ドイツでは苦しい3年半を過ごした遠藤 [写真]=Getty Images
FC東京は7日、ウニオン・ベルリンからMF遠藤渓太が期限付き移籍加入することを発表した。期限付き移籍期間は2024年12月31日までと伝えられている。
遠藤は1997年11月22日生まれの現在26歳。小学2年生で横浜F・マリノスのスクールへ加入し、中学生に上がるとジュニアユースに入団。ユース昇格後は第39回日本クラブユースサッカー選手権大会で得点王と最優秀選手賞(MVP)に輝いた。2016年よりトップチームに昇格。当時のエリク・モンバエルツ監督に抜擢され、ルーキーイヤーから明治安田生命J1リーグ23試合出場と多くの出場機会を確保し、翌2017シーズンには初ゴールを挙げた。アンジェ・ポステコグルー監督が就任した2018シーズンには背番号を「11」に変更し、明治安田生命J1リーグ27試合の出場で2ゴールを記録。JリーグYBCルヴァンカップでは横浜FMの決勝進出に貢献し、個人としてはニューヒーロー賞にも輝いた。2019シーズンには明治安田生命J1リーグ33試合の出場で7ゴールをマーク。途中出場も少なくない中で“ジョーカー”として結果を残し続け、横浜FMの15シーズンぶり4度目の優勝に貢献した。同シーズン終了後に開催されたEAFF E-1サッカー選手権2019決勝大会では日本代表デビューも飾った。
2020シーズンも開幕から主力の一角として活躍し、明治安田生命J1リーグ6試合の出場で2ゴールを挙げ、シーズン途中の2020年7月にウニオン・ベルリンへ期限付き移籍。加入後初スタメンとなった同シーズンのブンデスリーガ第7節ビーレフェルト戦では先制ゴールを決めたものの、前半のうちに負傷で途中交代を強いられた。復帰後は途中出場がメインとなり、同シーズンはブンデスリーガ16試合の出場で1ゴールという成績に。完全移籍へ移行して迎えた翌シーズンはわずか4試合の出場に留まり、2022年夏にはブラウンシュヴァイクへの期限付き移籍が決定した。2022-23シーズンは主戦場としている両サイドのウイングだけでなく、中央のポジションでもプレーし、公式戦20試合に出場。2023年夏には期限付き移籍期間の延長が決まっていた。2023-24シーズンはここまで公式戦わずか7試合の出場。先発出場は2試合のみとなっており、出場機会が限定的なものとなっていた。
期限付き移籍に際し、遠藤はFC東京を通してコメントを発表。2024シーズンに向けて、次のように意気込みを綴った。
「FC東京に加入することになりました遠藤渓太です。ここ数シーズン、思うような結果を出せていない自分に期待をして価値を見出してくれたFC東京の方々に、プレーで恩返しができるよう自分のすべてを注ぐ覚悟です。味の素スタジアムでお会いできることを楽しみにトレーニングに励みたいと思います」
今オフ、FC東京はアルビレックス新潟からMF高宇洋、北海道コンサドーレ札幌からFW小柏剛、鹿島アントラーズからMF荒木遼太郎など数多くの実力者の加入を発表している。横浜FMでリーグ優勝の経験を持つ遠藤も迎え入れることが決まり、来る2024シーズンに向けて盤石な体制を整えている。
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By サッカーキング編集部
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