アスレティック・ビルバオでの9年目のシーズンへ [写真]=Getty Images
アスレティック・ビルバオとの契約を延長したFWラウール・ガルシアが、胸中を明かした。13日、スペイン紙『マルカ』が伝えている。
1986年7月11日生まれのR・ガルシアは現在37歳。オサスナの下部組織出身で、トップチームデビュー当初は“パンプローナのジダン”の異名を取り、アトレティコ・マドリード在籍時代に師事したディエゴ・シメオネ監督の下では献身性を会得した。2015年夏からはアスレティック・ビルバオへと活躍の場を移すと、最前線での出場機会が増加。2019-20シーズンにはキャリアハイとなるラ・リーガ15得点を記録し、負傷離脱が続いていたFWアリツ・アドゥリス(同年5月に引退)の代わりを担った。
2023年6月30日に満了を迎えるアスレティック・ビルバオとの契約を1年間延長したR・ガルシア。契約延長締結が満了日の直前となったが、同選手は「とてもシンプルなこと。最初から延長するつもりでいたからね。唯一の不安は、クラブがそれを望んでくれるかどうかだった」と告白。続けて「シーズンが終わり、代理人に『続けたい』という意思を伝えて、それ以上は話すこともなかった。アスレティックという選択肢が与えられれば、それを選ぶだけだ。ギリギリのサインになったのは、家族とのバカンスを過ごしていたからで、他クラブと交渉していたわけではない。僕には、ビジネスよりも優先順位が高いものがあるんだ」と胸中を明かした。
プロキャリア全てをラ・リーガで生きるR・ガルシアは、同リーグ通算589試合に出場している。歴代最多出場記録で3位に名を連ねる同選手の上をいくのは、通算622試合出場で並んでいるアンドニ・スビサレッタ氏とホアキン・サンチェス氏のみ。すでに両者とも現役を退いているため、新シーズンに34試合以上出場すれば“単独トップ”に躍り出ることになるR・ガルシアは「他オファーに耳を傾けようと思ったことはない。ここに残りたかったんだ。もしそれが叶わなかったら、他クラブに行くよりも引退を決断していただろうね」としつつ、「仮に33試合と5試合を天秤にかけたとしても、それを得るために他クラブを探すことはしなかった。確かにそこにあるのは挑戦だけど、僕はそういうことで動かない人間。これは友人とする会話だよ。あと15試合、20試合プレーしても、僕のキャリアは変わらない」と“個人記録”には拘らない姿勢を示している。
アスレティック・ビルバオで充実した日々を過ごしているR・ガルシア。まもなく始まる9年目の冒険は、どのような“記憶”に残るものとなるのだろうか。
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By サッカーキング編集部
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