ベティスでは今季も全試合にスタメン出場していたルイス・フェリペ [写真]＝Icon Sport via Getty Images
サウジアラビアのアル・イテハドは7日、ベティスからイタリア代表DFルイス・フェリペが完全移籍にて加入することを発表した。
今夏のマーケットを騒がせたアル・イテハドが、移籍市場の最終日に最終ラインを強化した。クラブの発表によると、契約期間は2026年6月30日までの3年間。移籍金は明らかにされていないが、スペインメディア『マルカ』によると、固定の移籍金2200万ユーロ（約35億円）に変動額の300万ユーロ（約5億円）を合わせた総額2500万ユーロ（約39億円）の見込みだ。
L・フェリペは1997年3月22日生まれの現在26歳。ブラジル出身で、母国のイトゥアーノでトップチームデビューを飾ると、2016年夏にラツィオへ完全移籍した。欧州上陸の1年目はサレルニターナへのレンタル移籍を経験し、翌年よりラツィオに復帰。シーズン後半からセンターバックで定位置の座を確保すると、負傷に苦しめられた時期も少なくはなかったが、最終的には5シーズンで公式戦通算144試合のピッチに立った。昨年夏にラツィオとの契約が満了を迎え、フリートランスファーでベティスに加入。2022－23シーズンはラ・リーガで3度の退場処分を受けるなど出場停止の試合も多かったが、マヌエル・ペジェグリーニ監督からの信頼は変わらず、公式戦通算で30試合に出場した。既に開幕した今季のラ・リーガでも全4試合にフル出場している。
また、父親のルーツがイタリアにある関係で、代表チームはイタリア代表を選択。2022年6月のUEFAネーションズリーグで初招集を受け、既に1試合出場を記録している。
今回の移籍を受けて、L・フェリペは自身の公式Instagram（＠luizfeliperamos27）を更新。ベティスでの日々を振り返った動画とともに、“ベティコス”（ベティスのファン・サポーター）に対して感謝と別れの言葉を綴った。
「今日は、僕にとって非常に重要な意味を持ったベティスでの日々を振り返って、心からお礼を伝えたい。ベティスに来たその日から、僕は多くの人々から両手を広げて歓迎され、決して忘れることのできない愛情を注がれた。皆さんの変わることのないサポートとクラブへの情熱は、僕の心に忘れがたい足跡を残してくれた」
「わずか1シーズンしか緑と白のシャツを着ることができなかったにもかかわらず、僕はクラブとこの美しい街に深い愛着を感じている。僕を信頼し、ベティスを代表する機会を与えてくれたクラブのフロントに感謝したい。僕の道は新たな挑戦と冒険へと続くが、これが決定的な別れではないことを知ってほしい。将来のどこかの時点で、僕らの道は再び交わるかもしれないのだから。それまでの間、僕は皆さんと分かち合った思い出と愛情を持ち続けるだろう。僕のために、そしてベティスのために尽くしてくれて、本当にありがとう」
今夏の移籍マーケットで、アル・イテハドは元フランス代表FWカリム・ベンゼマ、同MFエンゴロ・カンテ、ブラジル代表MFファビーニョ、ポルトガル人FWジョタらを獲得。L・フェリペは今夏欧州から加入する5人目の新戦力としてチームに迎え入れられた。なお、チームは今季のサウジ・プロフェッショナルリーグ（SPL）第5節終了時点で4勝1敗と好スタートを切っており、現在は3位につけている。
By サッカーキング編集部
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