JR東海は22日、台湾高鐵との間で、両社のさらなる協力関係の強化を目的とした協力覚書を11月21日に締結したと発表した。内容は「人材育成・技術力強化を目的とした人材交流プログラムの実施等」とされている。

  • JR東海が台湾高鐵と協力覚書を締結

台湾高鐵は台湾高速鉄道のほか、高速鉄道各駅と市街地を結ぶバスを運営。台湾高速鉄道(2007年1月15日開業)は台北・南港~高雄・左営間の約350kmを最高速度300km/h、最速1時間45分で結ぶ。日本の新幹線と同様の専用軌道方式を採用しており、開業以来、安全・正確な輸送を実現しているとのこと。

JR東海は2014年以降、台湾高鐵と締結した技術支援契約にもとづき、台湾高速鉄道の台北~南港間(約9km)の延伸工事、電気設備等の更新工事において技術コンサルティングを行ってきた。2023年5月には、台湾高鐵がHTSC(Hitachi Toshiba Supreme Consortium)へ東海道新幹線N700Sをベースとした新型車両を発注。JR東海はスムーズな車両の導入に向けた支援を行うとしている。

  • (写真左から)台湾高鐵の董事長、江耀宗(ジャン・ヤオチュン)氏と、JR東海代表取締役会長の金子慎氏(提供 : JR東海)

今回の協力覚書では、新幹線総合指令所、駅、運輸所、車両工場等における人材交流プログラムなど想定。今後も台湾高鐵との協力関係を一層深めるとともに、人材育成や技術力の強化をめざす。