ナポリが今季2度目の監督交代…マッツァーリ氏を約3カ月で解任、後任はスロバキア代表指揮官

　ナポリは19日、フランチェスコ・カルツォーナ氏が新監督に就任したことを発表した。

　チームを久々のセリエA制覇に導いたルチアーノ・スパレッティ監督（現：イタリア代表）が退任し、リュディ・ガルシア氏の下でスタートを切った今シーズンのナポリ。しかし序盤から不安定な戦いが続くと、クラブは昨年11月にガルシア氏の解任を発表。2009年から4シーズンに渡ってナポリを率い、コッパ・イタリアのタイトルをもたらしたワルテル・マッツァーリ氏が約10年ぶりの指揮官復帰を果たした。

　ところが、マッツァーリ体制でも成績は上向かず、セリエAではここまで24試合を消化し10勝6分8敗・勝ち点「36」で現在9位に低迷。首位を快走するインテルの背中は遥か遠く、チャンピオンズリーグ（CL）出場圏内の4位につけるアタランタとも「9」ポイントの差が開いている。こうした中、クラブはチャンピオンズリーグ（CL）ラウンド16ファーストレグのバルセロナ戦を2日前に控えた異例のタイミングで今シーズン2度目の監督交代を決断した。

　新監督に就任するカルツォーナ氏はイタリア出身の現在55歳。1986年に現役生活を終えると、その後はペルージャやアレッサンドリア、ソレント、エンポリのアシスタントコーチを歴任。2015年夏から3シーズンに渡ってナポリでアシスタントコーチを務めると、カリアリを経て2021年7月に復帰。スパレッティ監督のスタッフとしてチームを支え、同監督の退任とともにクラブを去っていた。現在はスロバキア代表の監督を務めている。

『スカイスポーツ』や『ガゼッタ・デロ・スポルト』など複数のイタリアメディアによると、ナポリとの契約期間は今年の6月末までとなっており、スロバキア代表監督も兼任するようだ。ナポリのアウレリオ・デ・ラウレンティス会長はマッツァーリ氏の解任とカルツォーナ新監督の就任に際し次のようなコメントを発表している。

「デ・ラウレンティス家とナポリの友人であり、困難な時期にチームをサポートしてくれたワルテル・マッツァーリに感謝している。彼はナポリの人々、そして私たち家族の心の中に残り続けるだろう。フランチェスコ・カルツォーナを歓迎する。彼はマウリツィオ・サッリとルチアーノ・スパレッティと共に働き、我々のチームに貢献してくれた」