watchOS 6で新しく搭載された機能の一つに「計算機」があります。サードパーティ製アプリは提供されていましたが、Apple純正は実はこれが初めてです。ものすごくシンプルなアプリではありますが、実はちょっとした便利機能が搭載されています。

計算機の使い方

Apple Watch版「計算機」アプリは、watchOS 6からホーム画面に追加されました。手の大きな方にはややボタンが押しづらいかもしれませんが、Apple Watch Series 4以降の画面サイズなら男性でもなんとか使えるのではないでしょうか。

  • ホーム画面に配置された「計算機」アプリ。小さくてかわいいですが、使い方は普通の計算機と同じ。入力した数字の横に出る「×」は1文字削除です

裏ワザ「チップ計算」機能で瞬時に消費税計算

Apple Watchの計算機には、iPhoneのような関数電卓や計算結果をコピーする機能はありません。しかし、計算機の画面を強押しすると「%」キーと「チップ計算」キーを切り替えることができます。

日本では馴染みのないチップですが、欧米では当たり前のルール。例えばアメリカのレストランでは10〜20%程度のチップが相場になっているようです(レストランのグレードにもよります)。チップを含めた支払いをカード決済にする場合は、客が合計金額を伝票に書き込む(または端末に入力)する必要があるのですが、飲食代78ドルに15%のチップを足すと……? という時に便利なのがこのチップ計算機能です。

  • 計算機を開いた状態で、画面を強押し→プルっと振動してこのような画面が表示されます。「チップ計算」を選択→「%」キーが「TIP」に切り変わりました

  • チップを計算するには、金額を入力して「TIP」キーを押します→代金にチップを足した合計金額が表示されます→デジタルクラウンを回すと%が上下します

でも、チップのない日本では使わないのでは……なんてことはありません。消費税を計算する際にこれを使うと通常より手早く済ませることができます。

  • 例えば本体価格4,980円に消費税10%を足す場合、通常は「4980」「+」「10」「%」「=」の順で数字以外のキーを3回押しますが、「TIP」キーを使えば「4980」「TIP」だけでOK。8%への切り替えもデジタルクラウンを回すだけです

「人数」オプションで割り勘計算も簡単

「チップ」の下にある「人数」は、合計金額をこの人数で割って1人当たりの金額を出してくれる機能です。割り勘計算が手早くできます。

  • 上記の手順で合計金額を出したら「人数」をタップ→デジタルクラウンを回して数字を上下させます→画面右下に1人あたりの金額が表示されます