ワニブックスは9月15日、『認知症になる48の悪い習慣 - ぼけずに楽しく長生きする方法 -』(1,650円/岩瀬利郎著)を発売した。本書は、「認知症を招く可能性が高い習慣」を挙げ、それぞれの対処法を紹介している。

  • 『認知症になる48の悪い習慣 - ぼけずに楽しく長生きする方法 -』(1,650円/岩瀬利郎著)

著書は、精神科医であり認知症サポート医、博士(医学)の岩瀬利郎氏。同氏によれば、一見関係なさそうな日常の習慣も、実は認知症リスクを高めている可能性があるという。その習慣を紹介するとともに、対処法を本書では届けている。

今回はその中から、認知症予防のために"やめた方がいい生活習慣"を1つ紹介しよう。みなさんもぜひ自身の生活を振り返ってみてほしい。

■笑わないのをやめる

心配性の人は認知症になりやすい

スウェーデンのヨーテボリ大学が、平均年齢46歳の女性800人を対象として38年間に渡って研究を行ったところ、心配性の人は認知症になりやすいという結果が出ました。

研究対象者は開始時に「心配性」「外向性」「内向性」の度合いを測定する検査を受けたのですが、開始時の検査で心配性の度合いが高かった人は、低かった人に比べて認知症の発症率が2倍高いことがわかったのです。

我が国でも、福島県立医大を中心としたチームによる2007~2008年の秋田県における調査で、笑いの頻度がほとんどない人は、ほぼ毎日笑う人に比べて、認知機能低下症状が出現するリスクが3・61倍高いというデータが出ています。

  • 笑いがもたらすよい影響

また、無口で頑固な人も、認知症になりやすいことがわかっています。無口で頑固な性格は社会的孤立を招きやすく、認知症の発症リスクを高めてしまっているのかもしれません。

性格を変えるのはむずかしいもの。そこでぜひ心がけていただきたいのが「よく笑うこと」です。よく笑うと、脳の血流がよくなり脳が活性化するだけでなく、心身をリラックスさせるα波が出て血圧や血糖値が下がったりします。

お笑い番組を見たり、落語を聞いたりして、声を出して「アハハ」と笑う時間をつくるようにしてみてください。


書籍『認知症になる48の悪い習慣 - ぼけずに楽しく長生きする方法 -』(1,650円/岩瀬利郎著)

  • 『認知症になる48の悪い習慣 - ぼけずに楽しく長生きする方法 -』(1,650円/岩瀬利郎著)

そのほかにも本書では認知症予防のためにやめた方がいい生活習慣を紹介している。気になる方はぜひ、手に取ってみてはいかがだろうか。