ニュース 2020.08.17. 06:30

パは鷹が単独首位に、セは抜け出すチームなく混沌…プロ野球「先週の星取り」まとめ

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パ・リーグ


▼ 1位:福岡ソフトバンクホークス
(8/11~8/16=オリックス [PayPayドーム])

○○○○●○ 5勝1敗

 楽天と肩を並べてスタートした1週間、オリックスを相手に5勝1敗と白星を稼ぎ、「1.5」差の単独首位へ。ちょうど50試合を終えて29勝20敗1分、貯金2ケタも目前に迫っている。

 先週はとにかく柳田悠岐の神がかり的な活躍に尽きる。11日の試合ではミスをした後輩を救う“片手逆転弾”が大きな話題になったかと思えば、14日の試合では同点で迎えた8回裏に快投を続けていた山﨑福也を打ち砕く勝ち越し3ラン。改めてその存在の大きさを示した。


▼ 2位:東北楽天ゴールデンイーグルス
(8/11~8/16=西武 [メットライフ])

○○○●△● 3勝2敗1分

 ソフトバンクとの直接対決を終えて、首位タイで幕を開けた先週の楽天。敵地での戦いながら前半で3連勝と勢いに乗りながら、14日の試合をエース・則本昂大で落とすと以降は未勝利。苦しんでいた西武打線を目覚めさせてしまった。

 エースが苦しんだ一方、勝ち頭は先週も好投。先月の月間MVPに輝いたベテラン右腕・涌井秀章は、かつての本拠地・メットライフドームで7回途中2失点の力投。開幕からの連勝を「7」に伸ばしている。


▼ 3位:千葉ロッテマリーンズ
(8/11~8/16=日本ハム [ZOZOマリン])

○●○○●○ 4勝2敗

 上位との差を縮めてホームに戻ってきたロッテ。日本ハムとの6連戦はタフな試合が多くなったが、リリーフ陣の奮闘もあって勝ち越して終えている。

 一方、心配なのはブランドン・レアードの状態。17日には、ケガの治療のためにチームを離れて帰国したことが発表された。シーズン残り70試合、首位とは2ゲーム差。頼れる大砲はいつ戻って来られるのか、その動向に注目が集まる。


▼ 4位:北海道日本ハムファイターズ
(8/11~8/16=ロッテ [ZOZOマリン])

●○●●○● 2勝4敗

 上昇気配を見せていた日本ハムだったが、先週は敵地でロッテに負け越し。50試合を24勝24敗2分のちょうど5割で終えた。

 その中でも元気なのが主砲の中田翔。ライバルも順調に数字を伸ばす中、12日の1試合2発を含めて先週は4発の大暴れ。シーズン17本塁打は2位に2本差をつけるトップとなっている。


▼ 5位:埼玉西武ライオンズ
(8/11~8/16=楽天 [メットライフ])

●●●○△○ 2勝3敗1分

 8月に入って苦しい戦いが続いている西武。先週もホームでいきなりの3連敗と暗雲が立ち込めたが、14日の試合で久々に打線が爆発。これを機に週末は2勝1分と盛り返した。

 全体的に打線が上向きの中、心配なのはこれまで支えてきた中村剛也が3試合欠場。熱中症の疑いということで、土日はベンチからも外れている。ここまでタフな連戦をこなしてきただけに無理は禁物だが、休みを挟んで今週からラインナップに復帰することができるか、注目だ。


▼ 6位:オリックス・バファローズ
(8/11~8/16=ソフトバンク [PayPayドーム])

●●●●○● 1勝5敗

 8月は1勝1分と苦しいスタートになったオリックス。PayPayドームに乗り込んだ先週も1勝5敗と負け越し、12球団最速で30敗に到達した。

 そんな中で光明と言えば、14日の試合で山﨑福也が見せた好投だろう。ゆるいカーブを有効的に使い、強力打線を翻弄。7回までは立ち上がりの1失点のみでテンポ良く試合を進めたが、最後の最後で柳田悠岐に手痛い一発を浴びた。伏見寅威とのコンビに今後も注目が集まる。






セ・リーグ


▼ 1位:読売ジャイアンツ
(8/12~13=ヤクルト [東京ドーム]、8/14~8/16=中日 [東京ドーム])

○○○●● 3勝2敗

 11日は試合がなく、先週は5試合で3勝2敗とひとつの勝ち越し。とはいえ、3連勝スタートからの連敗で1週間を終えている。

 苦しんでいた坂本勇人が12日のヤクルト戦で3安打・2本塁打の大暴れ、丸佳浩も全試合で安打を放ち、うち3試合でマルチ、さらにうち1試合は猛打賞と状態上向き。中軸2人が目覚めれば、一気に突き抜ける可能性もあるだろう。


▼ 2位:横浜DeNAベイスターズ
(8/10~12=阪神 [横浜]、8/14~8/16=ヤクルト [横浜])

○●●○●● 2勝4敗

 先週は月曜から水曜、1日空けて金曜から日曜という変則日程。結果は2カード連続の負け越しとなった。

 心配なのが17日に登録を抹消となったエースの今永昇太。15日の試合は4回途中で6失点(自責は3)の降板となり、左肘の状態が思わしくないという報道もあってチームに暗雲が広がっている。最短の10日で戻って来られるかどうか、引き続き動向に注目が集まる。


▼ 3位:阪神タイガース
(8/10~12=DeNA [横浜]、8/14~8/16=広島 [京セラD大阪])

●○○●○△ 3勝2敗1分

 週次勝ち越しの阪神が1ランクアップ。勝率5割復帰のチャンスこそ逃したものの、3位に返り咲いた。

 今週は首位・巨人、そして3位の座を争っているヤクルトと敵地での対戦。まだ70試合近くシーズンは残っているとはいえ、ここでひとつでも多くの勝ち越しを作って優勝争いに殴り込んでいくことができるか。ひとつの勝負所となりそうだ。


▼ 4位:東京ヤクルトスワローズ
(8/12~13=巨人 [東京ドーム]、8/14~8/16=DeNA [横浜])

●●●○○ 2勝3敗

 先週は3連敗スタートで負け越し確定も、土日は意地の連勝。特に15日の試合は小川泰弘がノーヒットノーランで連敗ストップと、チームに勢いをもたらした。

 16日の試合では、一軍復帰した山田哲人が4打数3安打で3打点と復調の気配。投打の柱が上向きなのは、ここからもう一度上位進出を目指していくチームにとって、大きなプラスとなるに違いない。


▼ 5位:中日ドラゴンズ
(8/10~12=広島 [マツダスタジアム]、8/14~8/16=巨人 [東京ドーム])

●○○●○○ 4勝2敗

 最下位でスタートした先週の戦いだったが、敵地で広島に勝ち越して差を縮めると、さらに敵地で首位・巨人にも勝ち越して3カード連続の勝ち越し。どん底から抜け出して1週間を終えた。

 特に土日は見どころが多く、15日の試合は支配下に昇格したばかりのヤリエル・ロドリゲスが嬉しい初勝利を挙げ、16日はエース・大野雄大が3試合連続の完投勝利。勢いに乗った状態で4位・ヤクルトとの直接対決に向かう。


▼ 6位:広島東洋カープ
(8/10~12=中日 [マツダスタジアム]、8/14~8/16=阪神 [京セラD大阪])

○●●○●△ 2勝3敗1分

 負け越しはひとつに留めたものの、中日との直接対決に負け越したことが響いて最下位に転落した広島。それでも、16日の試合はなんとか追いついて引き分けに持ち込むなど、粘りは見せた。

 明るいニュースと言えば、14日の試合で先発したドラフト1位ルーキーの森下暢仁。2勝負けなしと相性の良い阪神を相手に快投を見せ、被安打2の無四球完封。ルーキーいちばん乗りの完封劇は大きな話題を呼んだ。


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