『真夏のシンデレラ』第二のカップル誕生!森七菜“夏海”は母登場で新たなトラブル、間宮祥太朗“健人”はどう助ける?

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『真夏のシンデレラ』第二のカップル誕生!森七菜“夏海”は母登場で新たなトラブル、間宮祥太朗“健人”はどう助ける?

蒼井夏海(森七菜)はどうしたら幸せになれるのだろう。8月21日に放送された『真夏のシンデレラ』(フジテレビ系、毎週月曜21:00~)の第7話は、夏海の母親が登場。もちろんただの吉報とはならず、相当人間関係をかき乱してくれる。こういうときに頼りにしたいのが恋人の存在。水島健人(間宮祥太朗)がどう立ち振る舞うかが、今回のカギとなる。

夏海の母が帰ってきた目的とは…

家事をこなしながら健人とLINEをする夏海。友人同士がする天気の話と、恋人同士がする朝の挨拶には雲泥の差がある。おはようとおやすみを言い合う権利があるって恋愛だなぁとつくづく思う。そう、二人は晴れてカップルとなった。

相変わらずのんびりしている父・亮(山口智充)と弟・海斗(大西利空)を尻目に夏海は一層気合を入れて働いていた。亮の「夏海は我が家のお母さん」発言は、娘に役割を押し付けていることに無自覚すぎてイラッとするけど、この発言には理由がある。なぜなら本物の母が帰ってくる展開への導入だから。

え、夏海の母って生きていたの? とびっくりした。7年も会っていないという話からは、出ていっただけなのか、離婚をしたのかはわからなかった。いずれにしても夏海や海斗にとって母親である事実は変わらない。二人としては会いたいのが本音だろう。

そしてすぐに母・茜(横山めぐみ)がKoholaに入店。展開の速さ、助かる!「どの面下げて……」みたいなやり取りに一切ならないあたり、本当に蒼井家の心根の優しさが感じられる。

夏海のしらすカレーは母親直伝の味だった、などほっこりするエピソードも飛び出し、一瞬いい感じのムードを見せたが、もちろんそれでは終わらない。わざわざ外部から人が来るということは、波乱を巻き起こす展開があるということ。

茜の目的は謝罪でもやり直しでもなく、「お金」だったのだ。娘の恋人にまでお金を要求する根性はさすがにたくましすぎだ。そこできっぱり「僕がそうすることは夏海さんは望まない」と断れた健人にも成長を感じる。お金での解決は夏海の地雷だとちゃんとわかっている。

夏海もレジ金を盗もうとする母の姿なんて見たくなかっただろう。そもそも糊口を凌ぐ暮らしをしている蒼井家に金の無心にくることに無理があるが、畳み掛けるようにお金の問題が降りかかることで夏海の不運はまた強固なものとなった。まるで呪いだ。

夏海に足りないのは、愛されている実感。家族のために自らを犠牲にして家の仕事を率先してしまうのも、必要だと思われたいからではないだろうか。必要と思われなければ、この場所には居続けられないという意識すら感じる。そして好きな場所に居続けるために、夏海はつらくても笑ってしまう。

そんな今の夏海に寄り添えるのは健人だけだった。泣きたいときは泣いていいという言葉に、一気に涙が溢れ出してしまう。

そのまま肩に手を回して自分の胸へと夏海を抱き寄せる健人。そっと頭に添わせた右手、そしてがっしり肩を抱く左手。特に親指の使い方に長けていると思った。小刻みに動かし、小さく「いい子いい子」をし続けているのだ……! ここ、TVerで再度チェックしてほしい。惚れるぞ。

守ありがとう!愛梨&修カップル誕生

山内守(白濱亜嵐)は佐々木修(萩原利久)の誤解(「順番が違う」事件)を解くためにわざわざ滝川愛梨(吉川愛)のもとにやってきた。「あんなに純粋に人のこと好きなったの初めてだから」を愛梨の口から聞くのはつらかったろう……。「修のことなんでも聞いて」って、好きな人のために応援団長をやると決めたのか。

愛梨のおかげで現実逃避している自分に気づいた守。こうなったら今は司法試験に向けて全力を注いでほしい。本当に一日中勉強に費やすぐらいでなければ難しい関門だからね。

同日、守はそのまま修に会い、愛梨のもとに行ったことを報告。守、戦国時代の飛脚だったら有能だったと思う。あらゆる方面に出向いてくれてありがとう! さらに恋愛の基本ルールまで修に指南してくれた。

「正直に自分の気持ちを伝えること」

守、ただのお調子者キャラじゃない。本当にいいヤツすぎる。どうか幸せになってほしい。

そしてその教えを即実行するのは修のいいところ。愛梨に「俺と付き合ってほしい」ってよく言えたね修! 第1話の傍若無人ぶりから思うと大成長だ。これは育てがいがありそう。手をつなぐなど、いちいち恋愛のステップを確認しあうのもなんだかいじらしくていい。

恋愛は二人でするものだから、これでいいのかと確認し合うのは実はとてもいいことなのかもしれない。双方の気持ちをしっかり確かめあえれば、間違いは起こらないから。

一方、小椋理沙(仁村紗和)と早川宗佑(水上恒司)の関係はといえば……理沙の息子・春樹(石塚陸翔)がとんでもない行動力を発揮し、父親・村田翔平(森崎ウィン)に会いに東京まで行くという展開を見せたことで黄色信号が点滅。

春樹には父親が必要なのではないかと思う理沙。だから宗佑にはもう一緒にいられないと伝えてしまう。子供のことを思っての選択だと思うが、子供にとって必要なのは血の繋がった父親である否かはもう少し検討してもよい気がする。それに理沙、あなたの気持ちは?

「本当にそれでいいのか?」「きっとそれが一番いいと思う」

理沙の断定の判断に対し、わかったと受け入れる宗佑。相手を尊重するところは宗佑のいいところだけど、本当にこれでよかったのだろうか。すぐ他人行儀に戻る二人の姿はせつなすぎる。宗佑、このまま春樹に完敗か?

(文:綿貫大介)