ディズニー＆ピクサー最新作『マイ・エレメント』が、2023年8月4日に公開される。これに先駆け、本記事では、ピクサー特有の“表情による表現”がパワーアップした本作における、“エレメント”だからこそのユニークな感情表現について紹介したい。
『マイ・エレメント』は、『トイ・ストーリー』の“おもちゃの世界”、『モンスターズ・インク』の“モンスターの世界”、『ファインディング・ニモ』の“海の中の世界”、『インサイド・ヘッド』の“頭の中の世界”、『リメンバー・ミー』の“死者の世界”など、ユニークでイマジネーションあふれる様々な“もしもの世界”を舞台に、数々の物語を生み出してきたディズニー＆ピクサーが贈る最新作。
“火”の女の子エンバーと、“水”の青年ウェイドの出会いが、“エレメントの世界”に起こす奇跡の化学反応を描く。
本作には、火・水・土・風をモチーフにしたエレメントたちが登場するが、ピーター・ソーン監督は彼らの感情表現について、これまでのピクサーキャラクターに通ずる“表情”によるユニークな感情表現に加え「彼らがもつ“自然な性質”を使って感情をシンプルに表現しました」と語る。感情の起伏によって火が大きくなる、水が泡になるなど、エレメントだからこそ描けた表現のユニークさを明かした。
『トイ・ストーリー』シリーズのウッディやバズ、『モンスターズ・インク』シリーズのサリーやマイク、『インサイド・ヘッド』のヨロコビやカナシミなど、これまでのピクサー作品に登場するキャラクターたちは表情豊かに描かれ、その魅力あふれる姿は世界中から愛されている。
しかし、本作ではそんな感情表現がさらにバージョンアップしており、ソーン監督はエレメントたちの感情を描写することについて「エンバーが怒る時、炎はとても大きくなります。悲しんでいる時のエンバーは、キャンドルの灯火のように小さくなります。彼女が誰かについて何かを感じている時、愛を感じている時、炎はどうなるのでしょう？人間ではできないことを炎だからこそ見せられるのです。ウェイドも、混乱している時には頭の中で泡がぐるぐる回ったりします。感情を水の形で表現するんですよ 」と、エレメントの性質を活かした表現について熱弁。
キャラクターの感情に合わせて火や水の性質を変化させるという表現方法は新しく、怒ると炎が大きくなるなどその見せ方は非常にシンプルで分かりやすい。エレメントをキャラクターにして物語を描くのは、チャレンジングなコンセプトであり、“人間”でないエレメントの感情に触れるという新感覚の体験も楽しめるが、実際に目で見たとおりに感情が分かりやすく表現されており、子どもでも直感的にキャラクターの気持ちを理解できるように制作されている。
4つのエレメントたちが楽しく共に暮らす街“エレメント・シティ”で偶然出会ったエンバーとウェイド。お互いを消せる特性をもち、触れ合うことすらできない“火”と“水”のふたりは少しずつ心を通わせ、ふたりの間に芽生えるいくつものロマンティックな瞬間の中で、ひとりでは気づけなかった新たな“自分の可能性”を見つけていく。
本作でエレメントたちが見せる楽しい表情にも注目して欲しい。
『マイ・エレメント』は、8月4日公開。
■監督：ピーター・ソーン（『アーロと少年』）
■プロデューサー：デニス・リーム（『カーズ2』、『スター・ウォーズ エピソード 3 ／シスの復讐』
■日本版声優：
川口春奈（エンバー）、玉森裕太（ウェイド）
■配給：ウォルト・ディズニー・ジャパン
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