大井川鐵道は、「SL・ELかわね路号」と家山~千頭間専用連絡バスのセット販売を行い、井川線・寸又峡温泉方面へストレスの少ない移動手段を提供するとともに、販売と同時に運転開始する新金谷駅9時30分発のSL列車を「南アルプス号」と命名すると発表した。

  • 大井川鐵道のSL列車イメージ

同社の大井川本線は、2022年の台風で被災して以降、全線での平常運転がかなわず、一部区間でバス代行運転を行ってきた。10月1日、不通区間の一部である家山~川根温泉笹間渡が開通したが、川根温泉笹間渡~千頭間は依然として不通のままとなっているため、鉄道事業者とバス事業者を兼ねる同社グループは、静岡県でも紅葉の名所として知られる井川線・寸又峡温泉方面へ、なるべくストレスの少ない移動手段を構築。「SL・ELかわね路号」と家山~千頭間専用連絡バスのセット予約販売を開始することとなった。

販売と同時に運転開始する新金谷駅9時30分・家山駅9時58分着のSL列車は、家山~千頭間専用連絡バスを使うことで井川線などへのアクセスが向上することから、地域名をもとに「南アルプス号」と命名。静岡県中山間地の知名度向上に資したいとしている。

  • 絶景の奥大井湖上駅イメージ

新金谷駅から千頭方面のSL・EL列車は、「SL南アルプス1号」を新金谷駅9時30分発・家山駅9時58分着で運転し、家山駅10時10分発・千頭駅10時50分着の専用連絡バスと接続。「SLかわね路1号」を新金谷駅11時52分発・家山駅12時20分着で運転し、家山駅13時0分発・千頭駅13時40分着の専用連絡バスと接続する。

千頭駅から新金谷方面は、千頭駅12時0分発・家山駅12時40分着の専用連絡バスが家山駅12時52分発・新金谷駅13時19分着の「ELかわね路2号」に接続。千頭駅14時30分発・家山駅15時25分着の専用連絡バスが家山駅15時32分発・新金谷駅16時0分着の「SLかわね路4号」に接続する。

  • 寸又峡・夢のつり橋イメージ

コースごとにSL・EL列車予約と家山~千頭間専用連絡バスのセットで販売。予約制とされ、大井川鐵道公式サイト内の専用ページに予約フォームを用意し、設定日前日の12時まで受け付ける。新金谷~家山間でSL列車を利用した場合の販売額は2,750円(小人・座席の必要な未就学児1,380円)、EL列車を利用した場合の販売額は2,250円(小人・座席の必要な未就学児1,180円)。設定日は10月2・6・7・8・9・13・14・15・16・20・21・22・23日、11月3・4・5・6・10・11・12・13・17・18・19・20・23・24・25・26・27日、12月2・3日(合計32日)とのこと。