JR貨物が2023年3月18日に実施するダイヤ改正について発表。安全性と輸送品質の向上を図るべく、輸送機材の設備投資を行い、機関車・コンテナ・荷役機械を新製することも発表した。機関車はEF210形とDD200形を計18両新製するとしている。

  • 東海道本線を走る電気機関車EF210形。JR貨物は15両を新製すると発表

EF210形は1996(平成8)年に試作機が登場した後、改良を加えつつ製造が続けられ、直流電化区間の主力として活躍している高速・重牽引用の電気機関車。東海道・山陽本線や首都圏各線区などで貨物列車を牽引する。現在製作されている300番代は、補助機関車(勾配後押機関車)の機能を有し、車体側面に配した黄色の帯が特徴。愛称「ECO-POWER 桃太郎」にちなみ、「桃太郎」キャラクターのラッピングを施している。JR貨物はEF210形を15両新製すると発表した。

DD200形は非電化区間の貨物列車牽引と、貨物駅構内の入換作業の双方に使用しているディーゼル機関車DE10形・DE11形の置換え用として開発された電気式ディーゼル機関車。2017年に試作機が登場し、その後も新製が進み、JR九州や水島臨海鉄道、京葉臨海鉄道向けに新製された車両もある。JR貨物によれば、DD200形を3両新製するとのこと。

  • 電気式ディーゼル機関車DD200形。3両を新製する

その他、コンテナを4,000個、荷役機械を50台新製すると発表。コンテナの内訳は20D形(両側開きタイプ)1,600個、20G形(妻側開きタイプ)2,000個、V19C形(両側開き通風タイプ)400個、荷役機械の内訳は12フィート用のフォークリフト43台、20フィート用のフォークリフト2台、31フィート・40フィート用のトップリフター5台とされている。