JR東日本、日本電気、国際航業、サーベイリサーチセンターは1日、駅構内の混雑緩和に向けた取組みとして、さいたまスーパーアリーナ周辺エリアから最寄り駅のさいたま新都心駅・北与野駅と街へ通行する人をカメラ映像、Wi-Fiアクセスポイント、計測員による目視の3つの方法で人数計測し、混雑を可視化する実証実験を実施すると発表した。

  • 計測が実施される場所

この実証実験は、JR東日本の駅と周辺エリアの混雑を可視化し、利用者に混雑情報などを提供することで、自発的な行動変容により混雑緩和を促すことをめざしている。実証実験での計測を生かし、今後の駅周辺の混雑緩和に向けた検討も行われる。

さいたま新都心駅・北与野駅周辺にて、「カメラ映像を解析した人流量の推定」と「Wi-Fiアクセスポイントにて検知した端末による人数計測」を実施し、そのデータをクラウドサーバにアップロードして、混雑可視化ウェブページ(一般非公開)に反映させるしくみとなっている。「計測員による目視での人数計測」の結果は、混雑可視化ウェブページとの連携を行わない。

実施期間は12月14・15日の7~20時頃。12月9~11日の10~20時頃に機器動作確認を実施する。なお、今回の実証実験は、JR東日本単独では解決の難しい社会課題や次代の公共交通について、交通事業者と各種の国内外企業、大学・研究機関などがつながりを創出し、オープンイノベーションによりモビリティ変革を実現する場として、2017年9月5日設立された「モビリティ変革コンソーシアム」の取組みのひとつとされている。