FOLLOW US

PSG退団のセルヒオ・ラモス、“はじまりのクラブ”復帰を熱望も…セビージャに獲得の意思はなし

2023.06.30

2シーズンを過ごしたPSGからの退団が決まっているセルヒオ・ラモス [写真]=Getty Images

 2022-23シーズン限りでのパリ・サンジェルマン(PSG)退団が決まっている元スペイン代表DFセルヒオ・ラモスが古巣のセビージャ復帰を希望しているものの、実現は難しそうだ。スペインメディア『Relevo』が30日に報じている。

 現在37歳のS・ラモスはスペイン南部のアンダルシア州セビージャ出身。地元クラブであるセビージャのカンテラ(育成組織)で育ち、2003-04シーズンのラ・リーガ第22節デポルティーボ戦でトップチームデビューを飾った。翌シーズンからセビージャの主力として活躍し、スペイン屈指の右サイドバックとして名を馳せると、2005年夏にはレアル・マドリードへ完全移籍。移籍金2700万ユーロ(現在のレートで約42億円)という金額は、スペイン国籍の10代の選手に支払われた金額として史上最高額だった。

 レアル・マドリードではフェルナンド・イエロ氏の背番号「4」を託されるなど期待を寄せられ、加入初年度から主力として活躍。欧州屈指のセンターバックに成長を遂げ、在籍した16シーズンで公式戦通算671試合に出場。DFながら101ゴール40アシストを記録し、5度のラ・リーガ制覇や現行方式では史上初の3連覇を含む4度のチャンピオンズリーグ(CL)優勝など、合計22ものタイトルを獲得。スペイン代表としてもEURO2008、FIFAワールドカップ南アフリカ2010、EURO2012と主要国際大会の3連覇に貢献した。PSGでは初年度こそケガに苦しめられたが、2022-23シーズンは公式戦45試合のピッチに立って4ゴールを記録。2年の時を経てPSGに別れを告げた。

 新シーズンに向けて去就が注目される中、スペインのラジオ局『カデナ・セール』によって、S・ラモスが“はじまりのクラブ”への帰還を望んでいると報じられた。S・ラモスと家族はスペインへ戻ることを希望しており、特に選手自身はセビージャで現役を終えることを考えているという。セビージャ市街地から数キロほど離れた場所にはボジュジョス・デ・ラ・ミタシオンという街があり、そこではS・ラモスが情熱を捧げる馬の飼育に時間を割くこともできる。暮らしていく上で理想的な環境だと伝えられた。

 一方、レアル・マドリードへと移籍した2005年夏にはクラブとの関係が悪化。ファン・サポーターとの衝突もあり、レアル・マドリード在籍時にセビージャの本拠地『ラモン・サンチェス・ピスファン』のピッチに立つと大ブーイングを浴びせられていた。

 “セビジスタ”(セビージャのファン・サポーター)の中でも意見が大きく分かれそうな今回の報道だが、S・ラモスがセビージャに戻ってくる可能性は限りなく低そうだ。『Relevo』によると、選手の意志に反して、セビージャの補強候補リストにS・ラモスの名前はなく、獲得を検討したこともないという。昨年夏にフランス代表DFジュール・クンデ(現:バルセロナ)とブラジル人DFジエゴ・カルロス(現:アストン・ヴィラ)を失ったことで最終ラインに大きな穴が開いていたが、ホセ・ルイス・メンディリバル監督の下で徐々に最終ラインが安定。今夏にはフランス人DFロイク・バデの買取オプション行使を発表しており、冬のマーケットで加入したアルゼンチン人DFフェデリコ・ガットーニもチームに合流予定となっていることから、現時点ではセンターバックの獲得は検討していないようだ。

 現在、S・ラモスにはサウジアラビア方面からの関心が報じられているものの、『Relevo』によると理想的な移籍先だとは考えていないという。一方で、現役を続行することは明らかとのこと。果たして、37歳を迎えたスペインを代表するDFは、新シーズンにどのクラブのユニフォームを身に纏っているだろうか。

By サッカーキング編集部

サッカー総合情報サイト

世界のサッカー情報を配信する国内最高峰のサッカー総合メディア。日本代表をはじめ、Jリーグ、プレミアリーグ、海外日本人選手、高校サッカーなどの国内外の最新ニュース、コラム、選手インタビュー、試合結果速報、ゲーム、ショッピングといったサッカーにまつわるあらゆる情報を提供しています。「X」「Instagram」「YouTube」「TikTok」など、各種SNSサービスも充実したコンテンツを発信中。

SHARE

SOCCERKING VIDEO