JR北海道は、北海道新幹線札幌延伸に伴う新幹線高架橋工事を2022年夏から開始すると発表した。事業主体である鉄道・運輸機構から委託を受け、西5丁目から東1丁目にかけて約800mの新幹線駅舎と新幹線高架橋工事を施工する。新幹線駅舎ができる西1丁目エリアを皮切りに、2022年夏から段階的に高架橋工事に着手する予定としている。

  • 札幌駅周辺で2022年度から新幹線高架橋工事に着手

現在、駅南側に新幹線高架橋を構築する空間をつくるために廃止する1番線の代替として、在来線11番線ホームの新設工事を進めている。今後、11番線ホームの下に改札内コンコースの増設工事を行うため、10月から北側連絡通路を廃止し、南側連絡通路や北口駅前広場をう回路として使用する。

2022年10月頃には11番線の使用を開始し、1番線を廃止する。1番線跡に新幹線高架橋を構築するため、2番線ホームはホーム・階段の幅員の縮小、エスカレーターの改修などを行う予定。南側連絡通路も閉鎖する計画だという。

駅直結の商業施設「パセオ」は、新幹線高架橋工事や在来線高架橋の耐震補強工事を行うために空調や電気など主要設備を撤去する必要があり、商業施設としての営業ができないことから、2022年10月以降は休館となる。「パセオ」内の通路も全面的に閉鎖するが、1階と地下1階に仮設通路を設けて動線を確保する。休業期間は3~6年程度で、部分的な開業も含めて早期の営業再開をめざす方針としている。