比叡山観光の振興を目的として組織された比叡山振興会議に参画する京福電気鉄道と江若交通は、伝教大師最澄1,200年魅力交流の一環として、叡山ケーブルと比叡山内シャトルバスの「比叡山・びわ湖<山と水と光の廻廊>統一デザイン車両」を3月20日から運行開始すると発表した。

  • 叡山ケーブル(京福電気鉄道)の統一デザイン車両イメージ

  • 比叡山内シャトルバス(江若交通)の統一デザイン車両イメージ

統一デザイン車両は、車体のベースを濃緑色(比叡山)と濃紺色(びわ湖)の2種類として、「比叡山・びわ湖<山と水と光の廻廊>ルート」の2局性を明快に表現。車両の側面に「比叡山・びわ湖<山と水と光の廻廊>」のロゴで表現している「金色の揺らぎ」(山中に立ちこめる霧、雲海)と「水面の揺らぎ」(神秘的で幽玄な湖面)をダイナミックにあしらっている。

この統一デザインによって、叡山電鉄の観光列車「ひえい」から続く観光ルートの統一した世界観を作り出し、ルートの明確化を図っている。比叡山内シャトルバスでは、抗菌・抗ウイルス機能を持つ座席シートを導入したほか、車内にプラズマクラスターイオン発生機を設置し、安心して利用できる環境を整えたという。

  • 叡山電鉄の観光列車「ひえい」

  • 比叡山・びわ湖観光ルート路線図

運行開始に合わせ、比叡山へのアクセスとなる交通事業者と比叡山延暦寺が、新たな企画乗車券「比叡山フリーパス」を発売。京都洛北の玄関口、出町柳駅から比叡山を横断し、大津・坂本まで乗降り自由の乗車券に、世界遺産・比叡山延暦寺の巡拝券と比叡山内シャトルバスの1日乗車券がセットとなったお得な乗車券となっている。「比叡山フリーパス」は3月20日から12月5日まで、叡山電鉄の出町柳駅、坂本観光協会案内所、KTIC京都などにて大人3,500円・小児1,500円で販売される。