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“さすらいのストライカー”ロベルト・ソルダードが現役引退を発表「夢のようなキャリアだった」

2023.08.04

バレンシア時代にはキャリアハイのパフォーマンスを見せてゴールを量産した [写真]=Getty Images

 元スペイン代表FWロベルト・ソルダードが3日、自身の公式Instagram(@r9soldado)を通して現役引退を発表した。

 ソルダードは自身の公式Instagramを更新し、「また会おう」という言葉とともにこれまでプレーしてきた全クラブのアカウントにメンション。投稿には1本の動画も添付されており、過去の自身のプレー集をまとめながら次のような言葉を発した。

「みんなに伝えたいことがある。今日、僕は21年間にもおよぶキャリアに終止符を打つことを決めた。夢のようなキャリアが、これほど長く続くとは露程も思っていなかった。この旅に寄り添ってくれたチームメイト、友人、家族、コーチングスタッフ、そしてファン・サポーターのみなさんに感謝の言葉を伝えたい。また会おう!」

 ソルダードは1985年5月27日生まれの現在38歳。バレンシアで産声を上げ、地元クラブでプレーしていたものの、15歳でレアル・マドリードのカンテラ(育成組織)に入団した。順調にステップアップを遂げてカスティージャ(リザーブチーム)に欠かせないストライカーに成長すると、2005-06シーズンにトップチームデビュー。翌シーズンはオサスナへのレンタル移籍を経験し、1度レアル・マドリードに復帰したものの、2008年には完全移籍でヘタフェに加入した。ヘタフェでは2シーズンプレーし、公式戦通算で66試合に出場して33ゴールをマーク。ラ・リーガ屈指の得点嗅覚を持ったストライカーとして注目を集め、2010年夏にバレンシアへ完全移籍した。

 バルセロナへ移籍した元スペイン代表FWダビド・ビジャ氏の“後釜”として迎え入れられたバレンシアでは、期待にそぐわぬ活躍を披露。加入初年度から背番号9を託され、エースストライカーの座に君臨した。最終的には在籍3シーズンで公式戦通算141試合のピッチに立ち、82ゴールを記録。2013年夏にトッテナムへの移籍を決断し、キャリアで初めて海を渡った。トッテナムでの初年度となった2013-14シーズンはプレミアリーグ開幕からPKで2試合連続ゴールを決め、順調な滑り出しを果たしたかに思えたが、徐々に得点数が伸び悩み始める。翌シーズンに入ると出場機会も減少し、最終的には2シーズンの在籍で76試合出場16ゴールという成績に終わり、イングランドでの挑戦は幕を閉じた。

 トッテナム退団後はビジャレアルフェネルバフチェグラナダと国内外のクラブを渡り歩き、2021年夏にはレバンテに加入。初年度は負傷に悩まされながらも、公式戦20試合のピッチに立って6ゴールを挙げた。翌2022-23シーズン、クラブは2部へ戦いの場を移したものの、ソルダードは残留してスーパーサブとしての役割を全う。31試合に出場して5ゴールを挙げたが、レバンテは昇格プレーオフ決勝戦でアラベスに敗れ、1年での1部復帰は成し遂げられなかった。ソルダードも同シーズンをもって契約が満了。今夏に退団が決まっていた。

 また、オサスナ在籍時の2007年6月にはスペイン代表デビューも飾った。以降は代表チームが“黄金期”を迎えていたこともあってなかなか声がかからなかったものの、バレンシア在籍時の2012年から13年にかけて出場数を増やす。FIFAコンフェデレーションズカップ2013ではメンバー入りを果たし、開幕戦のウルグアイ代表戦ではスタメン出場してゴールも記録。スペイン代表としては12試合の出場で7ゴールを挙げた。


By サッカーキング編集部

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