや観るエナジードリンクともいうべき作品でした!

【あらすじ】

2022年10月21日から全国公開される『RRR』の舞台はイギリス植民地時代のインド。

支配者として振舞うイギリス人たちに対し各地で反英運動が巻き起こる中、とある村で英国軍による少女連れ去り事件が起こります。

その少女奪還のために立ち上がったビーム(N・T・ラーマ・ラオ・Jr.さん / 通称 NTR.Jr)は、村の精鋭たちを集めて襲撃の機会をうかがっていました。

ある日、ひょんなことからラーマ(ラーム・チャランさん)と知り合い互いの素性を知らぬまま親友のような関係を築いたふたり。しかし、ラーマは英国政府の警官で少女を奪還に来る者を捕らえるよう命じられていたのです!

使命か友情か、最後にふたりが下した決断とは……!?

【ここがすごい!『RRR』の見どころ7選】

ここからは、私的見どころ7選をご紹介します。

※一部、ネタバレを含みますのでご注意を!

①上映時間2時間59分なのに飽きる暇がない!

はじめこそ「こんな長時間、鑑賞できるかな」とビビっていましたが要らぬ心配でした。体感、マジで「秒」!!! そして観終わったあとめちゃくちゃ元気になります。『RRR』、効いたわ。

②信じられないほどの暴れっぷり

序盤に繰り広げられる「1人 vs 1000人級」の戦闘シーンにまず度肝を抜かれ、その後も「爆発事故での無双」「動物大乱闘」……と息もつかせぬ展開が続きます。気づいたらアドレナリンが出まくっているはず!

③悪役が「悪」すぎるのがいい

少女をさらったのは、冷酷かつ残忍な英国領インド帝国総督夫妻。特に「血しぶきがみたい」という理由で拷問器具を用意する妻がヤバすぎる! 悪役がとことん「悪」だからこそ、ビームたちを応援せずにはいられません。

④伏線がまさかの「アレ」だった

予告に「肩車しながらスクワット」という謎シーンがあるのですが、実はこれが重要な伏線なんです! まさかすぎて、予想だにしていなかったよ!!!!!

⑤キャッキャウフフな友情シーン

ビームはラーマを兄のように慕い、ラーマはビームを弟のように可愛がります。キャッキャウフフと友情を育くんでいく2人にほっこりすること間違いなし。というか、その関係性が尊すぎて前が見えない……(涙)。

⑥ラーマは「沼」です

壮絶な過去を経て、大義のために英国政府の警官になったラーマ。恐怖さえ感じるほどストイックな仕事ぶりと、ビームに見せる “いい兄貴分” とのギャップがたまりません。ときどき見せる笑顔に沼っちゃうわ〜!

⑦ダンスシーンの曲に中毒性がある!

インド映画といえば「ダンス」。キレッキレの足さばきを見ているだけでも中毒性があるのですが、その曲の歌詞にもっと中毒性があります。気がついたら「ナ~トゥナトゥナトゥ♪」と一緒に歌ってしまうことでしょう。

【実在の人物がモデルなんですって】

そんなこんなで、観終わったあとにパワーがみなぎる『RRR』。“バーフバリ超えの面白さ” ともウワサされている本作でしたが、実際に私は『バーフバリ』よりもハマってしまいました! 次はIMAXで体感したいと思います!!!

ちなみに本作の主人公、ビームとラーマのモデルは実在する人物。“インド独立運動の英雄として今も語り継がれるふたりが、もしも出会っていたら…” という発想から生まれたフィクションなんだそう。

そんな背景も踏まえて鑑賞すると、よりいっそう味わい深い映画体験ができるかもしれませんよ〜!

執筆:田端あんじ (c)Pouch
Photo:©2021 DVV ENTERTAINMENTS LLP.ALL RIGHTS RESERVED.

『RRR』
(10月21日(金)全国公開)
配給:TWIN
監督・脚本:S.S.ラージャマウリ 『マガディーラ 勇者転生』(09) 『バーフバリ 伝説誕生』(15) 『バーフバリ 王の凱旋』(17)
原案:V.ヴィジャエーンドラ・プラサード
音楽:M.M.キーラヴァ―二
出演:NTR Jr./ラーム・チャラン