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マンUが声明を発表…オーナーのグレイザー家がクラブ売却検討を表明

2022.11.23

マンUのオーナーを務めるグレイザー家(写真は2015年2月のもの) [写真]=Getty Images

 マンチェスター・Uのオーナーを務めるグレイザー・ファミリーがクラブの売却を含め、成長を促進するための戦略的選択肢を検討していることを表明した。22日、イギリスメディア『BBC』が伝えている。

 グレイザー家は2005年、7億9000万ポンド(約1330億円)もの金額でマンチェスター・Uの株式を取得。しかし、買収の際には、LBO(レバレッジド・バイアウト)というクラブを担保にしての借り入れによる資金調達を実施したため、クラブは多額の負債を抱えることになった。

 この自らの懐を痛めることなくクラブを手に入れ、ビジネス面での成功に注力するオーナー一家は、クラブから“搾取”を続ける存在だとして地元ファンから忌み嫌われている。2012年には保有する株式の10パーセントを売却し、その後も数年間でさらに株式を売却していることが報じられている。

 そんななか、マンチェスター・Uはクラブを大々的に批判したポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウドと双方合意のもとで契約解除したと発表した同日に、取締役会がクラブの戦略的選択肢を検討するプロセスを開始したことも発表した。

 クラブの声明によると、取締役会は「クラブへの新規投資、売却、または会社が関与するそのほかの取引を含む、あらゆる戦略的選択肢を検討する」という。なお、このプロセスには「スタジアムやインフラの再開発、世界規模でのクラブの商業運営の拡大など、クラブを強化する構想への評価が含まれる」とし、「それぞれクラブの男子、女子、アカデミーチームの長期的成功を強化し、ファンやその他の利害関係者に利益をもたらすために検討する」とクラブの将来の成長を促進させることを目的としていることを明かしている。

 この声明に際し、共同会長とディレクターを務めるアヴラム・グレーザー氏とジョエル・グレイザー氏はクラブ公式サイトで以下のようにコメントを発表している。

「マンチェスター・Uの強さは11億人のファンとフォロワーからなるグローバルコミュニティの情熱と、彼らの忠誠心にかかっている。クラブの成功の歴史をさらに発展させようとしているなか、取締役会は戦略的選択肢を徹底的に評価することを許可した。私たちはファンに最高のサービスを提供し、マンチェスター・Uが現在および将来的に得られる大きな成長の機会を最大限に活用できるようにあらゆる選択肢を検討する。このプロセスを通じて、ファン、株主およびさまざまな利害関係者の最善の利益のために全力を尽くしていきます」

By サッカーキング編集部

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