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南野所属ザルツブルク…その躍進を支えるアフリカ・コネクションの秘密に迫る

2018.04.05

ELでは強豪ドルトムントを破るなど躍進を見せる、ザルツブルクの秘密とは [写真]=Getty Images

 ヨーロッパリーグ(EL)のベスト8でレッドブル・ザルツブルクはイタリアのローマを本拠地とするラツィオと対戦する。このRBザルツブルクの現在の躍進を支えているのが、アマドゥ・ハイダラとディアディ・サマセコウの”マリ・コネクション”のようだ。日本代表は先月の3月23日にマリ代表と対戦し、1-1で引き分けたばかり。オーストリアの全国紙『クーリアー』がその躍進の裏側を紹介している。

 ELのベスト16では日本代表の香川真司が所属するボルシア・ドルトムントを破り、欧州中の注目を集めたザルツブルク。このチームで育ったマリ代表の二人は、すでに欧州中のビッククラブからオファーがとどいており、今夏の移籍市場の目玉になると予想されている。

 これまでもセネガル代表FWサディオ・マネ、ギニア代表MFナビ・ケイタなど、アフリカ大陸出身の選手たちを育てて移籍市場で躍進して来たザルツブルクだが、ここには共通のコネクションがある。

 それはフランス人の元サッカー選手であるジャン=マルク・ギルーが展開するサッカーアカデミー(JMGアカデミー)だ。選抜に合格した選手たちには教育や宿泊施設を提供するしているこの組織は、1993年にフランス語圏のコートジボワールにスクールを開校すると、2006年のワールドカップに出場したメンバーの8割がこのスクールの出身選手となった。

この成功を受けて、現在はタイ、マリ、アルジェリアやエジプト、ベトナム、ベルギーなど世界11カ国に展開するまでになった。このプロジェクトには、ギルー氏とともに働いたことがあるアーセン・ヴェンゲル監督が活動するアーセナルの支援も受けている。

 2000年代には、このスクールを経由して若年層の移籍が頻発し、英国やFIFAからアーセナルの関与などの調査も受けるなど、サッカービジネスの負の側面も見せている。ザルツブルクも、ここで育った選手を10代のうちに獲得し、RBグループのコンセプトに合った選手を育て、欧州トップクラブに放出するシステムを構築している。

 ザルツブルクは昨年の冬には、2017年のU-17ワールドカップで4位と躍進したマリ代表のキャプテンを務めたモハメド・カマラも獲得し、着々と次世代のスターを育てようとしている。ザルツブルクの”マリ・コネクション”の活躍は今季の終盤に向けて、存在感を高めている。

By サッカーキング編集部

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