京成電鉄は18日、鉄道事業において2023年度に総額193億円の設備投資を実施すると発表した。車両に関して、新形式車両「3200形」導入に向けた設計を進めるほか、3100形1編成を新造し、代替導入する。鉄道施設の強靱化、輸送障害等の異常時における対応力強化、計画的な施設更新等の安全対策強化も進めるとのこと。

  • 京成電鉄は2023年度、新造車両として3100形1編成を代替導入するほか、新形式車両「3200形」の設計も進める

「3200形」は編成車両数が変更できる新形式車両とされ、今年度は導入に向けた設計を進める。3100形はアクセス特急用の車両として活躍しており、今年度を1編成(8両編成)を新造して代替導入する計画となっている。

その他、おもな取組みとして、押上駅へのホームドア設置、老朽化した船橋競馬場駅などの駅ホーム改修、通勤車両車内への防犯カメラ設置で駅・車内の安全対策を強化。押上線葛飾区内(四ツ木~青砥間)の連続立体交差事業における仮下り線工事、京成本線荒川橋梁架替工事も進める。

駅舎(市川真間駅など)やホーム上家(京成八幡駅など)、高架橋柱(千葉寺~ちはら台間)の耐震化にも取り組む。法面補強工事(谷津~京成津田沼間など)、宗吾変電所の設備機器更新、宗吾参道駅の転てつ機と信号機を安全に連動させる装置の更新、線路の下に撒く砕石の厚みを増す工事、軌道変位が生じにくいマクラギ(ラダーマクラギ)への交換推進なども計画されている。

市川真間駅と青砥駅のリニューアルをはじめ、八千代台駅ライナー待合室、志津駅トイレ、京成酒々井駅トイレなどのリニューアル工事、勝田台駅南口と新千葉駅のバリアフリー化にも着手。各駅構内と車内照明のLED化工事も推進する。定期券(通勤・通学)をウェブで予約できるシステムの導入も検討しており、利用者は送付されたQRコードで自動券売機から発券可能に。これにより、定期券がスムーズに購入できるようになるという。