スペイン代表がホームで“ライバル”撃破 [写真]＝Getty Images
EURO2024予選・グループA第7節が12日に行われ、スペイン代表とスコットランド代表が対戦した。
ここまで4試合を消化して3勝1敗という成績を残し、現在グループAの2位につけているスペイン代表と、消化した5試合全勝を記録して首位を走っているスコットランド代表が激突する。スコットランド代表は次節に試合が割り当てられていない。そのため、スペイン代表としてはここで“ライバル”を打ち負かすことができれば、次節にも首位浮上の可能性が出てくる。一方のスコットランド代表も、この試合を勝利すれば他会場の結果にかかわらず2位以上が確定し、2大会連続の本大会出場が決まる。両チームにとって非常に重要な大一番だ。
スペイン代表はキャプテンマークを巻くアルバロ・モラタを筆頭に、ロドリやガビといった主力が揃ってスターティングメンバー入り。両ウイングのポジションにはラ・リーガで好調を維持するフェラン・トーレスとミケル・オヤルサバルが入った。一方、スコットランド代表はアンドリュー・ロバートソン、スコット・マクトミネイ、ジョン・マッギンらが先発に名を連ねている。
セビージャに位置する『エスタディオ・ラ・カルトゥーハ』にてキックオフを迎えた一戦は、立ち上がりからホームチームが勢いを持って前に出る。2分、最終ラインからボールを持ち運んだアイメリク・ラポルテが送った斜めのパスを起点に最前線へボールが渡ると、モラタは背後のスペースへスルーパス。抜け出したF・トーレスが持ち出した末に左足で狙ったが、シュートはわずかに枠を外れた。
その後もスペイン代表がより多くのシュートシーンを作っていくと、34分には右サイド内側のスペースに出て背後からのスルーパスに反応したガビがマイナスへ折り返し、ニアサイドに飛び込んできたオヤルサバルが右足でフィニッシュ。ここはアーロン・ヒッキーにブロックされたが、こぼれ球に反応したミケル・メリーノが左足一閃。ややアウト回転のかかったシュートは左ポストに嫌われた。
前半はスペイン代表がほとんどの時間帯で主導権を握りながらも、スコットランド代表の固い守備を攻略するには至らず、スコアレスでハーフタイムに突入した。後半に入るとスペイン代表はアレハンドロ・バルデとオヤルサバルを下げてフラン・ガルシアとブライアン・サラゴサをピッチへ送り出す。49分にはそのサラゴサが左サイドからカットインして右足を振ったが、シュートはクロスバーの上へと外れた。
ここまでスペイン代表の攻撃を耐える時間が続いていたスコットランド代表は、58分に敵陣左サイドでダニエル・カルバハルからボールを奪い返し、ドリブルを仕掛けたライアン・クリスティーが倒される。左サイド深い位置でフリーキックを獲得した。キッカーを務めたマクトミネイは角度がない位置から右足で直接狙うと、この一撃がゴールネットを揺らす。スコットランド代表が先手を取ったかに思えたが、オンフィールドレビュー（OFR）にてジャック・ヘンドリーのGKウナイ・シモンに対するファウルが確認され、ゴールは取り消しとなった。
判定に救われる形となったスペイン代表は、67分にカルバハルとメリーノに代えてヘスス・ナバスとオイアン・サンセトを投入。すると73分、J・ナバスが大仕事をやってのけた。右サイド開いた位置でF・トーレスからのパスを受けると、右足でやや低めのクロスボールを供給。これがモラタの頭にピタリと合い、ヘディングシュートを沈めた。ベテランとキャプテンの好連携でスコットランド代表の守備陣を崩し切り、スペイン代表が先手を取っている。
1点ビハインドとなったスコットランド代表は前に出るシーンを増やしたものの、86分にはホームチームが試合を決定付ける。敵陣右サイドでボールを持ったJ・ナバスからのスルーパスは味方に合わなかったが、回収したヒッキーが自陣で足を滑らせるアクシデントが発生。モラタに代わって直前よりピッチに立っていたホセルがこのプレーを見逃さず、ボールを奪ってペナルティエリア右からマイナスに折り返すと、走り込んできたサンセトが押し込んだ。この日が“ラ・ロハ”でのデビュー戦だったサンセトが早速結果を残し、スペイン代表がトドメの2点目を記録した。
試合はこのままタイムアップ。スペイン代表が今年3月に行われた第2節の“リベンジ”を達成し、スコットランド代表との勝ち点差を「3」まで縮めた。
次節は15日に行われ、スペイン代表は敵地でノルウェー代表と対戦する。一方、スコットランド代表は第8節に試合が割り当てられておらず、17日にフランス代表との国際親善試合に臨む予定だ。
【スコア】
スペイン代表 2－0 スコットランド代表
By サッカーキング編集部
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