PSGの新監督に決定したルイス・エンリケ氏 [写真]＝FIFA via Getty Images
パリ・サンジェルマン（PSG）は5日、同クラブの新監督にルイス・エンリケ氏が就任することを発表した。
PSGは同日付でクリストフ・ガルティエ前監督との契約解除を発表。2022－23シーズンにクラブをリーグ・アン連覇へ導いた指揮官と、袂を分かつ決断を下していた。後任に注目が集まる中、既報通りルイス・エンリケ氏の就任が正式決定。スペインを中心に実績豊富な指揮官は、PSGと2025年夏までの2年契約を締結した。
現在53歳のルイス・エンリケ監督は、現役時代にスポルティング・ヒホン、レアル・マドリード、そしてバルセロナで活躍した。現役引退後はわずかな休息期間を経て指導者に転身し、バルセロナBの監督に就任。同チームを3部から2部へと引き上げて結果を残すと、2011年夏には母国を飛び出してローマへ渡った。ローマでは期待された結果を残せなかったものの、2013－14シーズンにセルタを8位フィニッシュへ導き、2014年夏に満を持してバルセロナのトップチームで監督に就任した。
バルセロナでの初年度にはラ・リーガ、チャンピオンズリーグ（CL）、コパ・デル・レイ（スペイン国王杯）の3冠を達成。翌シーズンはラ・リーガ連覇、翌々シーズンはコパ・デル・レイ3連覇など数々のタイトルをもたらし、バルセロナに在籍した3シーズンで合計9タイトルを勝ち獲った。FIFAワールドカップロシア2018の終了後よりスペイン代表の指揮官に就任。2019年3月には娘の闘病に付き添うため一度退任したが、同年11月に復帰した。積極的にチームの若返りを図り、EURO2020ではベスト4入りを経験。UEFAネーションズリーグではチームをファイナルズ進出へ導いた。FIFAワールドカップカタール2022はベスト16で敗退。同大会を最後にスペイン代表の指揮官の座から離れていた。
2022－23シーズン、PSGはリーグ・アン2連覇を達成。3連覇とともにCLでも初優勝を目指す新シーズンに向けて、クラブは戦力の大幅な刷新に踏み切ると報じられている。既にアルゼンチン代表FWリオネル・メッシや元スペイン代表DFセルヒオ・ラモスの退団が決定。現時点で正式発表はされていないものの、レアル・マドリードを退団したスペイン代表MFマルコ・アセンシオ、バイエルンからフランス代表DFリュカ・エルナンデス、マジョルカから韓国代表MFイ・ガンインらの加入が決定的だと報じられていた。まずはルイス・エンリケ監督の就任が正式に決まり、ここから新加入選手も発表される見込みだ。
また、クラブは今夏に2年連続となる日本ツアー『Paris Saint-Germain JAPAN TOUR 2023』を開催する。7月25日に『ヤンマースタジアム長居』でアル・ナスルと、28日に同じく『ヤンマースタジアム長居』でセレッソ大阪と、8月1日に『国立競技場』でインテルと対戦。これらの3試合についても、ルイス・エンリケ新監督が指揮を執ることとなった。
By サッカーキング編集部
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