BIGLOBEは「性的暴力に関する意識調査」を実施した。同調査は、全国の20代から50代の男女1,000人を対象にアンケート形式で実施。調査日は2023年6月1日~6月2日、インターネット調査にて行われた。

全国の20代から50代の男女1,000人に「性犯罪の要件見直しや刑法の改正に関して」という質問で賛成/反対を尋ねたところ、男女別では女性の方が「賛成」と回答した人の割合が高く57.4%、年代別では50歳が一番高く63.6%となった。一方で「わからない」と回答した人の割合は、全ての性年代別において30%以上となった。

「性的暴力への対応について」質問したところ、「厳しく対応するべきだ」と回答した人の割合は「厳しく対応するべきではない」を大きく上回った。

「厳しく対応するべきだ」と回答した人の割合は女性の方がやや高く87.0%、年代別では50代が一番高く93.2%となった。

全国の20代から50代の男女1,000人に「性的同意を含む、性教育がどの年代から行われるのが良いと思うか」と質問したところ、「10歳~12歳」と回答した人の割合が一番高く37.6%と約4割となった。

「性行為をする際、同意を取っているか」と質問したところ、「同意は必ず取る」と回答した人の割合はどの世代でも半数程度にとどまった。

「性的同意に対する意識教育・啓発はできているか」を学校/家庭/学校・家庭以外でそれぞれ質問したところ、「できていると思う」と回答した人の割合が一番高かった学校でも18.8%しかなく、総合的にみても15.0%と低い割合となった。

全国の20代から50代の男女1,000人に「性的暴力や性的ハラスメントを受けた時、声をあげられると思うか」と質問したところ、「思う」と「思わない」の回答はほぼ同じ割合となったが、男女別に見ると女性は「思わない」と回答した人の割合が57.8%と男性の44.6%と比較して10%以上も多い結果となった。

「性的暴力や性的ハラスメントを受けた時、声をあげられると思うか」の質問に「思わない」と回答した512人にその理由を複数回答で質問したところ、一番多かった回答は、「人に知られたくないから」で50.8%、次いで「仕事や周囲への影響を考えて」で42.4%と続いた。

男女別でみると、「人に知られたくないから」は女性の回答が58.5%と男性の40.8%と比較して高い結果となった。年代別では、30代に限っては「仕事や周囲への影響を考えて」と回答した人の割合が一番高く、51.6%となった。

「自身が性的暴力や性的ハラスメントを受けた場合、話や相談をしやすいか」を5つの選択肢の中から質問したところ、話(相談)しやすいと回答した人の割合が一番高かったのは「専門の相談窓口」で52.7%となった。反対に話(相談)しづらいと回答した人の割合が一番高かったのは、「周囲の関係者」で70.4%となった。