ビジネスパーソンが“今読むべき本”を厳選し、要約してそのエッセンスを伝える「flier(フライヤー)」。最新のトレンドを学んだり、読みたい本を見つけたりするためのツールとして、累計108万人のユーザーに活用されています。

この記事では、flierを利用する意識の高いビジネスパーソンの中でも特に、20代~30代のユーザーが今、リアルに読んでいる本とその傾向を紹介します。同世代のビジネスパーソンは今、どんな本を読んでいるのでしょうか? なぜその本が選ばれたのでしょうか? 気になった本があれば、ぜひチェックしてみてくださいね!

朝活ビギナーにおすすめ! 週末だけの「ちょこっと朝活」

8月、堂々のランキング1位は『週末朝活』(池田千恵、三笠書房)です。「早起きして、朝の時間を有意義に使いたい」とは思っても、「朝はバタバタでそれどころではない」というのが忙しいビジネスパーソンの日常。「平日はムリでも、週末だけ朝活してみない?」と嬉しい提案してくれるのが本書です。

週末の朝は予定が入りにくく、自分のために過ごせる格好のひととき。忙しない平日と違い、ゆったりできるのが週末のいいところです。「あれもこれも」と欲張らず、心と体のメンテナンスに充てたいですね。

本書がおすすめするのは、「頭のモヤモヤ整理」です。ノートや手帳に「連絡したい人」「今後進めたいプロジェクト」「将来やりたいこと」「提出する書類」「読みたい本や資料」をすべて書き出します。あとはこのリストを1週間眺めて、完了したらチェックするだけ。書き出すことで頭の中がクリアになり、自分の本当にやりたいことも明確になって、充実した毎日が送ることができるでしょう、

本書では、週末の朝が待ち遠しくなるような59のアイデアを掲載。本書を活用して、「週末朝活」を始めてみませんか?

くまモンの生みの親が教える「センスの磨き方」

2位は『センスは知識からはじまる』(水野学、朝日新聞出版)。「くまモン」をプロデュースしたクリエイティブディレクター・水野学氏の名著がランクイン。

「センス」は天性のものだと思っていませんか? 水野氏はセンスを「知識の集積」だと言い切ります。センスを磨くためには「普通」を知る必要があり、普通を知るためには「知識をつけること」が不可欠とのこと。そして、知識を増やしてセンスを磨くために、次の3つのステップ方法を紹介しています。

【1】王道を知ること:王道のものは最適化のプロセスを経て今に存在しているため、それを知ることで最適化の指標が見える。

【2】流行しているものを知ること:王道と流行の両方を知っておくと、知識の幅が一気に広がる。

【3】共通項やルールを見つけること:王道と流行の知識を集めたら、その知識を分析・解釈する。共通項やルールを見つけることで、自分なりの知識に磨き上げることができる。

本書では、各ステップの具体的なやり方も説明しています。気になる方は本書をチェックしてみてくださいね!

「アホ」と戦うのは時間のムダ、じゃあどうする?

3位にランクインしたのは『頭に来てもアホとは戦うな! 賢者の反撃編』(田村耕太郎、朝日新聞出版)。2014年に刊行されたベストセラー『頭に来てもアホとは戦うな!』の続編です。

本書で指す「アホ」とは、「組織や個人の成果や成長に興味がなく、“気に入らない”といった理由で他者の足を引っ張る人物」。おそらく、あなたの周りにも1人や2人いるのではないでしょうか?

そんなアホに付き合うのは時間のムダ。アホに絡まれたら真正面から戦うのではなく、スルーするのが賢い対処法です。それでも中には「こっちがスルーしてもしつこく絡んで来る」というケースもあるでしょう。その場合は「戦略的ちょいギレ」をしてみましょう。心の中では平静を保ちつつ、ほんのちょっとキレてみる。「相手や全体のため」という大義名分のもと、ここぞというタイミングでちょっとだけキレるのです。

普段は穏やかな人がキレると相手はビビるもの。「ちょいギレ」を効果的に使うことで、相手から都合よくコントロールされる回数はグンと減るでしょう。

本書ではこのほかにも「アホ」への賢い逆襲方法をたっぷり掲載。毎日を心穏やかに過ごしたい人必読の一冊です。

話題の書から、ビジネスと人生のヒントを得よう

今月は「毎日をポジティブに過ごしたい」「自分自身を変えたい」という、向上心あふれるマイナビ世代の姿が見えたランキングでした。

本の要約サービスflierには、他にも、ビジネススキルを磨きたいときや自分とじっくり向き合いたいときに役立つ書籍が多くそろっています。8月のランキングでは、『チームを動かす すごい仕組み』(山下真司、PHP研究所)、『ネガティブ思考こそ最高のスキル』(オリバー・バークマン、下隆全(訳)、河出書房新社)、『神時間力』(星渉、飛鳥新社)、『できる人は必ず知っている 一流の自分の魅せ方』(安田正、三笠書房)、などがベスト10にランクインしました。

来月はどのような本が注目を集めるのか、楽しみにしていただければ幸いです。