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広島が意地のドローで10戦無敗 川崎Fに一時逆転許すも…直後に加藤陸次樹が同点弾

2024.04.28

広島と川崎Fが対戦した [写真]=金田慎平

 2024明治安田J1リーグ第10節が28日に行われ、サンフレッチェ広島川崎フロンターレが対戦した。

 4勝5分で唯一無敗の広島が、今季不調の川崎Fを『エディオンピースウイング広島』に迎えての一戦。FC町田ゼルビアが敗れ、セレッソ大阪は引き分けたことで、広島は勝利すれば単独首位に浮上する。


 序盤から押し込む広島は、38分に先制点を獲得する。左サイドから佐々木翔が右足でインスイングのクロスを供給。反応した大橋祐紀は相手DFに競り勝つと、飛び出してきた相手GK上福元直人の前で触り、ヘディングシュートを叩き込んだ。45分には松本泰志のシュートがクロスバーを直撃。広島は1点のリードで折り返す。

 川崎Fは後半のスタートからも劣勢の苦しい展開だったが、65分にセットプレーで試合を振り出しに戻す。マルシーニョのドリブルにより、左サイドの深い位置でフリーキックを獲得。キッカーの脇坂泰斗が送ったボールはゴール前に混乱を生み出すと、最後はこぼれ球を小林悠が押し込んだ。小林はJ1通算140ゴール目となり、三浦知良をかわして歴代単独7位に浮上した。

 川崎Fは72分にも絶好機が到来。遠野大弥のスルーパスに抜け出したマルシーニョが相手GK大迫敬介との一対一を迎えたが、左足でゴール右下を狙ったシュートは惜しくも枠を外れた。同場面の直後、川崎Fにアクシデントが発生。ハーフタイム終了後から投入された小林が、筋肉系トラブルで山田新との交代を余儀なくされた。

 すると74分、その山田が川崎Fに逆転ゴールをもたらす。相手GK大迫のクリアが中途半端になると、家長昭博が相手DF佐々木とのマッチアップを制してルーズボールを回収。家長がグラウンダークロスを送り、ゴール前の山田が合わせてゴールネットを揺らした。

 しかし、広島が一瞬で追いつく。ペナルティエリア手前で相手のクリアをカットした満田誠は、ミドルシュートと見せかけてゴール前へ柔らかい浮き球を供給。抜け出した加藤陸次樹が合わせて押し込んだ。

 広島は終盤、大橋が立て続けにビッグチャンスを迎える。しかし、アップ中に負傷したチョン・ソンリョンの代役で急きょスタメン入りした上福元がビッグセーブを連発し、川崎Fから勝ち越し点を奪うことはできない。

 耐える時間が続く川崎Fは後半アディショナルタイム5分、山田が相手と入れ替わってロングボールに抜け出す。しかし、ペナルティエリアに入ったところで相手DF佐々木のカバーリングに遭い、シュートを枠に飛ばすことはできない。

 試合はこのまま終了し、勝ち点「1」ずつを分け合った。広島は10戦無敗となったが3試合連続ドロー、川崎Fは5戦未勝利となった。次節は5月3日に行われ、広島は敵地でアルビレックス新潟、川崎Fはホームで浦和レッズと対戦する。

【スコア】
サンフレッチェ広島 2-2 川崎フロンターレ

【得点者】
1-0 38分 大橋祐紀(広島)
1-1 65分 小林悠(川崎F)
1-2 74分 山田新(川崎F)
2-2 75分 加藤陸次樹(広島)

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By サッカーキング編集部

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