アクトインディは8月1日、「おでかけや旅行に行くために学校を休ませてもいいか」をテーマとした調査結果を発表した。調査は7月3日~27日、同社運営メディア「いこーよ総研」および「いこーよアプリ」の利用者307名を対象にインターネットで行われた。

旅行のために学校を休ませた経験者は56%

  • おでかけのために学校等を休ませることへの賛否

    おでかけのために学校等を休ませることへの賛否

おでかけや旅行に行くために幼稚園・保育園、学校を休ませたことがあるかと尋ねたところ、56%が「ある」と回答。また、実際の経験とは別にその賛否を問うと、「賛成」が33%、「どちらかというと賛成」が36%と、約7割の人が賛成派という結果に。

賛成派「家族の時間を優先」「平日のおでかけにメリット」

賛成の理由としては、「家族との思い出を作るのも大事だと思うから」(62%)、「平日の方が空いているため、休日より満喫できるから」(53%)、「保護者の仕事の都合で学校が休みの時に旅行やおでかけに行けないこともあると思うから」(48%)、「平日の方が料金が安いため、家計への負担が軽減されるから」(47%)といった声が多く、やはり、家族との時間を優先してもいいと考える人や、平日おでかけすることにメリットを感じている人が多いよう。

反対派「学校は休むべきではない」

一方、反対派からは、「子どもに学校は休んでいいものだと思ってほしくないから」という声が目立ったほか、「学校の勉強に遅れを取るのではないかと心配だから」という声も。また、「病気や忌引き以外は学校には行くべきだと思うから」という理由もあり、“とにかく学校は休むべきではない”という考えが根強いことがうかがえた。

「ラーケーションの日があったら利用したい」は9割

  • ラーケーションについて

    ラーケーションについて

次に、「ラーケーションの日(校外学習活動の日)」があったとしたら利用したいかどうかを尋ねたところ、63%が「ぜひ利用したい」と回答。「まあ利用したい」(26%)という人も合わせると9割近くにのぼり、そのニーズは非常に高いことが明らかに。加えて、おでかけや旅行に行くために休ませることについて反対と回答した人でも、ラーケーションを利用したいと回答した人が7割を超えていることから、とにかく学校は休むべきではないという考えの人であっても、ラーケーションのような制度ならば「利用したい」と考えている人が多くいることがわかった。

なお、「ラーケーションの日」とは、「休み方改革」プロジェクトの一環として2023年3月に全国で初めて愛知県で創設されたもので、公立学校(小・中学校、高校、特別支援学校)に通う子どもが学校を休み、保護者等とともに家庭や地域で探究の学びや体験・活動を自ら考え、企画実行できる制度のこと。年3日まで取得が可能で休んでも欠席扱いとはならない。