岩手への移籍が決定した深津(写真は2022年5月のもの) [写真]=金田慎平
FC町田ゼルビアに所属するDF深津康太が、いわてグルージャ盛岡へ完全移籍することが決定した。27日、両クラブが発表している。
現在39歳の深津は2003年に名古屋グランパスへと入団してプロキャリアをスタートさせると、水戸ホーリーホックや柏レイソル(ともに期限付き移籍)、FC岐阜を経て、2009年に当時日本フットボールリーグ(JFL)を戦っていた町田へと完全移籍。2011年には東京ヴェルディに活躍の場を移したが、2013年に町田へと復帰を果たすと、以降は同クラブでプレーを続けていた。
今シーズンはここまで明治安田生命J2リーグで5試合、天皇杯で2試合出場にとどまっていたが、キャリア通算ではJ1リーグで4試合出場、J2リーグで337試合出場13得点、J3リーグで63試合出場5得点、JFLで114試合出場10得点、リーグ杯で3試合出場、天皇杯で12試合出場1得点を記録している。
合計約13シーズンを過ごした町田退団が決定した深津はクラブ公式サイトで以下のようにコメントを発表している。
「ファン・サポーターの皆さん13年間大変お世話になりました。この度、いわてグルージャ盛岡に移籍する事となりました。ファン・サポーターの皆さんの前で、ひと言もご挨拶できなかった事が、僕はとても寂しく、悲しく、そして申し訳ない気持ちです。僕のサッカー人生最後の夢は、町田でユニホームを脱ぐ事でした。その為に愛情と情熱を持って、後悔の無いよう日々プレーしてきました」
「今シーズン、J1昇格をかけて大改革と大躍進の町田で、シーズン終了まで、また来年以降もチームに貢献したかった気持ちと、選手としてまだまだプレーしたい気持ちとの葛藤でとても悩みましたが、常にチャレンジしてきた僕のサッカー人生、選手として必要としてくれている盛岡さんで、またチャレンジしようと決めました。町田で引退したかった反面、40歳の僕もサッカー選手でいたいという目標があったからです。サッカーをやりたくてもチームが無く、続ける事が出来ない選手を見てきて、もう一年サッカーが出来るのであれば、やらない選択肢は僕にはありません」
「太陽光発電の営業をしながらの選手活動など苦労もたくさんあったけれど、芝生席だったところには立派なバックスタンドが出来、とうとう完成したクラブハウスを目の当たりにした時は、たくさんの方々のご尽力や先人たちの思いから、とても感慨深いものがありました」
「そして、息子を抱いて入場出来た事も、最高の思い出の一つです。もう一度J1の景色が見たい、町田で全てのカテゴリーを経験したい、その思いは叶いませんでしたが、町田でやってきた事に僕は全く後悔はありません。祖父と祖母が眠る岩手で、僕らしく、また新しいチャレンジをしてきます。これからの町田の発展と活躍を心から祈っています。ありがとうございました」
また、加入する岩手のクラブ公式サイトでは以下のようにコメントしている。
「FC町田ゼルビアから移籍してきた深津康太です!祖父と祖母が生活をし、愛した土地でサッカーができる事に感謝しています!強い覚悟を持ちJ2昇格に向けて僕の全てをささげます!一緒に戦いましょう!」
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By サッカーキング編集部
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