日本気象協会は1月19日、全国・都道府県別の2023年春における花粉(スギ・ヒノキ、北海道はシラカバ)の飛散予測(第3報)について発表した。

  • スギ花粉 飛びはじめ予想

まず、スギ花粉の飛散開始は2022年12月下旬より寒暖を繰り返しているものの、時期が早まったり遅れるほどの影響はないとされる。九州から東北にかけて例年並みとなる事が予想され、2月上旬から九州や四国、中国、関東の一部で花粉シーズンがスタートする見込みとのこと。

ただし、まだ飛散開始には至っていなくても、気温が上がると花粉が飛散する可能性は十分にあるため、今後も寒暖差に注意しながら、花粉症の方は対策を万全にする必要がある。

スギ花粉飛散のピークは、福岡で2月下旬〜3月上旬、高松や広島、大阪、名古屋では3月上旬〜中旬、金沢、東京、仙台では3月上旬〜下旬と予想される。今年は大量飛散が見込まれるところが多いため、ピークの時期も長くなる可能性があるとのこと。

  • 2023年 スギ・ヒノキ花粉のピーク予想(大阪・広島・高松・福岡)

  • 2023年 スギ・ヒノキ花粉のピーク予想(仙台・東京・名古屋・金沢)

スギ花粉のピークが終わる頃にはヒノキ花粉が飛び始め、その後ヒノキ花粉のピークが始まるという。福岡や広島では3月下旬〜4月上旬、高松では3月下旬〜4月中旬、大阪と名古屋では、4月上旬〜中旬、東京では4月上旬〜下旬にかけてピークを迎える見込み。

金沢と仙台は、4月を中心にヒノキ花粉が飛散するものの飛散量は他の地点と比べると少ないため、はっきりとしたピークはない見込みとのこと。

花粉の飛散傾向は、九州では例年並み、四国と中国、近畿、北陸ではやや多くなる予想。東海と東北では多く、関東甲信では非常に多く飛び、北海道は例年よりやや少ない見込みとのこと。

  • 花粉が飛ぶ量は? 2023年(例年比)

前シーズンとの比較では、九州から東北にかけては増え、特に四国、近畿、東海、関東甲信では非常に多く飛ぶ見込み。前シーズンは症状が弱かった人も、万全な花粉症対策が必要になるとのこと。

  • 花粉が飛ぶ量は? 2023年(前シーズン比)